舌がらみのチックは改善するのに本人の覚悟がいります | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

寝てる💤




チックの中でも見るからに痛々しいのが舌がらみのチックです

多くの場合、歯で舌を痛めつける痛みが欲しくてやっていますので

舌に傷が出来てそこを更に痛めつけていき、しまいには食事も出来ないくらいになってしまいます

普通の音声チックや運動チックはスッキリ感が欲しくてやっているわけですが

舌がらみチックは自傷チックで、スッキリ感の代わりに痛みを脳が欲するようになるので非常にタチが悪いのです

たまたまシービッターズのお2人のお母さんから、お子さんが舌がらみチックで苦しんでいるというご相談を受けました

下はそれに対する返信です

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舌を動かしてしまうことで口内炎や舌の傷が悪化しているのであるなら

舌を動かさない少なくとも傷を痛める動きをしないようにする拮抗反応が必要になります

下を試してみてください。

舌先を下側の前歯の内側に軽く当てて動かさないようにする

唾を飲み込む時にも舌で傷を痛める動きは絶対しないように気をつける

この状態を始める前に、舌を動かしたい気持ちがいくつあるかを0-10で数値化する

舌を動かさない拮抗反応を20分間やって数値がどうなるかをチェックする

数値がゼロでなければさらに20分間続けて再度数値をチェックする

まだゼロでなければさらに20分間続けて数値をチェック

最大60分間やってゼロにならなければ、その日のうちにもう一度同じ手順を繰り返す

1日に最低2回はこのトレーニングを行う。可能なら3、4回行う

1日に数時間はかかるものと覚悟する必要あり

トレーニングをしていない時でも舌を動かしたい気持ちが来たら拮抗反応を入れて傷を痛めないようにする

かなり辛くて時間のかかるトレーニングですが、舌がらみのCBITは難しいものなので頑張ってください


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上の返信にもある通り

舌のチックは大抵の場合自傷の痛みを欲しがる気持ちが絡んできますので

拮抗反応を入れて止めていくのが極めて難しく

本人も痛みに泣きながらどうしてもやってしまうという見ているのも辛すぎる状態に陥っていきます

CBITでチックを止めていくこと自体がもともと本人たちにとってはとても辛いことなのですが

舌がらみの自傷チックのCBITの

激痛が走るのに止められないというほとんど拷問のような苦しさの中から

意志の力で舌を動かさないことを選択し続けるという大変さは

当人でなければ分からないものです

アトピーの子が痒さに耐えかねて、ただれた肌を掻きむしりたいのを我慢する苦しさのあの感じに似ています

親子ともに時間と意志を要するものだと覚悟を決めて頑張っていただくしかありません

ただ、やっているうちに自傷したくなる気持ちが和らいでくるのが少しづつ分かってきます

そこまで辿り着けばあとはもう少しです

 

でわ


追記


アマゾンで写真のような簡易式マウスピースを売ってました。



4つで1,800円くらいです。

サイズはフリーで、お湯につけて柔らかくなったところで噛んで歯形に合わせるようです。

これを使えば歯で舌や口の中を傷つけるのをかなり抑えられるのではないかと思います。

傷が治ればチックの引き金を引くものがなくなって、改善が早く進みそうです。

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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