書呆子のブログ
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ポイ活始めました。

演劇の中止・延期

7月8日のチケットを買っていたパルコ劇場の『大地』(三谷幸喜脚本)の払い戻しの連絡が27日に来た。

 

席を間隔をあけて取り直すためにいったん払い戻しになるようだ。確かに、演劇の座席は三密で2時間以上肩をほとんど他人と接するのだから、濃厚接触にもなるだろう。

 

これで7月中旬までのチケットが全て払い戻しになった。

 

3月以降払い戻しになったチケットは以下の通り:

 

3/3 お勢断行 @世田谷パブリックシアター

3/13 ほなさいなら @シアターモリエール

3/14 義経千本桜B @国立劇場

   歌舞伎座

3/16 ピサロ @パルコ劇場

3/17 義経千本桜A、C @国立劇場

3/28 二兎社リーディング @シアターイースト

    冬の時代 @シアターウエスト

3・29 馬留 @座 高円寺

4/8 もうがまんできない @本多劇場

4/9 反応工程 @新国立劇場

4/10 桜の園 @シアターコクーン

4/12 ART @世田谷パブリックシアター

4/13 ウエストサイドストーリーdisc3 @IHIアラウンド

4/14 たけしのビヨンド @紀伊國屋劇場

4/15 ボブ・ディラン @zepp Tokyo

4/16 新陽だまりの樹 @東京建物ブリリアホール

4/17 ヒッキ―・カンクーン @すみだ

5/13 Girsl & Boys @新国立

5/31 無限の旅人 @赤坂ACT

   4 @シアタートラム

6/6 三人吉三 @東京芸術劇場

6/7 青年団 @こまばアゴラ劇場

6/8 未練の幽霊と怪物 @KAAT

6/10 ジョン王 @彩の国さいたま劇術劇場

6/13 イキウメ @シアターイースト

6/16 浦井健治ライブ @中野サンプラザ

6/17 ケンジトシ @紀伊國屋劇場

6/19 日本人のへそ @シアターモリエール

6/20 欲望のみ @本多劇場

7/6 地獄變 @あうるすぽっと

7/7 アルキメデスの大戦 @シアタークリエ

7/8 大地 @パルコ劇場

7/10 HIROSHIMA @シアターコクーン

 

演劇や音楽は、不急かもしれないが、絶対に不要ではない。

 

関係者の方は大変な苦労をしていると思う。

 

リモートでしか製作・発信できないという制約が却って新しい表現形式を生み出しているというクリエイティブな面はあるにせよ、損失は計り知れないだろう。

 

興行収入だけでなく、演劇関係者はバイトを主な収入源としている方も多く、融通が利くというので居酒屋等も多いという。

そういう方々はバイト先まで失っているわけで、二重苦三重苦だろう。

 

なんとか公的援助はできないものだろうか。

 

 

 

 

12人の優しい日本人を読む会

東京サンシャインボーイズの役者を中心に、1991年に初演された三谷幸喜の戯曲のリーディングがyoutubeで公開されたのを見た。

 

いうまでもなく、アメリカの名画『12人の怒れる男』(リメークもされている)のパロディ。

 

筒井康隆も『12人の浮かれる男』を発表している。

 

1992年には中原俊により映画化もされ、大学教員時代、裁判員制度(この映画で描かれている陪審制度とは違うが)の学習教材として使っていた。

 

役者は亡くなった伊藤俊人以外は基本的に初演時の配役通りにやっているのだが、劇団員ではないが、再結成(老境サンシャインボーイズとして復活するまで再結成しないということで解散したのだが)の時も唯一劇団員以外で参加した吉田羊(映画では中村伸郎の娘の中村まり子)の他、劇団外の役者が二名出ていた。

 

西村まさ彦の役を映画で演じていた村松克己、映画で12号をやっていた加藤善博もなくなっており約30年という歳月を感じる。

 

映画ではブレーク前のトヨエツの役をやっていた野中イサオが「自分が映画でも同じ役をやっていたら同じようにブレークしていた」といっていたとエッセイでばらしていた三谷幸喜もピザの宅配員の役で出ていた。

 

リモート撮影でも小道具等を使っていたが、三谷幸喜の芝居は基本的にシットコムで場面展開がないので、リモート撮影がしやすいのではないだろうか。

 

おかしかったのは、近藤芳正(映画では大河内浩)が話し合い中にダヨーンのおじさんのいたずら書きをする(書いてると落ち着くんだよ、という)のが原作だし映画もそうなのだが、たぶん赤塚プロの許諾を得るのが間に合わなかったのか、「木の実ナナの絵を描くと踊りたくなるんだ」というのに変更されていたことだ。木の実ナナ(古畑任三郎でピアニストの犯人役)は喜んで承諾しただろうと想像するとおかしくなった。

 

ヨーロッパ企画の植田誠がムロツヨシらとやっている非同期テック部の作品(平行世界がネットの画面上に複数併存する)を見ても感じたが、リモートで撮影しなければならないのは制約であると同時に、演劇がクリエイティブに進化する契機にもなっていると思う。

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