今日は現代オペラ マンフレッド・トロヤン作曲Eurydice - Die Liebenden Blindを見に行った。
アンドレ・シュエンを聴きたかったのと久々ピエール・オーディの演出だから。
シュエンはやはり素晴らしい!
数週間前にドイツ・レクイエムでソリストとして来てくれたシュエンは、
ひとり、まったく異次元というくらいの朗々とした声で、度肝を抜かれた。
そして意外にソプラノのユリア・クライターもたいへん良かったのでびっくりしている。
演出、1幕目の列車のシーンはよく出来てる。
セットも洗練されて美しい。
2幕目の冥界は(三途の?)川を進む船。
おどろおどろしい雰囲気がでていて、映画四谷怪談の隠亡堀みたい。
スジは意外でスリリングで面白いが音楽がどうしても嫌い。暗い。
ずっとスローで抑揚もなく盛り上がりもない。
ソリスト全員うまいし、合唱(マドリガーレ)も非常に良くできていて、
ハーモニーも秀逸
だから最後まで聴けたという感じ。
演出は列車や船はいいとして
3幕目の巨大なハエにあきれた。
(上の3つの写真はすべてDNOのサイトより拝借しました)
エウリディーチェが死神だったというオチはありだと思う。
つまり、エウリディーチェは冥界にくだってきたオルフェオを取り殺してしまうのであった。
そしておそらくエウリディーチェはまた明日になったら現世に現れ、
どこかの列車に乗って
また美しい男に思わせぶりなセリフを繰り返し虜にして地獄に落とすのだろう。
ああ、怖い。
ただ、音楽が楽しくない。あまりにも。
同じ現代音楽オペラでもベンジャミンとかアデスとかアダムスとかは好きなんだけど、、、