ブランドは広告でつくれない。 | アドマン3.0=人事になりました。

アドマン3.0=人事になりました。

サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

先日ビルコム さんに来社頂き、WEB PRを主軸としたPR手法の勉強会を実施した。今回僕がオーガナイズ(笑)して勉強会をやったのだけれど、いやはやまだまだ啓蒙活動は必要だ。どうしても既存の、というか現在の立ち居地から離れて領域を侵して思考できている人間が少ない気がする。

とはいえ一方、僕もPRについてはまだまだ初心者。僕個人のレベルも上げていかないといけない。広告とPRとSP、マスとネット(この二項対立はあんま必要ないけど)、クリエイティブとメディアプランニングとシステム周りへの理解を深め、ガンガンいろんな切り口で統合していかないと、オモシレー仕事はできん。特にAPはこの何でも屋の重要性を認識して行動に移さないといけない。なので精進。

※最近読んでオモシロイと思ったPR本はコチラ に整理しております。ご参考まで。

ということで、久々にこの本が読みたくなった。ポジショニングで有名なアルライズ氏(本当の読み方は「リース」なんだけど、日本ではなぜか「ライズ」で通ってる)のブランドは広告でつくれないという本。

正直なところ、今結構PRブームみたいなのが来ている気がするけれど、この本が原典、バイブルだと思う・・・って言うか、少なくとも拠り所にはしているはず。原著は2002年くらいに書かれてるんだけど、内容は古くないどころか、今まさに日本においてその重要性と輝きを増している感じ。マストリード本。

ただやっぱりちょっと論調は過激。アル・ライズ氏のやり方なんだろうけど、氏は自身のアイデアを比較的扇動的に表現することが多い。この本も原題はThe Fall of Advertising and the Rise of PRと、かなり過激。

彼の過激な論は本文でも続く。PRに信頼性はあるが、広告にはないと言い放ったり、そもそも広告によって新しいブランドを創出することはできないと、徹底的に広告を凶弾する。

そうした上で、PRのはクレディビリティがあるとし、PRは消費者の意識に、好意的な認識を生み出すことができるとPRの重要性を展開する。彼の考えを簡単にまとめればPR first, advertising secondだ。どんなマーケティングキャンペーンもまずPRから行い、PRによる好意的な認識の創造(空気をつくる行為)した後に広告へ移行せよ、と。広告はPRに先立つものではない、とする。

また重要なのはPRが持つクレディビリティであり、PRにこそクリエイティビティが必要だとも。先日聞いた話だと、最近売れているクリエイターはPRエージェンシーとの関係性を強化しているんだそうな。気づいているヒトは気づいてる。

ここら辺りの表現は、言い方はいろいろあるだろうけど認識すべきところだと思う。なんかPR至上主義みたいのはそれはそれでどうかと思うけれど、次世代アカウントプランナーには必要な認識だと思うし、SEMのスペシャリストみたいな専門職の方にも必要だと思う。

ちなみにSEMの効果を最大化するのはPRだと思うんだよね。キーワードのマネジメントとか原稿検証ではなくて。しっかりPRをやって、きちんとウェブサイトを運営するのが最高のSEM戦略だと思う。長くなりそうなので、ココらへんは別途書いてみます。

ということで、やっぱりいろんな意味で良書。というか彼の著作は本当いまだに勉強になるものが多い。興味のある方はコチラ からどうぞ。結構アルライズ氏の主張は、今来ている気がします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
告知
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.BATHTOLOGYうるばな。」
http://www.urubana.com/

2.Google急上昇キーワードブログパーツ

http://www.blogdeco.jp/google_word/

3.激ムズ横スクロールゲームSUPER DODGE BROTHERS」(ダッジ・JC)
http://ameblo.jp/adman/entry-10196031321.html

4.発表!「ブロガーが選ぶ、2008年度ウェブキャンペーンベスト5 
http://ameblo.jp/adman/entry-10184791227.html


5.広告就活生向けオススメ本(2009/01/25更新)

http://astore.amazon.co.jp/adman-22?_encoding=UTF8&node=3


6.2009年1月に読んだ本、読んでる本(2009/01/25更新)

http://astore.amazon.co.jp/adman-22?_encoding=UTF8&node=1

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



アドマン