ジョングクのアルバムが届いた | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

 

ジョングクのアルバムが届いた

Weverse Globalで注文していたジョングクのアルバムが

今日届きました。Weverse の特典があるようです。

 

 

すでにSpotifyで聞いているのですが、もう王道ですね。

まさか、英語で全曲やっちゃわないよね?

本当にそれやっちゃいましたね。

ジョングクの英語には特徴があって、

これもさらにジョングクの良さを引き出して

いると思います。いい意味でジョングクだ、と

わかる歌い方です。

しかも、こんなに王道とは。

 

全曲王道のポップスです。

聞きやすい。

車で通勤の時によく聞いたりしています。

実際、めちゃくちゃ私の好みのタイプの

音楽ではないのですが、このアメリカで

流行る王道ポップスをジョングクがやってのけた

ということが偉業と言えるのでしょう。

アメリカ進出に本当に成功しました。

すごいと思います。

もうスターのオーラがすごいですね。

アメリカでトークショーにも出演していますよ。

王道で勝負というのがスターであることを

証明するのには一番わかりやすいですから。

 

すごいわ〜と言いながら聞いています。

 

ただ・・・

これは、音楽的には全くK-Popじゃないですね。

何度も書いていますが、HYBEの戦略はK-Popから

Kを取ることに力を入れています。

つまり、HYBEはアーティストにKを取った

Popだけで勝負できるかどうかを試しているのです。

自分たちのアイデンティティーである、Kを

取り除いてまで「売れる」ということにこれほどまで

執着するのは一体なぜなのか、を考えさせられます。

お金のため。

名声のため。

世界的なポップスターになるため。

 

アメリカで売れたらいい。

 

この考えでアイデンティティーを無視して相手国に

合わせることが「勝ち」だと言えるのかどうかが

議論になるところです。

もしくは、アメリカで売れるということが、

アメリカで勝つ、ということだという認識が

あるのかも知れません。ちょっと危ういです。

 

売れたらなんだっていいのか。

これをまだK-Popと呼ぶのか。

 

でも、K-Popというならば、それは

ジョングクが韓国生まれの韓国育ちで

K-PopグループのBTSのメンバーだから、という

背景だけでK-Popということに。

しかし、今や色々な外国人を入れて現地でも

K-Popグループを作ろうとオーディションや

トレーニングもしているというのですが、

一体、何を目指すのか。

アメリカ生まれでも韓国系ならOK?

いや、韓国系じゃなくてアメリカ人や

日本人だっていますよね。

トレーニングは韓国式にという意味?

となると、結論として、K-Popは

「音楽」的な特徴はないということになります。

だって、音楽的にはよそのものを使ってるんだから。

完全なアメリカンポップスになってます。

ソロになると特にそれが顕著になります。

なので、ジョングクの存在がこれからの

K-Popアーティストの最終的な目標となってしまうと

K-Popアーティストとして、結局はアメリカに

行って、アメリカンポップスで売ることが成功だという

ことになってしまいます。

気づけばKも無くなっている。

 

進化というのか、なんなのか。

どうなるのかな?

それは確かに気になりますね。

 

ではまた次回!