【XG】X-POPはK-POPを塗り替えられるのか | アカデミアからのぞくJ-POP, K-POP, HIP-HOP

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このブログではアカデミックな立場から(主にアメリカで)どのようにJPOP, KPOP, HIP-HOPが認識・議論されているかを文献なども紹介しながらお話ししていきます。のんびり書いています♪

こんにちは!

本日は、

 

 

【XG】X-POPはK-POPを塗り替えられるのか

ということで、お話して

行きたいと思います。

 

XGがビルボードマガジンにフィーチャー

されました。

 

Will Japan's "X-pop" group XG rewrite the K-POP

playbook?

『日本のX-POPグループXGはK-POPの脚本を書き換えるのか』

 

このような頼もしいタイトルです。

 

今日のお話の引用元:

 

 

『日本の女性グループ、XGはX-Popを次のK-Popに出来るのか』

 

つまり、K-Popの次はX-Pop、その鍵を握っているのは

XGであるだろう、と。

 

そういえば、最近K-Popグループのアメリカ進出が

激しいですね。BTSの影響もあるとは思うのですが、

英語曲を出し、アメリカツアーを積極的にしている

グループも目立ってきました。

狙うはアメリカ。

 

1980年代にJ-Popが話題になり、

その後、J-Popの影響を受けた、

K-Popが世界に注目され、

J-Popが下火になったものの、

流行りのサイクルの中で、そろそろK-Popも

頭打ちになりつつあります。

これはサイクルなので仕方のないことです。

K-Popのグループが飽和状態になってきていることは

確かで、それはBTSの人気がピークに達してから、

K-Popグループの総数が劇的に増え、

K-Popに目新しさを感じることは

なくなってきました。

 

そこで注目され始めたのがXGです。

まず、全員が日本人。

K-Popを日本で初めてプロデュースした

実績のあるAvexのプロジェクトでした。

それが2017年に始まります。

Avexはそれまで、日本のグループを

韓国でプロデュースするということは

ありませんでした。

しかし、ある意味これはK-Popを日本で

広めることに成功したAvexの、『次なる

プロジェクト(K-Popを利用して世界で売る)

ということだったのだと思います。

K-Popを越えるものを作るにはK-Popと

同じことをしていては売れるわけが

ありません。このプロジェクトが慎重に

水面下で動いていたことも納得できます。

SMエンターテイメントと手を組み

K-Popのプロデュースに成功した

老舗のAvexだからこそできたことなのかも

しれません。

 

そして、XGのエグゼクティブプロデューサーの

サイモンさんが本当にレアなポジションで

今までにないことをされています。

彼も今までの発言の中で、

「今まで誰もやったことがないことをしているので・・・」

とおっしゃっています。

 

今、やっと私たちもXGの活躍を色々なところで

目にするようになりましたが、サイモンさんが

日本と韓国のハーフでどちらの文化もしっかりと

体に持っていらっしゃるということで、どちらも

大事にされているからこそこのようなことが

できたのかな、と思います。

そして、そんなサイモンさんは、アメリカのシアトル出身。

英語もできますね。

プロデューサーがこのような人であるのは

本当に世界にユニークな発想で発信できるという

ことにおいての強みだと思います。

 

この記事の中でのサイモンさんの発言です:

“XG’s ambition is to show music and performances that are not limited to the musical characteristics of a certain country, but can be enjoyed by people from all over the world,” Simon says.

 

『XGの野望は特定の国の音楽的な特徴にとらわれない

音楽とパフォーマンスを見せることです。それが

世界中の人に楽しまれるようなものにしたいということです。』

 

素晴らしいですね。

XGがX-Popと言われる理由の一つには、

XGが「最初から」英語で曲をリリース

しているということです。

これは、今までのK-Popにないことでした。

 

Avexの調査によると、

XGの視聴者の約30%が日本から、20%がアメリカから、

後の50%はその他の国からだそうです。

AvexのCEO Kuroiwaさんは

これが「理想的な分布」だ、とおっしゃっています。

 

さて、では今メインストリームを走っているK-Popの

定義がどう変わっていくのか?

気になるところですね。

少し長くなるので、次の記事で、

このビルボードの記事をもとに

「K-Pop」の未来をサイモンさんの発言と共に

お話していきたいと思います。

 

それでは、また次回!