授業中、運転中、仕事しながらの呼吸練習はOKなのか? | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

ペロペロ攻撃だ!



CBITキダメソッドのセッションでは

 

チックの引き金の引かれにくい自律神経の整った体質(脳質)を作るために深呼吸練習を毎日150回程度やってもらうように宿題を出します

 

この呼吸練習の宿題を、どうですか、呼吸練習は出来ましたか?と聞くと、はい、100%出来ました、と答えてくれた子供さんや大人のクライアントの方がいて

 

どういう状況で練習してますかと聞くと

 

授業中に先生の話を聞きながらやってます

 

仕事での車の運転中にやってます

 

内勤の仕事中にやってます、という答えが返ってくることがあって

 

私はそこで、ん、それはちょっとと言わざるを得なくなってしまいます

 

授業中や運転中、仕事中にチックが出てきて、それを拮抗反応でブロックしながら深呼吸で衝動を落としていくのなら良いのです

 

そうではなくて、チックが特に出ているのでない時に毎日の宿題の呼吸練習をこなすのを

 

授業中や運転中、仕事中にやるというのは

 

もちろん全くやらないよりはマシなんですが、期待している本来の効果が得られにくいという意味であまり好ましくないと言わざるを得ないのです

 

ある成人のクライアントの方が面白いデータを教えてくれました

 

仕事中に呼吸練習をし始めると、それまで80程度だった心拍数が120にまで跳ね上がるというのです

 

その話を聞いて、セッションの中でその方が呼吸練習をしても心拍数が上がるのかを調べてみたところ、心拍数はほとんど上がりませんでした

 

私は呼吸練習で心拍数が下がると思っていたので、変わらなかったこと自体が意外だったのですが

 

仕事中に呼吸練習すると心拍数が120まで上がるというのは大きな驚きでした

 

つまりは、仕事というもともと負荷のかかっている状態で、呼吸練習というこれもまたそれなりに集中力のいる作業をしようとすると

 

負荷が増えて心拍数が高くなるということなのではないかと推測されます

 

いわゆるマルチタスク状態になるということですね

 

呼吸練習の目指すところは、リラックスして自律神経を交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に変えていくことですから

 

心拍数が上がってしまうようでは意味がありません

 

120という心拍数は、筋トレでスクワットをやった時くらいの高さですから、これはなかなか高負荷な状態なわけです

 

心拍数が120にまで上がるその方のケースが特殊だということは考えられなくはないですが

 

マルチタスクになるという意味では、授業中に呼吸練習しても似た状態になる可能性はあります

 

車の運転中でも同様なのではないかという気がします

 

先ほども書いた通り、全く呼吸練習しないよりはした方が良いのは良いのですが

 

やはり出来れば呼吸に集中できる場所と条件で深呼吸の練習をしてもらう方が良いですよ

 

と私はクライアントの皆さんにはお伝えしています

 

でわ

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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