CBIT(チックのための包括的行動療法)とCBT(認知行動療法)のどっちを先にやるべきか | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

パパが札幌行っていないので、ママのベッドで寝させてもらってました



チック、トゥレットのお子さんを持つ保護者の方たちのオンラインコミュニティ シービッターズ(現在参加者264人)の中で

 

子供にチックと強迫の両方があるのだが

治療法にCBITとCBT(認知行動療法)の二つがあって、どちらを先に受けた方が良いのか迷っている

という質問がありました

その質問に答えた私の返信をご参考まで下に貼り付けておきます

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CBTはCognitive Behavior Therapy の略で、和訳は認知行動療法です。

CBITはComprehensive Behavioral therapy for Ticsの略で、和訳はチックのための包括的行動療法となります。

CBTとCBITは字面が似ているし、中身もかなり似ているので、ややこしいのは確かです。

CBTは認知行動療法という通り、認知(理解、判断、論理など)が入ってきますので、つまりは脳の知的機能も絡んでくる療法です。

例えば、何回も手を洗いたい患者に対して、1回洗えばこれだけのバイ菌が除去されるので、何回も洗う必要はないんだということをまず頭で理解しましょうねという論理的、合理的に考えさせるということが療法の中に入ってきます。

うつ病や強迫障害の改善に使われますが、チックにはあまり効果を発揮しません。

一方で、CBITは認知という言葉は入っておらず、単に行動療法だけですので、基本的にはチックの改善のみに使われます。

強迫障害の軽いコダワリ行動にはある程度効きますが、重い強迫には効果を発揮しません。

中身の原理はある程度似ています。

CBTは不安を解消するための強迫行動を敢えてやらせないようにして、不安や恐怖に慣れさせていくというものです。

強迫行動のための認知行動療法を曝露反応妨害法と呼んだりもします。

CBITはムズムズするような前駆衝動を解消するためのチックをやらせないようにして、ムズムズに慣れさせていくというやり方です。

原理は似ていますが、実際の適用の仕方はだいぶ違うので、別物と思った方がよろしいです。

CBTとCBITのどちらを先にを判断するには、強迫とチックのどちらが症状が重いか、困り度が高いかで考えると良いように思います。

ただ、CBTは何年もかかることがありますが、CBITは約2ヶ月と期間が決まっているので、CBITを先にやってしまうのも考え方としてはアリでしょう。

 

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でわ

 

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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