こんにちは、たこです。

実はたこは極度な高所恐怖症で、「えっ、こんなところが怖いんかい!」とよく言われる。

なので、飛行機には乗らへん。

ましてやタワマンに住むやつの気が知れん。

建物の5階くらいでも足がすくんでしまう。

 

たこには怖い夢を見て目が覚めるということがよくある。

それもいつの間にか高いところに登っていて、降りられなくなってしまうことが多い。

「助けてくれー!」大騒ぎのあげく、突然自分の声で夢から覚めて、なんや夢か・・・となる。

高所恐怖症やからこんな夢を見るんやろか?

 

例えば換気扇恐怖症の人は、扇風機が首振りながら追いかけてくる夢とか見るんやろか?

 

(たこさん、扇風機に追いかけられたら誰でも怖いで)

 

そんな訳で今回は、たこが最近見た恐ろしい夢の話。

 

たこは夢の中で子供に戻っていることがよくある。

この日も中学一年生になっていた。

何でか分からんけど、クラスの何人かで「だるまさんがころんだ」をすることになった。

場所は校庭の隣の公園に一部草木が生い茂っているろころがあって、「だるまさんがころんだ」には最適や。

 

ここでちょっと説明すると、関西のたこの住んでる地域では「だるまさんがころんだ」とは言わない。

「ぼんさん(坊さん)が屁をこいた」という。

 

(「ぼんさんが屁をこいた」ってえらく品が落ちるけど、たこさんらしくてよろしい)

 

余計なお世話です。

とりあえず、男子生徒10人ばかりが集まって、夢なので当然鬼はたこや。

皆詰襟の学生服を着ているが、なぜかたこの知らん奴ばっかりや。

全員位置について静止して準備完了。たことの距離は概ね20mといったところ。

「ほな、始めるで」

たこは目の前にある大きめの木の幹に顔を伏せて、ゆっくりと数を数えた。

 

「ぼんさんが屁をこいた」素早く振り返って皆の様子を見る。

皆明らかに近づいて来ているのだが、最初と違うポーズで静止している。

「ぼんさんが~」と間延びさせておいて「屁をこいた!」を早口で言ってみたり、いろいろと工夫したがどうしても人の動きを捉えることができない。

繰り返しているうちに皆どんどん近づいてくる。

もう10mもない。

 

「ぼんさんが屁をこいた~」と振り返ったそのときやった。

あれ?誰もいない!皆何処行ったんや?

いや違う、よく見ると学生の姿はない代わりに、色とりどりのバランスボールのようなものがたくさん転がっている、というか、微動だにせず静止している。

 

そうか、距離が近づくと形態が変化するんやな、将棋の成金みたいなもんや、とたこは思った。

こんなありえへんことが起こっても、なぜか納得してしまうのが夢の不思議なところや。

でも納得している場合やない、このままでは次もたこが鬼になってしまう。

 

そろそろ本気出して誰か捕まえな。

「ぼんさんが屁をこいたー」

8メートル、5メートルとボールは近づいてくる!

あかん、相手のほうが有利や。

 

「ぼ、ぼんさんが屁をこいたー」

あれ?今度はズズッという変な音がしたぞ。

見るとバランスボールは姿を消し、細長い箱のようなものが3メートル程のところにいくつも迫っていた。

こ、これは!たこはすぐに察した。

これは棺桶やないか!たこはいつの間にか無数のパステルカラーの棺桶に囲まれていた。もう逃げ場は無い!

でもまだ少し距離があるので、次で捕まえれば助かるかもしれん。

今度こそ「ぼ、ぼ、ぼんさんがあ~」恐怖のあまり”屁をこいた”がなかなか言えない。

「屁を、屁を、屁を、こ、こいたあ~」

 

(たこさん、よう屁こくなあ、それにパステルカラーの棺桶って、アホちゃうか?)

 

たこやないです、ぼんさんがこいたんです!

 

怖いので、今度はゆっくりと様子を見てみた。

あれ?何にもないやんか、棺桶が消えた!よかったあ!

