書呆子のブログ -5ページ目

緊急事態宣言は延長されると思う

【マスクが届かない】

世田谷区等には先週のうちに届いているマスクが、足立区にはまだ来ない。

不良品があったので回収するという報道もあり、まだまだ手許には届かないのかもしれない。

 

不織布でなくては意味がないという意見もあるようだが、おかしい。

 

昔はガーゼのマスクしか売っていなかったのである。

 

元々、不織布であっても自分の伝染を防ぐ効果は疑わしく、他人にうつさない効果がある程度あるだけであり、いらないとヒステリックにいうのはどうかと思う。

 

私は、祇園祭のときにセールをする京都発の「くろちく」という雑貨メーカーで、10年くらい前から椿等の柄のついたマスクを何枚も買っており(ガーゼだが不織布も入っていると説明書には書いてある)、風邪をひいたときなどに使用していたので、とりあえず問題ないが。

 

【緊急事態宣言は延長されるだろう】

今日、千代田区の図書館から閉館を5月末まで延長するという知らせが来た。

 

文京区、台東区、足立区(他が4/8から閉館したのに、都が要請する業界を発表した翌日の5/11から閉館)からは延長の連絡はない。

 

これは少なくとも東京は緊急事態宣言を延長するという予兆だと思う。

 

【演劇の中止】

これまで買っていた演劇チケットのうち、3月から4月まで18件が中止になったが、

 

追加で5月末までの演劇も3件とも中止になり、6月8日の神奈川県立芸術劇場の公演、6月17日の紀伊国屋の公演も中止になった。

 

ファンクラブでチケットが初めて取れなかった亀と山Pの大阪公演(5月9日、10日)も中止になった。

 

【朝ドラ】

演劇が見られない分、録画だけしてみていなかったドラマを見たり、配信コンテンツを見たりしているが、

 

2019年度下期の朝ドラの『スカーレット』が非常に秀逸な作品で、何度も涙した。

 

私が最も好きな脚本家の一人である水橋文美江が担当していることもあるが、声高ではないが説得力のあるフェミニズム作品で、胸を打たれた。

 

 

コロナは演劇等のエンターテインメント業界に大きな影響を与え、TVドラマの多くが撮影中止になっているが、このドラマはぎりぎり撮影が無事済んでいて本当によかった。ただ、次回作『エール』主演の窪田正孝へのバトンを送るセレモニーは大々的には行えなかったようだが。

 

2019年度上半期の朝ドラ『なつぞら』と主人公の年齢をはじめいろいろな点で共通しているが、これについては、別項目で書く。

 

『エール』は『コード・ブルー』を書いた林宏司が脚本を担当するというので期待していたが、途中で降板したからか、全くひどい出来である。

 

主人公の妻になる二階堂ふみが小学校の学芸会の『竹取物語』で「おじいさん2」の役をやるという設定がありえない。

 

見当違いな平等主義で、運動会の徒競走で順位をつけないとか、学芸会で同じ役を何人もの生徒に同時にやらせるようになったのは平成になってからのことであり、大正時代にはありえない。

 

また、主人公が勤めている地方銀行で客から見える席で女子行員がお茶を飲んでいた李、暇だからといって主人公の恋の成就のための相談を行員全員でやるとかl、あまりにもリアリティがなさすぎる。14年間銀行員だった私には断言できる。

 

二階堂ふみやその母(薬師丸ひろ子)が、「女だからってどうして我慢しなければならないの」といったりするのも、フェミニズムを主張しているつもりだろうが、上滑りで、却って噴飯ものである。

 

【ヨーロッパ企画】

ネット配信では贔屓の劇団ヨーロッパ企画の無料配信が面白い。

 

京都の大学に勤めているときに地元で見たのがきっかけだが、現在『浦安鉄筋家族』の脚本を担当している上田誠の脚本がとても面白いのと、劇団員の永野宗典が大好きだからだ。ドラマの脇役でもよく活躍しているが、カメラが主人公にフォーカスして、彼はもうフォーカスアウトされてピンボケになっているのに主人公の後ろで細かい小芝居をしているのについつい注目してしまう(『僕はまだ君を愛さないことができる』とか『知らなくていいこと』とか)知らなくていいこと、では主人公の先輩記者・木島役で、ベテラン記者ぶった細かい仕草がなんだか微笑ましくて親戚のおばちゃん気分でそこばっかり繰り返してみてしまった。テイクアウトコーヒーをわざと逆手にもつとかね。

