あれからもう一週間か。
あの人と駅まで歩いた朝も、確かこんな雨模様だったな・・・。


今日は突然やってきた休日なので、ゆっくり朝寝坊としゃれ込む。
起きてからしばらくまどろんでいると、あの人からのメールが届いた。
久しぶりに離れて過ごす休日。
なぜか、そんな気分になってしまう雨の日の朝だった。
昨夜は遅くまで、あの人と色々な話をした。
そしてまたひとつ、固い絆が生まれている。
それが何であるかは、二人だけの秘密にしておこう。
軽がるしく口にすると、幸せが逃げてしまいそうだから・・・。


メールでの会話を続けながら、部屋の掃除を始める。
と、言っても、掃除機をかけるだけ。
これをサクッと片付けたら、次は風呂の掃除だ。
Tシャツを脱ぎ捨てると、脱衣所の鏡に自分の姿が映る。
あの人がすがりついてきた腕。
抱きしめられた肩。
顔を埋めていた胸。
全て自分のパーツではあるけれど、なんだか愛おしく感じられた。


午後からは例のブログを更新して、ちょっと一息つく。
雨の日は忙しくない代わりに、記憶の封印も解かれてしまうようだ。
二人で傘を並べて歩いた道。
私は濡れるのも厭わずに、あの人の手を握り締めていた。
濡れちゃうよ・・・。
そんな心遣いがうれしかった。
あの人は、いつでも私のことを心配していてくれるのだ。


さ、明日は講習会。
朝から夕方までびっしりと講義を受けた後、修了試験も予定されている。
では、今のうちに準備でもしておくかな。
肝心なものを忘れないように・・・。

今日はAM2:30起きで成田空港へ。

午前便で出国する、お客さんのお見送りだ。

朝方の高速は快調そのもの、都心からはおよそ1時間で着いてしまう。

料金所を抜けてしばらく走ると、空港の入り口に検問所。

もう数十回も来ている私は、いつものように直前で窓を開け、自ら免許証を提示した。

エールフランスです・・・。

私がそう告げると、警備員は窓越しに中を覗いてこう言った。

ありがとうございました・・・。

先日、どこかのおバカさんが無理やりゲートを突破して大騒ぎになったとゆーのに、肝心のチェックは相変わらず緩いんだよね~。

これじゃ、テロリストはおろか、エロリストだってフリーパスだわ(爆)

ってなことを考えながら、スロープを上って出国ロビーがある2階へと向かう。

第1ターミナル。

拡張工事も無事終わり、来月から本格的に稼動するらしい。

これに併せてエアラインの配置が大幅に変わるので、カウンターの位置もまた最初から覚えないといけないんだよなぁ。


見送ったら、あとはのんびり帰るだけ。

急いでも仕方ないので、一般道をチンタラ走る。

途中で、あの人からのメール。

楽しい会話をしながら、ノリノリ状態でハンドルを握る私。

でもって、そろそろ小腹がすいてきた。

う~~~ん、今日は何を食べよっかな~。

そだ!

今日はラーメンにしよ!


私、ラーメンは何味でもオッケーなのだが、最近のマイブームは「家系」と呼ばれるやつ。

横浜の「吉村家」ってとこが発祥とされており、濃厚なトンコツ醤油に油がギトギト、そして太麺が特徴のラーメンだ。

焼き海苔とほうれん草、そしてお好みで味玉なんかも入れると最高に美味いんだな、これが。

そして大抵の「家系」では味の濃さや油の量、麺の固さまでオーダーできる。

健康に悪いと言われるかもしれないが、私は常に「濃いめ、多め、固め」の注文だ。

そーいえば、あの人はどんなラーメンが好きなんだろ・・・。

今度聞いてみよっと。


お気に入りのラーメンを食した直後から、眠気がジワリと襲ってくる。

思い切って車を止め、しばし休憩。

すると、いつの間にか爆睡していた。

やっぱりお昼寝って、最高にキモチいいよな~♪

ってことで、気分良く目を覚ました私は会社へまっしぐら。

いやぁ、今日もホントに楽しい一日でしたわ(爆)


