たこです。
日本列島は雨が降りすぎて大きな被害が出ました。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
ただ、まだ安心はできません、十分気を付ける必要がありますね。
さて、お盆を過ぎたとはいえ暑い日が続きます。
たこもどこか涼しいところに行ってゆっくり過ごしたいです。
でもたこにそんな余裕はありません。
なので夏も終わりに近づいてきましたが、今回はゾッとする怖い話でも・・・
実はこのあいだブログに載せたガイコツに変化があったんや。
必要とされるということ | たこの帰り路 (ameblo.jp)
これが以前に載せた写真。
金髪のガイコツがピンクの服を着たはる。
よう見ると、傍に赤いキャップが置いてある。
それからしばらく経ったある日、ふと見ると今度はキャップをかぶっている!
夏の日差しが強いので眩しかったんやろか?
たこはこの部屋に人が居るところを見たことがない。
ということは、まさか自分でかぶったんやないやろな?
こ、怖い~!
それよりたこさん、調子に乗ってあんまりガイコツをネタにして遊んでたら、しまいに魅入られるで)
魅入られるてどういうことですか?
(たこさんがいつも意識してると、相手もだんだんたこさんを意識しだすんや。
ほんで常にたこさんを見るようになる、つまりロックオン状態やな)
ロ、ロックオンされるんですか?
ひぇー!もうネタにするのはやめます!
夢に出てきたら怖いですぅ!
(夢ぐらいやったらまだええで。
例えばたこさんが夜家に帰って玄関の戸を開けると、闇の中から金髪にちくわみたいなヘアカーラーを巻いたガイコツが「たこちゃん、おかえり~・・・」て出てきたらどうする?)
ひぇー!カーラー巻いてるですか!
昭和の大阪のおばちゃんみたいなサプライズ♪
全然笑えへんわ!!
たこは小学生の時にむちゃくちゃ怖い思いをしたので、それがトラウマになって今でもガイコツが怖いんです。
「黄金バット」も怖いです。
昭和のヒーロー「黄金バット}
(たこさん「黄金バット」て、歳分かるわ。
しかしたこさんは人一倍怖がりなくせに、怖い話とか好きやなあ)
たこのトラウマ。
たこの通っていた小学校は創立が明治初期ということで、その当時でも既に100年近くの歴史があった。
木造で一階建ての校舎がコの字型に並び、廊下は昼間でも薄暗く年代を感じさせた。
給食も学内の給食室というところで作っていて、給食当番は昼休みになると、給食室に給食をもらいにいくんや。
思い出すと懐かしい。
放課後は掃除当番が教室を掃除するねんけど、5年生以上の高学年になると自分達の教室に加えて、理科室、音楽室、美術室といった特別教室の掃除も割り当てられるようになる。
たこのクラスは理科室を割り当てられ、8人程の班ごとに交代で掃除をすることになったんや。
理科室の隣は小さな準備室になっていた。
準備室にはホルマリン漬けの解剖したねずみや、鳥や小動物のはく製など、おおよそ小学校とは思えないような標本があった。
今思えば何であんなもんが小学校にあったんやろう?
ほんで理科室の黒板の横の入り口の近くに、あれが置かれていたんや。
そうや、あれや、等身大の「人体骨格標本」や。
それは木枠のガラス張りケースに納められていた。
ケースの中に立てかけられた骨格標本は、恨めしそうに教室全体を眺めているようやった。
みんなも最初は怖がっていたが、所詮模型なので慣れてしまえば騒ぐこともなくなった。
でもたこはこれが怖かったので、なるべく近寄らないようにしていた。
まだ小学生や、模型と分かっていても怖いわ!
今でも覚えている、夏休み前の天気のええ日やった。
窓の外の景色が陽射しを浴びて眩しく輝いているせいで、木造校舎の教室内はひときわ薄暗く感じる。
その日はたこの班が理科室の掃除当番。
たまたま骨格標本の前をたこが通りかかると、ガラスケースの扉が少し開いていた。
たこはケースを閉めようとして軽く扉に触れた。
そのときやった、中で傾いていた骨格標本がケースの内側からガラスを押して扉が開き、そのままたこに覆いかぶさるようにもたれかかってきたんや!
耳元でガイコツの歯がカタカタと鳴ったような気がした。
「ギャーッ!」たこは大きな悲鳴を上げて、その場でガイコツを背負うような体勢となり、恐怖のあまり動くことができずに固まってしまった。
すぐに同じ当番の女子が二人来て、標本を元に戻して助けてくれたが、たこはへたへたと座り込んでしまい、腰が抜けて立ち上がれなかった。
ただ幸いなことに、ケースも標本も無事やった。
こんなことがあってからたこは「弱虫たこ坊」と呼ばれ、女子の前でエエカッコでけへんようになってしもたんや。
あんなに怖い思いをしたのは初めてやった。
(たこさん、その標本はもしかしたら模型やなくて、本物の人骨やったのかもしれんで。
ガイコツがカタカタ鳴ったんは、「あっ、すんまへん」て言うたんとちゃうか?)
