いつかブログに書きたい書きたい、と思っていたテーマ。選定が難しくなかなか筆(=キーボード)が進まなかったのですが、まずは第一弾として。
僕はとっても内向的な性格でして、休みの日は一人で山に籠もるか、家に籠もって漫画読んでるかしている非リア属性のため、LINE漫画への投資金額は日本のトップ1%入るのではないか?と自負しております。
一部頭の硬い一派からは「漫画はけしからん。小説のように想像力を掻き立てられる活字でないと脳みそは豊かにならない」的なご意見がありますが、個人的には何かを想像する時に「イメージのレパートリー」は必要なわけで、漫画はまさにその「イメージのレパートリー」の宝庫であり、とっても良質なインプットだと思っております。
その中でも特に名言、学び含有率が高く、目線が高い漫画を紹介していきたいと思いますのでぜひ参考にして頂ければ。
では参ります。
1冊目「インベスターZ」
「ドラゴン桜」や「エンゼルバンク」などの名作(この2作も必読である)を次々に送り出している巨匠・三田紀房氏による「投資」をテーマにした世にも珍しいビジネス漫画「インベスターZ」。
世の学生はロクに「金融」について学ぶことなく就職活動を始めてしまいますが、これはとっても不幸なことだと思います。ある調査では「金融・経済の仕組み」について「ほとんど知識がないと思う」と答えた人は50.2%、「金融商品」については57.3%の人が「ほとんど知識がないと思う」と回答したということですから、金融リテラシーの低さは学生にかぎらず日本人全般の問題ではあります。とはいえ、就職活動生は自分の人生の大きな選択をするわけですから、ぜひ就職活動という機会を利用して金融リテラシーを向上してもらいたい。
「お金のリテラシー」を身につけてから企業、業界を見渡してみると、今まで気付かなかったことに気づくことができると思いますし、自分の志望業界の闇に気づくことができるかもしれませんし、逆に自身の選択をより強固なものにすることもできると思います。もしかしたら年収もあがるかもしれません。いやきっとあがります。
「インベスターZ」は「お金」を基軸として、業界や産業、ひいては歴史をどのように読み解いていくか、という視点を提供してくれますし、先物、FX、株式など、一通りの投資知識をとても面白く教えてくれます。金融に苦手意識があるヒトには最適なテキストになるとことでしょう。
さらに、ここは三田作品のすばらしいところなのだけれど、「名言含有率」が本書は非常に高い作品です。1巻につき3つくらいメモしたい名言が含まれています。これは不朽の名作「スラムダンク」の2倍近い数値です(当社比)。
◯真の投資家は投資について議論はしない。議論というのは個人の拘りを生み出してしまうからだ。拘りを持てば投資は必ず失敗する。
◯ものごとはひとつの目だけで見てはいけない。虫や鳥になったつもりで見なくてはいけない。
◯株はボロ株を見ろ!金を掘ったヤツに金持ちはいない!投資とは宝の山に群がることではない!荒野を宝の山に変えることだ!
◯人間、欲を持ったら努力するしか無い。
◯成功と書いてハードワークと読む。なにか事をなす人間は総じてものすごく働く。
金融に苦手意識がある学生、ビジネスに対する切り口を増やしたい学生にはとてもおすすめな漫画です。ぜひ。
次回は三国志の超大作のあの漫画をご紹介します。