人生の岐路④ | がんばれoichan

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横浜市内食べ歩き他、思ったことや感じたことを記していきます。

地区大会、横浜市大会決勝。

 

チームの勢いは最高潮。

 

だが練習試合で何度も戦ったことがある相手で、

相手チームの特徴がわかっていることは

相手も同じである。

 

優勝候補のチームを撃破した時と違って、

その日は最高のグランドコンディション。

これまでのどこかの学校の校庭と違い、

決勝の舞台は、今でいうJリーグの試合が行われるサッカー場だ。

天気も良い。

 

やはり強かった。

終始押され気味で防戦一方。

 

何本シュートを撃たれたか。

全員で必死に守る。

 

だがついに均衡が破れ、先制点をゆるし追加点も与えてしまった。

 

前半2点を先制され後半に折り返した。

このままでは負けてしまう。

 

後半は少ないながらもチャンスが訪れるもゴールを奪えず、時間だけが過ぎていく。

 

チームで一番上手なセンターフォワードのキャプテンにボールを集めるが、

当然ながら先方の守備陣もしっかりキャプテンをマークし思い通りにならない。

 

しかし当たり前だがキャプテンのマークを厳しくすればどこかが空く。

 

そしてゴール前、ディフェンスだらけのキャプテンからフリーの私にナイスなパスが出された。

俊足を生かしボールに追いつきニアポストめがけてシュート。

 

俊足だけでレギュラーを勝ち取った私。

ミスキックながらなんとか枠内にボールが蹴られ、

ネットを揺らした。

 

待望の1点で2-1!

 

時間はあとわずか。

その得点から何分もたたないうちに

先ほどと全く同じ形でキャプテンからパスが出された。

 

全く、全く、先ほどと同じ形だ。

 

ゴール右前、フリーの私。

俊足でボールに追いつき、インサイドキックでシュート。

 

練習では監督からいつも「逆のサイドネットを狙え」と常々言われていたことを

瞬間的に思い出し、逆のサイドネットに向かって蹴った。

 

相手ゴールキーパーは先ほどと全く形の為、ニアを予測し体も向けていたため反応が間に合わず、

ファーポスト、逆のサイドネットに、今度は落ち着きミスキックとなることなくきれいに

ボールが飛び、サイドネットを揺らした!

 

ゴール!

 

試合を振り出しに戻す。

 

俊足だけの崖っぷちレギュラーの私が連続得点し、

得点後まもなくホイッスル。

 

後半が終わって延長戦に突入した。