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アドマン3.0=人事になりました。

サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

本日3回くらいおすすめしたので、どうせなら書いておこう、というエントリーです。本日、広告営業志望の学生3名ほどと面談したのですが、僕ら社会人が思っている以上に広告営業という仕事は想像しづらいのだそうな。

従って毎回同じような説明を繰り返し行なって理解してもらおうと務めているのですが、お互いの時間を有意義に使うために、ぜひ戸練本を手にとって頂きたいな、と。

戸練本と言ってもそんなに数があるわけではなく、僕が勝手にそう呼んでいるだけなのですが・・・僕が尊敬する広告営業である戸練直木さんの著作を指します。

戸練さんを知らない方のためにプロフィールを転記。まさに伝説の広告営業です。

カゼプロ株式会社 代表取締役/1964年静岡県生まれ。86年、第一企画(99年から旭通信社との合併でアサツー ディ・ケイ)に入社。大阪支社・営業部に配属。93年、東京本社へ異動。日清製油( 現・日清オイリオグループ) のオリーブオイル「BOSCO」市場導入、通信会社DDI(現・KDDI)などを担当。01 年からは管理職として自身のチームを率いて「au」のネーミングおよびブランド立ち上げを手がける。04年アサツー ディ・ケイを退社し、クリエイティブエージェンシー「風とバラッド」設立に参加。06年12月には広告営業とグラフィックデザイナーが融合した新会社「kazepro」を設立(11年3月より「カゼプロ株式会社」)。近年の主な仕事にワコール、イプサ、イートアンド「大阪王将」、興和「バンテリンコーワ」。アイドルユニット「バニラビーンズ」のプロデュースなど、幅広いジャンルでプロジェクトを手がけている。著書に『50のキーワードで知る 勝てる広告営業。』(誠文堂新光社)。


最近もこちらのイベントなどでご一緒させて頂いたりしてまして、とっても良くしてくださる素敵な社外の大先輩なのですが、ぜひ広告営業を目指す学生には戸練さんの下記2作を読んでいただきたいな、と。


1作目:わかる!!広告営業マニュアル


タイトルの通りですが、広告業界の基本的な構造、仕事内容について丁寧に書いて頂いてます。僕も説明する時に本書の内容を参考にさせて頂いてますが、本当にわかりやすい。下記な感じで図説してくれてるのもありがたい。


今までの広告業界は、どちらかと言うとクリエイターにスポットライトが行きがちで、広告営業の実務にスポットライトが浴びることがありませんでした。本書はその広告営業の実務について詳説された非常にレアな書籍です。広告営業?ってなっている人は今のうちに本書を読んでフォローしておきましょう。


2作目:勝てる広告営業。―50のキーワードで知る


順番的にはこちらが1作目、なのですが、内容的にはわかる!!広告営業マニュアル」→「勝てる広告営業。―50のキーワードで知るの順で読むと良いです。

本書に書いてあるのは、意外性のあるノウハウとか、秘伝のようなものではありません。もしかしたら、軽く読み流してしまうと「割りと当たり前のことじゃん?」って思うようなことがきちんと書いてあります。

しかし、世の中当たり前の事ができてない広告営業が多すぎて(自戒の念を込めて)、本書に書かれている内容を日々意識しながら身につければ、トップ1割には入れるんじゃないかと思います(大げさでない)。アマゾンレビューで軽くdisってる奴らは、当たり前のことを下に見る成長しない層だろうなぁ。

本当にデキる人は、難しいことをわかりやすく表現することができるといいますが、本書はまさにそれ。ここまできちんと心得を書いてくれている広告営業本を僕は知らないので、広告志望の学生はぜひ手にとってみてください。



 
就活生に読んで欲しい「仕事に役立つ漫画」、2作目のご紹介です。前回紹介したインベスターZにつづいてご紹介するのはこちら。


蒼天航路・・・紛れも無い名作です。

中国の後漢末期から三国時代の英雄(そして奸雄)曹操孟徳を主人公に、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた超大作です。三国志といえば、劉備を主役としたものが多いのですが、本作は曹操を主人公とした珍しい切り口をとっています。まさにネオ三国志。

曹操に対する評価は色々となされているので、僕のような三国志初心者が偉そうに語るのはやめておきますが(「曹操孟徳」という人物に興味がある方は、課長の教科書などで著名な酒井穣さんが最近出版された曹操を読まれることをおすすめします)、本作における曹操はとにかくかっこいい

孫子兵法に注釈を入れて一つの文献に纏め上げた優れた軍事家であり、学者文筆家でもある曹操。一方でかなりやんちゃ(特に女性関係)な性格も併せ持つという、なんとも男性が憧れやすいキャラクターな曹操の生涯を描いた本作品。

単なる面白い漫画、としても相当上位にランクインする漫画ではあるのですが、ビジネス的には、ぜひ10回以上繰り返し読んで欲しい一冊です。

本書の魅力はたくさんあるのですが、まずは先に書いたとおり、曹操と孫子兵法は切っても切れない関係にあり、本作品における戦場では、孫子兵法に則った曹操の軍事哲学、戦略が惜しみなく展開されていきます。これが本当に勉強になる。

◯少ない人数で多勢に勝つには速度を必要とする。すなわち、体をすばやく動かし心をすばやく動かす。

◯いかに勝ちを治めるかは兵法で足りる。だがそれは一介の将であればの話だ。これから何人もの将軍を統括する司令官となるべき者に求めるもの、それは、敵を人として戦を政として、どれだけ興味をもてるかによる。

◯偏見を捨て人を見る。見つけたら間をおかず褒賞し抜擢することだ。

◯曹操ひとりを毒とみなし、曹操ひとりに異臭が放たれておるからこそ政はやりやすくなる。

◯“地”のせいにするな。あくまで要は“人”だ。

◯敗北にこそ才が必要だ。敗戦の中で何をどれだけ見いだすことができるのか?“歴戦”の価値はその能力で決まる!


