クドカンよ、島村抱月にならないで
コロナである。
病気にうつることよりも、人心が荒廃しきっているのを見るのがつらい。
人間の見にくい部分ばかりを嫌というほど見せつけられるから。
異常気象(秋に関東を襲いたくさんの死者を出す台風、北海道の異常な雪不足・高温等)もあり、人類滅亡の日も近いのかもしれないと本当に思ってしまう。
終末観・厭世観にとらわれている。
夫の単身赴任先の札幌では一番北海道が危ない時期でも普通に買えたトイレットペーパーが東京では今も入荷時に居合わせない限り買えない。
納豆がスーパーで売り切れている理由が茨城県で感染者がしばらくでなかったからだというのには笑えた。
電車等ではマスクをしない人間に限って咳き込む。
1月30日に私は池袋のシアター・ウエストで観劇中に何度も咳き込む隣のおじさんから手首に飛沫をかけられた。
劇場の人には連絡先を伝えるように頼んだら過剰反応みたいに言われた(日本で初めて感染者が出たのが1月24日だから)けれど、今はけしてそうでないのがわかるだろう。
こんなに文明や科学が進んでも、人間はこんなに弱く愚かしい。
年間90回芝居を観に行くtheatre goerの私には、公演中止が堪える。
これまで、私が予約して中止になったのは、
歌舞伎座、国立劇場の菊之助の義経千本桜、新国立劇場(最近お気に入りの神農くんが出る)、吉本、世田谷パブリックのお勢断行、パルコ劇場のピサロ、ボブディランの公演等の払い戻しの連絡を受けた。
ウーマンリブ5年ぶりの新作『もうがまんできない』は、劇団(大人計画)HPでも中止しない方向だと書いてあった。
自粛要請に抵抗する演劇人は結構いて、青年団の公演もやる気満々だったのに、ハコ(座高円寺)自体が閉館したので泣く泣く中止にしたようで平田オリザも忸怩たる思い、とHPで発表。
3/28の二兎社公演もその週末東京芸術劇場が閉館になったのでやむなくyoutube無料配信に切り替えた。
同劇場の「冬の時代」も中止になった。
ウーマンリブの公演は、劇団が中止するつもりはないようだったので、昨日チケットを発券して(世田谷パブリックシアター『4』はもしかしたら中止になるかもしれないと思って発券しないでおいたら案の定中止になった。発券する前と後では払戻手続の煩雑さが全然違う)楽しみにしていたのに、脚本演出の宮藤官九郎自身が感染したので中止になった。
今回のパンデミックと比較される1918年のスペイン風邪では、劇作家の島村抱月が亡くなり、恋人の松井須磨子が後追いの縊死を遂げた。
クドカンには絶対にこんなことにならないでほしい。
追伸
演劇関係者も大変だろうが、ぴあなどの業者も踏んだり蹴ったりだろう。
公演中止等で減収になる上に、払戻事務で大変そうだ。
7月の三谷幸喜の新作『大地』のチケット発券の予定が一か月以上延期されたと連絡があった。
でもいつも方がいな手数料を(一枚につき合計1000円近いこともある)とっているのだから、こういうときに被るのも仕方ないともいえるだろう。
札幌に雪がない!!
夫が4月に札幌に転勤し、私も週末ごとに通っては北海道ライフを満喫している。
今回は東京ではまず経験できないホワイト・クリスマスを味わうために来たのに、なんと積雪0センチ。
こんなことは1961年からの観測史上初めてだそうで、この冬の全般的な雪不足は、2月の雪まつりの材料集めも危ぶまれている。
この夏も観測史上初の10日以上続く真夏日があったりし、夫のマンションもそうだが、クーラーがない家庭が多いため、みんな暑さにあえいでいた。
地球温暖化はこんなところにも如実に表れている。
もっと危機感を抱かなければならないと思うのだが、北海道の人は、屋内でガンガン暖房をかけ、生ビールやアイスクリームを消費するのが好きだということ、東京出身の私は「節電とか、CO2とか意識しないのか」とつい考えてしまう。この雪の少なさが北海道人の節電につながればいいのにと思う。
ちなみに、サッポロビール園で知ったのだが、生ビールを瓶詰めする技術ができても、冬も室内を暑くして生ビールを楽しむ北海道以外の地域では冬に生ビールの消費が伸びず、そのため、サッポロビールでのみ生ビールの商品開発が進んだ時代があったとのことだった。
祝・香港逃亡者条例公式撤回
香港は2年ほど夫の仕事の都合で住んだことがあり、第五の故郷である。
(第二~第四についてはおいおい)
中国の帝国主義は現政権になってからひどくなってきていたが、今回は民主主義の勝利で本当にうれしい。
上記の滞在時に香港大学法学部大学院に留学していた時、野党のリーダーを招いて講演会をやったのに参加し、親しく話すことができたことをよく覚えている。
ちなみに、「条例」という訳語についてマスコミに苦言を一言。
中国法において、「条例」は、国務院=日本の内閣の制定する政令を指す。
といっても、日本では法律に授権された範囲でしか法令を制定できないのに対し、中国では平気で上位法と矛盾する条例を制定したりするから、日本の政令よりは影響力の大きいものが多いのだけど。
漢字に引っ張られて「条例」と訳すのはミスリーディングである。