 

『ヨーロッパ企画の暗い旅』の過去の映像を見ながら、劇団員がzoomでつながりながらコメントしあう、というのが昨夜あったが、今では貴重品のティッシュを浪費するゲームや、濃厚接触になるので今はできない、畳の上で「寝相でマウンティング」ゲームなどをみていて、このようなことのできる平和で幸福な日々が二度と戻ってこないのではないかと涙が出そうになった。

 

劇団員同士でゆるくじゃれあうという点では、チームナックスの『ハナタレナックス』とも似ているが、ヨーロッパはそこはかとない知性とペーソスの点で勝っている(ハナタレはおならでシンフォニーを作るとか、あまりにも他愛無い。でもそこが私も嫌いではなく、昨年6年ぶりの「水曜どうでしょう祭り」に札幌のスキー場で参加した。一万人以上のファンが全国から詰めかけているのには驚いたが、ファンも緩い人が多く、入場券番号の抽選で当選番号を読み上げても、10人中やっと一人くらいしか気づかないとかびっくりする)。同志社大と北海学園大の違いというと語弊がありすぎるだろうか。

 

 

【演劇という形態を見直す】

演劇は年間90本くらい見ているが、なんといってもそのライブ性、一回性(全く同じ内容は二度と再現できない)、演出家と役者が同時代に生きていないと体験できないこと、等で、エンタメの形態としては唯一無二のものだと考えていた。

 

しかし、今回のことで、いろいろな配信を見ていて、ネットを通じてもできることはあるのではないかと思えるようになった。

 

昨日のヨーロッパの配信では「次回の『暗い旅』は完全リモート撮影で準備中です」といっていた。

 

もちろん、近い席なら役者の汗が飛んでくるような(実際、1991年に留学したアメリカでCATSを一番前の席で見たときは役者の汗が飛んできた)、同じ場所で楽しむものが演劇かもしれないが、生のライブ配信でも、それに近いことはできる。それに、観客はコメントができ、役者や演出家はそれに反応できるというインタラクティブ性という、従来の演劇にはなかった新しい要素ではないだろうか。私はネットで動画を見るのは苦手で今回ほとんど初めて経験したが。

 

【コロナに伴う法的問題】

緊急時代宣言に伴う解雇、興行中止等に伴う、様々な法律問題がある。

 

どちらが損害を負担すべきかは、契約に定められるか、契約で定められていない場合、民法の規定に従うことになる。

 

オリンピックチケットに関する契約では、伝染病の場合、払戻はないことになっているが、先日、来年の同じ競技会に振り替えるか、そのために行けない場合は払い戻すという連絡が来た。契約通りにはしないということである。

 

まず、コロナが不可抗力に当たるかどうかがネックになる。(日本の民法では「事情変更の原則といったりする。欧米ではforce majeureというラテン語を使う)不可抗力で債務が履行できない場合は、契約違反にはならないからである。

 

一般的な不可抗力事由には、戦争、天災等が含まれても、伝染病は含まれないので、オリンピック規約では観客が救済されないのである。興行保険も同じ理由で適用されないらしい。しかし、2003年のSARS以降は、私は論文、授業等では疫病も入れるべきだといってきた。

 

契約違反にならないとしても、契約を履行しないことに伴う損失を契約当事者のどちらが負担するかという問題が次に出てくる。「危険負担」という。契約書に書いていない場合に適用される民法では、特定物の売買の場合以外は債務者が危険を負担することになっているので、チケットの払戻はやはり興行主がすることになる。

 

私はニューヨーク州弁護士資格をもっており、CLE(継続法学教育)が原則義務付けられているので、単位が取れる様々なセミナーの通知が来るが、最近はやはり、「You are Excused: Force Majeure and the Workplace in the COVID-19 」というような、コロナに関する法律問題のセミナーの案内が多い。

 

日本でもさぞかしいろいろな興味深い論点が出てくることだろう。

 

卒業した大学のうち、香港大学からはやはりコロナ問題に関するネットのカンフェレンスの案内が来たり、オックスフォード大からは、ボランティアの募集メールが来たが、ハーバード、東京大学からはイベント中止の案内くらいしか来ていない。

 

