てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

学会発表のご報告

日本小児神経学会にてCBITメソッドを発表しました
記事①記事②

大脳基底核研究会にて発表しました(研究会サイトへ)

日本小児科学会にて学会発表を行いました

CBITキダメソッドセッションを体験した神奈川県の小4男子君のお母さんから感想文をいただきました。

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◉CBIT療法キダメソッドを受けられる前のお子さんの状況を教えてください

 

振り返れば、年中の時によく瞬きをしていたのですが、しっかりとチックに気づいたのは年長の時で、奇妙な指の動きでした。

近くの小児科に行き動画を見せたところチックと診断されましたが、「特に治療などをすることはない」と言われたため、自費診療の栄養療法クリニックに行ったこともありました。

小学生になり、「首振り、音声、ジャンプ、顔しかめ」と常に何かはある状態でしたが、幸い学校などでお友達に指摘されることはありませんでした。

3年生になり顔しかめが頻繁に出て「止めたいのに止められなくて困っている」と相談され、思い切って小児脳神経科を受診しました。その際、息子には事前にチックのことを話しておきました。

 

◉今回CBIT療法キダメソッドを受けられることを決めた理由を教えてください

 

個人のブログなどインターネット上で4年生あたりからひどくなったとよく目にしていたためひとつのタイミングとして意識していました。

セッション募集があった時に、ちゃんとできるか心配でしたが、当時3年生後半の息子に意思を確認して申し込みました。

 

◉お子さんがCBIT療法キダメソッドを受けられている中で変化したこと、気づいたこと、成果があれば教えてください

 

本人は現状チックについて困った状況にないため、呼吸練習の宿題についても絶対にやらなくちゃいけないという気持ちが弱く、習い事で疲れた時や体調不良の時は全然向き合えず、100%やったほうが少ないぐらいでした。

それでも、全体的にはチックが減り、何より自分はチックをコントロールできるんだと自信が持てたようです。

また、母親に対しての生意気な言葉など、家族以外の人にしっかり注意をされたことは息子にとって非常にいい経験でした。

 

 

◉CBIT療法キダメソッドを受けた感想を教えてください

 

チックだけでなく、我が家の日課となっていた親子ケンカと癇癪も減り、呼吸やフリーズ以外の親子間での心掛けのようなものも教えてもらったと感じています。

 

◉CBIT療法キダメソッドをどんな人に勧めたいですか

 

基本的には全員にお勧めできると思いますが、チックを出したい感覚がわかる方、子供が心配で過干渉になってしまうお母様とお子様などにも良いかと思います。

 

◉その他、何かチック、トゥレットのお子さんをお持ちの親御さん達にお伝えしたいことなどあればご自由にお書きください

 

最初は、我が子の遠い未来まで絶望していましたが、症状が完全になくならなくても上手く付き合っていく方法があるとわかっただけでも心が軽くなりました。

不安ばかりの日々では、何を見ても新しいチックなんじゃないかと心が締め付けられる思いでしたが、今はもし新しいチックが出てきても、どんな拮抗反応で対抗していこうか息子と話し合えると思います。

興奮はチックによくないようですが 息子は最近サッカーチームに入り、勝った負けたで興奮する機会が増えるので不安ではありますが、心にキダメソッドと木田先生というお守りがあるので、「不完全でもコントロールして頑張って!」と前向きに応援できる自分がいます。

そんな気持ちになれたことが私にとっては一番良かったことです。

ちなみに、息子は最終セッション後に寂しがり「また申し込んで」としばらく言っていました。(笑)

 

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木田のコメント

 

神奈川県の小4男子君です。

ここのお家は典型的な母子喧嘩でチックの引き金が引かれているケースでした。

小4男子君が頭が切れる上に易刺激性気質で、若干過干渉タイプのお母さんに何か不満を感じていつもイライラしていて、それをお母さんに鋭くて嫌な言い方でぶつけるものですから、お母さんもカチンとしてして言い合いとなり、母子喧嘩が絶えることがなく、それがチックの引き金を引きまくっているという状況でした。

まず、小4男子君がお母さんに生意気な口をきくことを厳禁とする家庭内ルールを作ってもらい、一方でお母さんには小4男子君に干渉し過ぎることを禁止するルールを課しました。

今までも何回か出てきている「お母さんは10言いたいことを1にする」ルールです。

本人があまり熱心に呼吸練習をやらないこともあって、効果が出てくるのにかなり時間がかかりましたが、最終的には母子関係も良好になり、チックも10→3程度には改善しました。

本人にもう少しチックを減らす自覚があれば10→1くらいまで行ったろうにとは思いますが、まだまだ伸び代はありますので、頑張って改善を続けていってほしいと思います。

 

セッション開始時のチックの総量を10とした時の、セッション2回目以降のチックの量のお母さんによる評価は以下でした。

 

10→13、7、6.5、7、4.5、3、3

 

頭の回転が速くて、ジジイの私が見てもかなりのイケメンですので、将来女性で苦労するのではといらん心配をしております(笑)。

 

でわ

 

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

しお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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