練習生が減っている?K-Pop、労働力不足の可能性 | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

 

今日のトピックは、

 

 

練習生が減っている?K-Pop、労働力不足の可能性

引用は、K-Pop関連のニュース、ゴシップ記事を

扱っているAllkpopより下差し

 

 

Korea Creative Content Agencyのデータに

よると、K-Pop練習生の数が2020年から

2022年までの2年間で700人以上減少

しているとのこと。

2年間で38.3%の減少となる。

 

ただ、この2年間はちょうどCOVID、

パンデミックの時期と重なるので

その影響があったかもしれません。

この後の2022年以降の数字を見てみない

ことには結論を出せないかもしれません。

 

ただし、2016年以降毎年、減少傾向には

あったようです。

 

KoDATA Solutions Team Leaderは、

「練習生から実際に芸能の道へ進める

割合が減り、練習生をトレーニングするのを

あきらめるエージェンシーが増えてきた」

とコメントしています。

特に、小規模の事務所で起こっていること

らしいです。

ということは、デビューをしたいと

本気で考えるなら中小の事務所ではなく、

最初から大手に入る必要があるということですね。

 

さて、なぜK-Pop練習生の数が減ってきて

いるのでしょうか?

この記事には、韓国で子どもたちの希望する

職種が変わってきたということ、K-Pop

アイドルになりたい子どもが減ったという

ことのようです。まぁわからなくもないですね。

 

韓国政府(Ministry of Education)の調査によると、

小学生の将来就きたい職業のベスト10に

K-Popアイドルは、2009年の6位から、9位(

2019年、2021年)に転落したという。

中学生だと「歌手」という職業は、2009年には

7位にランクインしていたが、2019年には

ベスト10にはランクインしていない。

高校になると、2009年からトップ10にランクイン

したことはない。

つまり、韓国の子どもたちもこの芸能界でのお仕事の

厳しさをちゃんとわかっているということですね。

練習生になってデビューした後も事務所に支払い

が残っている状態で給料がほぼない状態ですね。

しかも、売れても数年給料がない状態。

子供達にもバレるほど不安定な職業だという

ことです。

 

ただ、この調査はパンデミック直後までの

データなので、その後の数字がどうなっているのか

気になります。

感覚としては、パンデミックの最中にBTSが

爆発的ヒットをしてK-Popアイドルに憧れる

若者が増えたのではないか?と思ったりも

します。韓国での数の穴埋めをするべく、

グローバルオーディションは増えている

ようです。

日本人メンバーも最近では見ることも

増えたし、日本人のグループも

出てきました。

やりすぎるとどうなるのか。

競争も激しく、小さな事務所からだと

ほぼ売れて第一線で活躍できることはない

ようなので厳しさは増しているようです。

 

デビューするなら大手に入るしかない

(それもかなり厳しいが・・・)

というのが現状でしょう。

この職業に関しては、可能性の幅が

狭い(つまり成功しにくい)ですね。

厳しい世界です。

 

それではまた。