ホッとしたのもつかの間、たこの頭上で何やらガサッ、ゴソッという音がした。

見上げると、カラフルな棺桶達が枝を揺らしながら、たこを目掛けて落下してきた!もうあかん!!

「ギョッ、ギョえぇぇぇ!」たこは大きな悲鳴を上げた。

 

「ひえぇぇ~っ!」

例によって自分の情けない叫び声で目が覚めた。

ああ、夢か・・・よかった・・・

でも、ほんまに怖かった。

こんなに怖い夢を見たのは初めてかもしれんわ。

しばらく経ってもまだドキドキしている。

こんな夢は二度と見たくないと心底思ったで。

 

実際の夢は断片的に見たんやと思う。

目を覚ましてから、場面場面を繋ぎ合わせてストーリーにしたんやろう。

 

この時ふと思ったのは、怖すぎる夢を見るとショックが強すぎて、それが原因で亡くなってしまうことがあるかもしれんということや。

もしかしたら、就寝中に突然亡くなってしまった人の中には、恐ろしい夢が原因なんてことはないやろか?

なんかホラー映画にもなりそうな話や。

 

しかし何でこんな変な怖い夢をみたんやろう?

実はこの日たこは6カ月に一度の精密検査を受けていた。

CTや心電図、X線などをまとめて受けた。

事前の医師の話では「そろそろレットヴィモ(分子標的薬)が効かなくなってきているかもしれません。たこさんの場合、いまのところ次に使える薬もないし、抗がん剤も効かないので、検査の結果次第では後の治療方針を考える時期かもしれません」といわれていた。

 

養老孟司さんの話では、人は元気でいたらいつか死ぬことは分かっていても、自分が死ぬとは思わずに生きているという。

なるほどそうやろう、健康であれば死ぬことを考えてたら生きてられへんと思うわ。

 

たこは25年以上前にがんの手術を受けてから、再発転移の度に合計3回の手術を経て、その後は新薬の分子標的薬を継投しながら今日まで生きながらえてきた。

がんと診断されて、薬の副作用に悩みながら暮らしてきたが、常に死ということが心の片隅にあった。

年月とともに副作用が徐々に増大し、身体がしんどくなるにつれて心の中の死という塊が大きくなっていく。

たこは平均寿命から鑑みると、世間的にはまだ若いといわれる部類に入ると思うが、いまでは春になると「来年は桜を見ることができるんやろか?」と真剣に思ってしまう。

 

で、自分なりにこの夢を分析すると、検査で薬が効かなくなっていたらどうしよう、という不安が恐怖の悪夢となってたこに襲いかかってきたと考えられるんや。

 

(恐怖の悪夢ってたいそうな、そない思うんやったら今からでも遅くないので、心を入れ替えて少しは人のためになることでもしたらどうや?

天国は無理でも地獄は免れるかもしれんで)

 

なにが心を入れ替えてじゃ!他人事やと思て!

たこは地獄には行かんでええって閻魔様が言うてたわ!

 

そんなことより、これを機会に話をすると、最近はいろんな病気も治るようになってきて、治りにくいといわれる病気は時間が掛かり難しいものばかりや。

ただ、がんや難病といったものでも早期に発見できたなら、治療成果が格段に向上するものが非常に多いらしい。

 

現在ではどこの自治体でも無料、或いは格安で健康診断を実施している。

大きな会社とかでは毎年健康診断受けることになっているが、個人事業者や、退職したりすると面倒くさくて行っていない人もいると思う。日頃元気でも難病の芽を摘み取るきっかけとなるかもしれないので、こういった機会を利用することをお勧めするで。

 

まあ、あと100年もすればがんも薬で完治するかもしれないが、今は早期発見が最良手段や。

 

(たこさん、どこかの国では150歳まで生きる人がいてるらしいで)

 

へー、そら凄いわ、たこには到底むりやな。

というわけで、本日はここまでや。

 

(たこさん、相変わらず低クオリティの写真と小学3年生の作文をありがとう!)