低学年の子には拮抗反応でチックを止めるのは結構難しい | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

日向ぼっこ大好き❤



アメリカの本家オリジナルCBITでは対象下限年齢を一応10歳としています

一方で、CBITキダメソッドでははっきりと下限年齢は設けておらず

6歳、7歳、8歳くらいでも大人の話を理解することが出来て

1時間ほど椅子にじっと座っていられる子供さんなら大抵は大丈夫ですとしています

オリジナルCBITが下限年齢を10歳としているのは

オリジナルCBITのキモの部分がほぼハビットリバーサルだけであることと関係しています

ハビットリバーサルというのは

チックを拮抗反応というチックを出せなくしてしまう力の入れ方や呼吸の仕方で止めていって

チックを出したい気持ち(前駆衝動)が落ちていくのを待つというやり方です

拮抗反応を入れて(例えば首振りチックなら顎を軽く引くことでチックを出しにくくする)チックを止めると

本人はスッキリ出来ないのでなかなか辛い状態に耐えねばならなくなります

しばらくすると(数分から数十分)チックを出したい気持ちは和らいでくるので、辛い気持ちがずっと続くわけではないのですが

10歳未満の小さな子たちにはチックを止めるという辛い状態に耐えるだけの意志の力もあまりないし

しばらくするとチックを出したい気持ちが減ってきて楽になるという説明もなかなか理解できなったりするので

10歳未満だとハビットリバーサルだけでは効果が出にくいということになってしまい

それがオリジナルCBITの下限年齢は10歳ということになっている事情なのです

一方でCBITキダメソッドには特に下限年齢を設けていないのは

CBITキダメソッドのキモはハビットリバーサルによってチックを止めていくだけではなく

呼吸練習でチックの出にくい体質(脳質)を作っていくというもう一つのキモがあるからなのです

呼吸練習も小さな子供たちにとっては決して楽なことではありませんが

お母さんやお父さんが一緒になってサポートしてくれれば

拮抗反応を入れてチックを止めていくのに比べるとかなりやりやすいということにはなります

幼い子供たちの脳はまだまだ柔軟なので

呼吸練習だけでもチックがどんどん減っていくということが起こります

もちろん拮抗反応を入れてチックをガツンと止めてくれた方が効果はより早く現れるとは言えますが

ろくに拮抗反応は入れておらず、呼吸練習だけは真面目にやっていますという子供たちでも改善率は少なくとも70%程度には達します

10歳未満の子たちがその柔らかい脳で拮抗反応を入れていけるようになってくれれば

改善率は90%くらいにはなるのではないかと思っているのですが、なかなか難しいみたいです

でわ

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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