【ビフォー・コロナ、アフター・コロナ】

BC,ACというのが、新しい区切りになっていくだろう。

 

いったん非常に狭くなった世界(私も28歳で企業派遣留学で初めて米国に行って以来の30年弱で100か国以上の国・地域に観光や出張で行った)は、今回のことで再び、とても広くなる。

 

いろいろな意味で今人類は試されているのだと思う。

 

 

 

区によって違う対応

国による緊急事態宣言が出たが、都については営業停止を要請する業種の発表を10日まで留保したために、国の方針では停止を要請するリストに入っている図書館について、区によってまちまちである。

 

私は、千代田区、文京区、台東区、足立区の区立図書館を利用しているが、

どの図書館も、しばらく前から閲覧室を閉鎖し、予約資料の貸出と返却のみをやっていた(根津図書室などは、閲覧室が独立していないので、入口に貸出カウンターを持ってきて対応していた)。

 

そして、今回の緊急事態宣言を受けて、千代田区と文京区は昨日のうちに、5月6日まで全面閉館、貸出期限、予約資料取り置き期限は延長するとHPで発表したが、

 

台東区はまだ、電話で問い合わせたところ、今日中に決定してHPにアップするとのこと。

 

ところが、足立区は、問い合わせたところ、緊急事態宣言を受けても一部業務は継続するとのことで、呆れた。

 

東和図書館には、貸出資料の処理不備で受け取った図書がwebのマイページ上借りたことになっていなかったり、初歩的なミスもされたことがある。

 

まあ、日比谷図書館にも、先週、タグの取り外しに不備があったと、図書館を出たところで呼び止められ、本を持って行ったのを待っていたのに、15分以上またされ、電話したら、探しに来たけど私が見つけられなかったとひどいいい加減な扱いをされ怒り心頭に達しているが。

 

居酒屋はだめだが飲食店はOKとなったせいか、昨日の昼マンションの前の洋風居酒屋の店員が「ランチ始めました」と呼び込みしていた。それで営業停止をまぬかれるという姑息な手段か?マスクをしていたが華マスクなのが気になった。

 

色々な意味で個人の人間性とか自治体の民度とか試されていると思う。

客を感染者扱いするマツキヨの店員

緊急事態宣言が出た。

 

でも「今までと変わりありません」というのは行動を変えなくてもいいというメッセージになるので、よくないのではないか?

 

電車に乗ると咳をする人間に限ってマスクをしていないし、スーパー等に行っても、咳き込んだりくしゃみするのは決まってマスクしていないおやじだ。本当にやめてほしい。

 

今日ファミマに行ったら店員がマスクしていないので、「マスクしないんですか?」と聞いたら、「手洗いやうがいをしてますから」といわれただけでなく、出口まで追いかけてきて、「繰り返し使う方が危険なのになんでそんなこというんですか」と非難された。おかしいと思う。

 

マツキヨに目薬を買いに行ったら、若い男のバイト店員が、私の差し出したクレジットカードやポイントカードをさも汚いものを扱うかのように指の腹で角だけをもつとか、レシートも端っこをつまんで渡すとか、ひどい態度だった。店員がスワイプして使用済みにしなければならないスマホ上のクーポンも指でなくタブレット用のペンでやられた。私はマスクをしていたし、咳もくしゃみもしていないのに。

そんなに感染リスクが嫌ならレジがあるようなバイトをしなければいいのだ。私は左手で杖を持っているのに、クレジットカードを差し込む機械が不安定なのに手も添えてくれないから、杖を離して押さえなければならなかった。つまり、こちらに近づくのも嫌だということ。最低だと思う。

 

この騒ぎが起こって2か月以上になるが、接客態度がこれほどひどい店員にあったのは初めてだ。直接現金でお釣りを渡すような店だって今まで通りにきちんと手に確実に渡してくれる。そりゃ内心は嫌でしょうよ。でも、それを態度に出さないのがプロじゃないのか?

 

小池さんはおとといくらいまでずっと「Stay at Home」といっていたので、「アラビア語はできるけど英語はできないのね」と思っていたら、さすがに昨日からは「Stay Home]に直していた。(homeは副詞を含む表現なのでatは不要。go to homeでなくgo homeになるのも同じ理由)

もっと早く周りが注意すべきだ。

 

ちなみに集中治療室に入って心配されている英国のジョンソン首相のtwitterは*StayHomeSaveLivesである。