ガイコツ関西人かい!
何をいうてるのん?
小学校に本物のガイコツがあるわけないやんか。
(それがそうとも言えんのや。
二、三年前やったと思うけど、人骨の骨格標本が高校で見つかったていうニュースがあったやろ。
みんな本物とは思ってなかったらしいけど、調べてみると全国各地の中学、高校でかなりの数の”本物”があったらしいわ。
更に詳しく調べるともっと出てくるやろうということや。
人骨の骨格標本が学校にあったとしても、事件性がなければ問題はないということやねんけど、大学や病院ならともかく、中学や高校に本物がたくさんあるというのも変やろ)
ひぇー!何でそんなことになってるですか?
(そこやねんけど、人骨の骨格標本についてはいくつかのパターンがあって、明治時代にまで遡るような話もあるんや。
整理すると・・・
1・・本人の意思により、死後自らの骨を教育に役立てて欲しいということで寄贈されたもの。
2・・病院が廃院になったり、大学などの移転により、近くの学校に寄贈されたもの。
なんぼなんでも、本物の人骨を簡単に捨てるわけにはいかんわなあ。
たこさんの学校にあったんはこのケースかもな。
3・・これが一番多いようやけど、昔は精巧な骨格模型を作る技術がなく、明治の頃は業者がインドあたりから人骨を輸入して、それを骨格標本に仕立てて学校などに販売していたんや。
ほんでそれが今もそのまま残っているらしいわ。
まあ、ざっとこんなところや。
でも今では学校の標本が本物の人骨やと思てる人は殆どおらんやろうな。
たこさんの通っていた学校は、昔からある歴史の古いとこやろ。
長い間に色んなものが集まってきたんとちゃうか)
ひぇ~!ほな、たこに寄りかかってきたガイコツは、ホ、ホンモノ~!
(その可能性はかなり高いやろうな。
もしかしたら、例の金髪のガイコツも本物かもしれんで。
こうなってくると、どれが本物かなんて分からんしなあ。
もっとも、近くでよう見たら分かるかもな。
本物のほうは、意外と全体のバランスが悪かったり、形がいびつな部分があったりして、かえって生々しいんやないかな?)
ひ、ひぇ~! 骨だけやのに”生々しい”なんて怖すぎる~!
この話、最恐のトラウマになったですよぉ!
(あのなあたこさん、あんたさっきからひぇー、ひぇーていうてるけど、ガイコツなんてたこさんも持ってるんやで。
それとも軟体動物やから骨がないんでっか?)
たこは人間です!
(ほな怖がることないやんか。
たこさんかて誰にも知られんまま孤独死して、ずっと発見されへんかったら、ミイラになって骨格標本みたいになるんやで。
そういえばたこさん、先日病院に行った時も腫瘍マーカーの数値が随分上がってて、結局薬を増やされたやんか。
たこさんもそのうちになるんとちゃうか~♪)
ひぇー!何を言うですか!!
この話が一番怖いわ!
たこはこれから先、大阪万博にも行かなあかんのですよ!
孤独死とか、そのうちなるとか言わんといて下さい。
だんだんリアルな話になってきたんで、ここらで止めませんか?
(せやね、しかし標本が本物やったとすると、そのガイコツもかつては生きていたわけやし、そこには一つの人生があったということや。
笑ったり泣いたり、歩いたり食べたりしたはずや。
どんな人生やったんやろう?
河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の骸骨画
幸せやったんやろか?それとも辛い人生やったのか?
骨格標本にされるくらいやから、そんなにええ人生でもなかったのかもしれんなあ。
そんなことを色々想うと、本物のガイコツにも少しくらい愛着が湧いてけえへんか?
なあたこさん)
全然湧きませんよ!怖いだけやわ!
というわけで、話が現実味を帯びてきたので今日はこのへんにしておきます。
あんまり怖いので近くのスーパーで、なんかオモロイもんでも買うて帰って、気を紛らわすことにします。
さてさて何を買うて帰ろっかな~♪
ところでもうすぐ新学期が始まります。
中学、高校生の皆さんは、学校にある骨格標本が模型なのか本物の人骨なのか、この機会によおーく観察してみてはいかがでしょうか?
そんなわけで、今回はあまり写真を載せられなかったのが残念です。
(たこさん、載せる写真がないからいうて「たこ一」ばっかり載せんでもええで、誰もたこさんのピンボケ写真なんか期待してないわ。
まあ、小学生みたいな文章もやけどな。
ほんで、スーパーで売ってるオモロイもんてなんやねん?)