トゥレットの就職は障害者枠か普通枠か問題 | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

 

 


今日のビリー

しばらくぶりです☺️

 

 

 

 

ここ5年かそこらの間に世の中というか社会というか

人々の意識みたいなものが大きく変わって

コンプライアンスだのハラスメントだの多様性だのLGBTQだの

ゴリゴリのパワハラ昭和オヤジだった私としては

5年前に勤め人を辞めてて本当に良かったと思わずにはいられないような

正直なところ生きにくい世の中になりました

そんな生きにくいなあと思ってる昭和世代にも、昭和世代がうっとおしくて仕方がない平成世代にも

テレビドラマの「不適切にも程がある」は刺さるところがいっぱいあって実に面白かったですね

さすがはクドカン(宮藤官九郎)の脚本です

そして、こっちは映画ですが

「正欲」という作品が

多様性バンザイでお花畑な社会について

欧米直輸入の単なる流行りにすぎんじゃないかと日頃苦々しく思っている昭和ジジイの私の

あー、それそれ、そこそこ、それが言いたかったのよー、というところにぐっさり刺さってくれて実に良かったです

同性を好きになることを多様性として認めると言うなら

今の法律が認めない欲求、欲望も認めるのか?という問いを突きつけてくる作品です

ネットフリックスで観られるのでぜひご覧ください

さて

チックのある高校生、大学生のお子さんをお持ちの何人ものお母さんたちから

子供が就活をするにあたって

トゥレット当事者として障害者手帳をもらって、障害者枠で就職した方が良いのだろうかというご質問をいただいています

ほとんどの例で、お子さん本人は障害者枠での就職を望んでおり、親御さんは出来れば普通枠での就職をして欲しいと考えているということでした

木田さんは就職の際にその辺をどう考えておられましたかという質問もあったのですが

私の場合は、40年も前のあの当時トゥレットという言葉すら日本にはほぼ存在せず

チックで障害者手帳、という考えが頭をよぎることさえなかったので

ただただ普通枠で就職する以外に選択肢はなかったのではありましたが

あの当時の私のチックの症状のレベルだったら、障害者枠もあるよと言われてもそっちには行かなかったでしょうね

ご相談を受けたチックのある子たちの症状の重さも様々で

この子の症状程度でなんで障害者枠を考慮する必要があるのか?と思わずにはいられないケースもあったし

確かにこの子の場合は症状の浮き沈みの状況によっては仕事が辛い時もあるかもしれないから

職場が配慮してくれる障害者枠の方が生きやすいかも知れないなと思うこともありました

障害者枠なら待遇の良い大企業などに入りやすかったりするかも知れないし

色々と保護されることになるので楽ということはあるでしょうね

ただ、一つ大きく気になる点は

障害者枠というレッテルを自ら貼ることで本人の自尊心が傷ついてしまわないかということと

例えば結婚などの局面で

相手の親がそのことを理由に反対するなどの不利益を被らないかということです

そんなことで反対する親なんて差別主義者だおかしいじゃないか

とか綺麗事を言っても仕方がありません

世の中そういうふうに動いているのですから

チックの症状がどの程度重いのか

仕事場で影響しそうなのかも出来るだけ客観的に見ておいたほうがいいですね

私なんか顔のチックが出まくりですけど

40年近くそれでとりあえずビジネスの世界で生きてこれたので

運動チックのさほど重くないものだったらまず問題ないでしょう

音声チックの場合は音量が大きければそれなりに大変になる可能性がありますね

障害者枠には得るものもありますが、失うものがあるのも確かです

結局のところ

症状の重さ、影響度と得るもの、失うものを天秤にかけて

どっちがより幸せ度が高くなるのか、生きやすいのかをケースバイケースで判断するしかないということになりそうです


でわ

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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