CBITキダメソッド体験者の感想文/ 兵庫県小6男子 | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

CBITキダメソッドセッションを体験した兵庫県の小6男子君の保護者の方から感想文をいただきました。

 

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◉CBIT療法キダメソッドを受けられる前のお子さんの状況を教えてください

 

現在小学6年男児です。

小学校入学前頃から首を横に振るチックが出始め、次第に手足をぶらぶらさせる動きも加わりました。

いったん症状が落ち着いたため様子を見ていたのですが、小学1年の終わり頃から喉をごっくんする、お尻がムズムズする等の症状も加わり、小児科医に相談したところ、総合病院の小児神経科を紹介してくださいました。

受診後は、エビリファイを極少量から開始し経過を見ていましたが、目をグルグル回す、鼻を上げる、喉を鳴らす、「ん、ん、」と声が出る等、症状は多彩になっていきました。

それでも、息子の場合は自宅で症状が出る事が多く、学校など外ではほとんど目立つことがない状況でした。

しかし、小学5年生の1月頃から「あーあー」と発生し始め、私の言葉を真似て繰り返し発したり、それに加えて、自分を叩く、急に四つん這いになって力を入れる、ジャンプをする等、挙げるときりがないくらい症状が多彩になっていきました。

学校でも急に膝から崩れ落ちそうになったり、「あっ、あっ」と声が出始めた為、本人はその症状を我慢することに疲弊していました。

 

◉今回CBIT療法キダメソッドを受けられることを決めた理由を教えてください

 

CBIT療法については主治医からガイダンスを受けていました。

出来るだけ適切な時期に受けさせるほうが良いと聞いていたこと。症状が強くなってきて、その辛さに息子も泣きじゃくる時があり、疲れやすく表情も暗くなり、今のままではいけないと思ったことが理由でした。

 

◉お子さんがCBIT療法キダメソッドを受けられている中で変化したこと、気づいたこと、成果があれば教えてください

 

セッション初回の日、息子は息止めが10秒程しか出来ませんでした。

木田先生から、「呼吸が極端に浅い、深呼吸が上手になればチックはグンと良くなるよ」と言っていただき、深呼吸の練習を始めると2分以上も息止めが出来るようになりました。

それ以外にも、息子の様子を聞き取りされる中で、チックの誘発因子が、テレビ、小走り(息子の場合一種のこだわり行動の様でした)にもあるかもしれないと気づいて下さり、それらを禁止するとどんどんチックが減っていきました。

10数個あったチックが0になったのは本当にびっくりです。

それらと平行するように明るく活気が出てきました。

以前よりもバスケットを楽しく感じる様で、息子いわく「CBITやったからかも、深呼吸やらんと俺アカンわ」と偉そーに言っております。

 

◉CBIT療法キダメソッドを受けた感想を教えてください

 

藁にも縋る思いで受けたCBITです。

今後も浮き沈みはあると思いますが、コントロール方法を知ることが出来たこと、木田先生にお会いできた事は本当に心の支えです。

受けてよかった!この一言につきます。

 

◉CBIT療法キダメソッドをどんな人に勧めたいですか

 

チック、トゥレットで悩んでいる方、受けてみようかな・・・と少しでもお考えの方にお勧めしたいです

 

◉その他、何かチック、トゥレットのお子さんをお持ちの親御さん達にお伝えしたいことなどあればご自由にお書きください

 

症状が酷くなり、辛くて泣き叫ぶ息子の姿を見たときの胸が張り裂けそうな気持は忘れる事が出来ません。

でも、そんなとき木田先生や、シービッターズの方々の存在に救われました。

助けていただいたので、私も、自分の経験を発信することでチック、トゥレットのお子さんをお持ちの親御さん達の一助になればいいな・・・と思っています。

 

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木田のコメント

 

兵庫県の小6男子君です。

チックの種類が多く、一つ一つのチックの重症度はそれほど重くはないとは言え、一時は膝から崩れるようなチックもあったとのことで、決して軽症と言える状態ではありませんでした。

初回セッションの中で息止めというトレーニングをしてみたところ、息を止められる時間が異常に短かいことが分かりました。

これはよほど浅い息で普段生活しているに違いない、逆に言うと息を長くしていけばチックは良くなるに違いないと考え、息止め練習を含む呼吸練習を2週間やってもらったところ、なんと2回目のセッションでは2分も息を止められるようになっていたのです。

息止めが長くなったことに繋がるように、チックも急激に減り始めていました。

2回目のセッションで、テレビを見ている時にウンウンという音声チックがよく出ると言うので、1週間テレビを見ないことにしたところ見事に音声チックが減りました。

セッション4回目くらいで目立ったチックはほとんどなくなっていたので、テレビを解禁したところまたウンウンチックが再発したので再度テレビ禁止にしたこともありました。

 

セッション開始時のチックの総量を10とした時の、セッション2回目以降のチックの量のお父さん、お母さんによる評価は以下です。

 

10→4、1.5、1.5、1.5、1、1、0.5

 

セッションが終了する頃には、あれだけ色々なチックが出ていたのが、ほとんど何もなくなっていたので私も驚いたくらいです。

小6男子君は自分がチックで苦労したので、小児科のお医者さんになりたいという夢があるそうです。

兵庫だから灘、甲陽、六甲とかの有名中学か高校に入って医学部行かなあかんなあと言うと、えーとは言いながらまんざらではないようだったので、夢を叶えて小児科医になって、トゥレットの子供達を助けてあげてほしいです。

その頃には私はもう死んでるか引退してるかしてるはずなので、後をよろしく頼みます!

 

でわ

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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