閑話休題。

恋人たちの最終目標ってのは、果たして結婚でいいのだろうか。

「ばら色の人生」なんて、定義は人それぞれ。

もちろん一緒に暮らせたら最高に幸せだが、他にもっと素晴らしいカタチがあるのかもしれない。

永遠に愛し合うこと。

それは、生活を共にすることとは微妙に違う。

仮にもしそうならなくても、自分たちが枠にとらわれない理想の関係であり続けるならば、きっと夫婦以上の絆で結ばれるだろう。

心の妻・・・今だって、確かにそう思っている。

愛情という炎を燃やすロウソクは、二人の生活だけを照らすものではないのだから。

6月の10~11日。

お袋と二人で九州へ行くことになった。

私たち一家の面倒を何かと見てくれた親戚のおばさん。

その息子さんが宮崎に家を新築中なので、完成したら遊びに来ないかと誘われたらしい。

さっき電話で、お袋はこう言っていた。

おばさんに逢えるのは、これが最後かもしれない・・・。

わかったよ、ついてきゃいいんでしょ(苦笑)

ま、これも親孝行だし、そこの子供たちと逢えるのも数十年ぶりだからなぁ。

私は当日、美味い店にでも連れてってもらって、お袋はおばさんとゆっくり語り明かしてもらいましょ。

我が家は複雑な家系でおばさんとは血のつながりもないんだけど、実の身内みたいに優しくしてもらったからね。

私だって逢えるのは、これが最後かもしれないし・・・。


ってことで、早速ANAに予約を入れた。

私はマイレージ会員だから、こんなのはお手のモノだ。

今はコンビニでも決済できるし、座席の指定だって楽勝楽勝。

あ、そーだ。

マイルって、どのくらい溜まったんだっけ。

調べてみると、3840マイル。

なんだ、全然まだまだじゃん。

特典は確か、10000マイルからだったよな。

こりゃ海外にでも行かないと、絶対にムリだわ(笑)


飛行機が大好きな私。

今まで、様々な場所に降り立っている。

国内では北から順に、女満別、札幌、青森、秋田、庄内、仙台、新潟、成田、羽田、小松、南紀白浜、伊丹、関西、鳥取、高知、宮崎、鹿児島、そして那覇。

中でも一番のお気に入りは、やっぱり沖縄かな。

あの時は、ちょうど安室ちゃんのお母さんが亡くなった翌日だった。

場違いな私は出迎える報道陣を避けるように、空港を後にしたんだっけ。

まだ新しいターミナルは稼動しておらず、モノレールも未完成。

でも、あの南国独特の空気は大変に心地よく、まるで外国にでも来たみたいな開放感を味わった記憶がある。


あの人と行きたいな、沖縄。

ツアーじゃなくて、いきなり予約なしで飛び立つのがいい。

え~、今からなの~?

あの人の驚く顔が目に浮かぶ。

もちろんチケットは奮発してスーパーシート。

邪魔者はいない、2座席の空間だから。

そして私たちを乗せたB747は、大地を蹴ってグングン上昇する。

靴を脱いでオットマンに足を投げ出したら、快適な空の旅の始まりだ。

寒がりなあの人のために、ブランケットを取り寄せるのも忘れずに・・・。


やがて水平飛行に移ったら、お約束のビールで乾杯。

ここは当然、オリオンかバドに限る。

気圧の低い機内では、あの軽さがたまらないのだ。

眼下に広がる雲海。

流れる雲をビューンと追い越しながら、私たちの会話は弾んでゆく。

気がつくと、もう着陸態勢か・・・。

雲の中に機体が入り、突然の揺れ。

そんなときは、あの人の手をしっかりと握ってあげよう。

そして雲を突き抜けたら、真下には那覇港。

さぁ、あと数分で、沖縄にタッチダウンだ。


さてと、どこへ行こうか?

タクシーの車内で私が問いかけると、あの人はニッコリ微笑みながらこう答える。

運転手さん、どこか気持ちのいいホテルまでお願いします。

そんな気ままな旅が、私たちには似合うだろう。

いつか行けたらいいよね、二人だけの沖縄。