このように仕事に応用可能な考え方、哲学が本書の中には充満しています。決して気を抜いて読むことが出来ません。曹操は、時にはわざと戦に負け(損切り)、時には勝利した相手を自軍に取り込む(M&A)など、まさにその生き様に戦略があり、辣腕経営者のような風格さえ漂わせます。

中でも経営者・曹操の動きで際立つのは人材の登用です。抜擢のタイミングや、人材の質、能力を見抜く目、登用後のマインドセットの仕方などは本当に勉強になります。ただただ背中で見せていくリーダーではなく、言葉を巧みに用い、人の心をかき乱しながら独自のチームを組んでいく様はまさにベンチャーです。

一方でその逆を行く、袁紹の「王道」との対比も非常に興味深い。曹操は高級宦官の孫のため、叩き上げではないものの、邪道を極めし覇道なのに対し、名門中の名門出の袁紹。まさに大企業 vs ベンチャーの様相を呈しており、これがまた面白いのである。


さらに、日本の経営者には三国志を含む中国史が好きな人が非常に多い。三国志界隈と水滸伝界隈のリテラシーを高めておくと、社交の場で非常に役立ちます(これけっこう本当です)。蒼天航路と北方謙三著水滸伝(小説)」を読んでおくと、だいぶ会話が弾みます(笑

多少、最初の方は絵が古く、独特の言い回しも多々あるので、読みづらいところもあると思いますが、最初の5巻くらいまで読み進めると止まらなくなりますので、ぜひ一気読みして頂ければ。

曹操の死に様は、憧れてしまいます。


※中国史に苦手意識がある人は、キングダムから入るとよいでしょう。




いつかブログに書きたい書きたい、と思っていたテーマ。選定が難しくなかなか筆(=キーボード)が進まなかったのですが、まずは第一弾として。

僕はとっても内向的な性格でして、休みの日は一人で山に籠もるか、家に籠もって漫画読んでるかしている非リア属性のため、LINE漫画への投資金額は日本のトップ1%入るのではないか?と自負しております。

一部頭の硬い一派からは「漫画はけしからん。小説のように想像力を掻き立てられる活字でないと脳みそは豊かにならない」的なご意見がありますが、個人的には何かを想像する時にイメージのレパートリーは必要なわけで、漫画はまさにそのイメージのレパートリーの宝庫であり、とっても良質なインプットだと思っております。

その中でも特に名言、学び含有率が高く、目線が高い漫画を紹介していきたいと思いますのでぜひ参考にして頂ければ。

では参ります。


1冊目「インベスターZ

ドラゴン桜エンゼルバンクなどの名作(この2作も必読である)を次々に送り出している巨匠・三田紀房氏による投資をテーマにした世にも珍しいビジネス漫画インベスターZ


世の学生はロクに金融について学ぶことなく就職活動を始めてしまいますが、これはとっても不幸なことだと思います。ある調査では「金融・経済の仕組み」について「ほとんど知識がないと思う」と答えた人は50.2%「金融商品」については57.3%の人が「ほとんど知識がないと思う」と回答したということですから、金融リテラシーの低さは学生にかぎらず日本人全般の問題ではあります。とはいえ、就職活動生は自分の人生の大きな選択をするわけですから、ぜひ就職活動という機会を利用して金融リテラシーを向上してもらいたい。

「お金のリテラシー」
を身につけてから企業、業界を見渡してみると、今まで気付かなかったことに気づくことができると思いますし、自分の志望業界の闇に気づくことができるかもしれませんし、逆に自身の選択をより強固なものにすることもできると思います。もしかしたら年収もあがるかもしれません。いやきっとあがります。

インベスターZお金を基軸として、業界や産業、ひいては歴史をどのように読み解いていくか、という視点を提供してくれますし、先物、FX、株式など、一通りの投資知識をとても面白く教えてくれます。金融に苦手意識があるヒトには最適なテキストになるとことでしょう。

さらに、ここは三田作品のすばらしいところなのだけれど、名言含有率が本書は非常に高い作品です。1巻につき3つくらいメモしたい名言が含まれています。これは不朽の名作スラムダンクの2倍近い数値です(当社比)。


◯真の投資家は投資について議論はしない。議論というのは個人の拘りを生み出してしまうからだ。拘りを持てば投資は必ず失敗する。

◯ものごとはひとつの目だけで見てはいけない。虫や鳥になったつもりで見なくてはいけない。

◯株はボロ株を見ろ!金を掘ったヤツに金持ちはいない!投資とは宝の山に群がることではない!荒野を宝の山に変えることだ!

◯人間、欲を持ったら努力するしか無い。


◯成功と書いてハードワークと読む。なにか事をなす人間は総じてものすごく働く。



金融に苦手意識がある学生、ビジネスに対する切り口を増やしたい学生にはとてもおすすめな漫画です。ぜひ。

次回は三国志の超大作のあの漫画をご紹介します。