パリの女は産んでいる | afrinote -フランスから 遠くアフリカへ-

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コートジボワール フェアトレード・チョコレート プロジェクト     
“afrinote” (アフリノート)にアフリカへの想いを込めて。
  
2002年 渡仏
2011年2月 娘カロンが誕生、
2014年9月 次女ミロンが加わり、
子育てとプロジェクト ― の日々です。

「パリの女は産んでいる」

気になっていた本を在仏日本人会に行った時に、見つけたので借りて帰りました。

パリの女は産んでいる―“恋愛大国フランス”に子供が増えた理由 (ポプラ文庫)/中島 さおり
¥588
Amazon.co.jp
(読んだのはこちらの単行本版だけど。)

すっごい、ためになった!
面白かった。

日仏の女性を取り巻く環境がこうも違うのかと思った。
出産や育児に対する考え方も違うし、女性のあり方自体の違いも興味深かった。

まず興味を持ったのは。
少子化に悩む先進国の中で、近年出生率が上がっているフランス。
フランスは同時に子どもがいる女性の労働人口が多い。
フランスでは子どもがいても、たまに子どもを預けて夫婦で出かけ、カップルとしての関係も大事にする。
婚外子やシングルマザーへの偏見のなさ。


フランスの女性は自由に生き さらに子どもを産んでいる様子。

「一人の人間として、自由に生きることが自然ならば、女性は子どもを産むのではないか」

と語る著者(カバーより抜粋)。


日本では、女性は歳を取ると「おばさん」と呼ばれ、幼い子には自ら「おばさんはねー」と言ったりする。
フランスでは女性はいくつになっても現役女性。
「おばさん」にあたる言葉はない。
男性も女性がいつくになっても美しくあることを求めて、誉める。
子どもがいても、育児しやすい格好よりも、ヒールでベビーカーを押していたり、
母でいる、というよりも一人の女性で居続ける。

私は本来、女性らしいとか男性らしいといかいう表現はあまり好きではないですが、
この本を読んで納得するところも多かったです。
女性を意識することの良さも、感じました。

他にも実用的な、フランスの保育学校、ベビーシッターのシステムなどが書かれてあって、
大いに参考になりました。
フランスに住んでると言っても、社会システムのことなど分らないことだらけですからね。

これを予備知識として、周りの人の情報を取り入れる事で
より理解が深まると思います。

あとは、日本の子ども中心の育児と、フランスの大人中心の育児のことなど。
例えば、日本では小さな子どもと同じ寝室、添い寝したりするけれど、
フランスでは大人と子どもは別室が良しとされるなど。

前半は、避妊のことや、分娩方法などフランスっていいなーと思うのですが、
後半は やはり日本のやり方もいいところがあるなーと思えます。

興味深い内容で、たいへん参考になるし おススメです!