funta(ふぁんた)のブログ -196ページ目

ペンペンコに期待する理由・・・

 九州にお住まいのアメ友Mさんからご指摘をいただきました。


「シャースではなくて、シャースなのでは?」


う、そうでした。シャニースと言えば「I Love Your Smile」のあのシャニースですね。


チャリス改め、シャリースでしたか。大変失礼しました。

本文はこっそり訂正しておきましたw ご指摘ありがとうございます。



さて、そのシャリース、もとい、ペンペンコの話題を・・・。



 まず、世に出る楽曲にはそれぞれ違う目的があると思っています。大きく分けると、


「聴いてもらう目的」と、「歌ってもらう目的」


ですね。


 例えばホイットニーヒューストンの「I Have Nothing」などは前半の「聴く目的の曲」に値します。


 一流の作曲家とプロデューサーとアレンジャーが結集し、これまた一流の歌手が歌って一流のエンジニアがマスタリングした最高の作品ですから、聴くには本当に素晴らしい大変な名曲です。アルバムはもちろん、ホイットニーが大きなステージで生で歌う姿も本当に素晴らしく、何度聴いても「歌っていいなぁ・・・・」と思わせます。


 ただしその反面、素人がその歌手を真似て人前でちょっと歌おうものなら大やけどします。とても歌いこなせる曲ではありません。音域も声量も歌唱力も、半端なくものすごい力量を必要とします。


 見かけはすごく綺麗でも、モンスターエンジンを積んだスーパーカーみたいなもんです。素人がアクセルに触れた時点で大暴れして事故ります。「あたしに近づくとやけどするよ!」みたいなオーラを発する曲です。


 今までも何度か、若手の歌手が人前で歌って撃沈したのを見てきました。私に言わせれば、

 「彼女らの歌が悪いんじゃないんです!それを選曲した事が悪いんです!」

てな感じですwww。


同じ理由で、チャカカーンやセリーヌディオンの曲をカバーしようと思う人はそうそういないと思います。


 ところが数年前、フィリピン生まれのペンペンコという名の9歳の女の子が、そんな大曲を荒削りとは言えたった一人で見事に歌いこなしてしまったのです。これは大ニュースです。オトナが度肝を抜かれました。


 それからというもの、11歳でプロになったペンペンコは、一流プロデューサーのリクエストに応えるように、一流のステージで一流のフルバンドをバックに、一流の大曲を何曲も立派に歌いこなし、一躍スターになりました。


聴いた人は必ず「すごい!」って思ったはずです。「いいなぁ・・」ではなく、「すげー!」だったはずです。

(前にも書いたとおり、私は寒気がしました)


 ところが・・・今まで一流プロデューサーのお膝元で、一流のお客様の前で一流の楽曲を歌いこなしてきた、「リーサルウェポン(最終兵器)」ペンペンコが、18歳の今、自分で自ら選んで連れてきた若い男性プロデューサーと共に新曲を発表しました。 前にも書いたけど、以前の狂気じみた歌も表情もなく、角が取れてちょっと幸せそうです。


 ただ・・・曲が本当に・・・・つまらないんです。(失礼)

ありきたりの言葉、分かりやすいサビのリフレイン。どっかで聴いた曲の構成・・・ありぁただのポップスですわ。



話を戻しますね。

最近日本で流れている楽曲の目的は、先ほど述べた後者の「歌ってもらう目的」。つまりポップス。

しかも日本に限り、それは主に、


「カラオケで歌う事」


を最初から目的としているように思えます。

なぜなら、カラオケで歌われることでレーベルは儲かるわけですから。

商業音楽はそれが目的ですから。


 分かりやすい歌詞で、素人さんにも歌いやすいような簡単なメロディをつけて何度もリフレイン(繰り返し)。

カラオケボックスで皆が一緒にワーワー騒いで踊れるようなリズムと掛け合い。はじめから「みんなで一緒に歌いましょう!」的な楽曲。まさに音楽の幼児化・・・・幼稚園のお遊戯みたい。(幼稚園に失礼か・・・)


 あるいは、好きな女の子の前で男性が一人熱唱して気持ちを伝えられるような曲もあったり、

テレビの向こうで、素人みたいな女の子(達)が素人の歌い方をすることで、「私にも歌える!」「歌いたい!」と思わせるようなつくり。


 これが日本の商業音楽の現状な気がします。


 先に述べた2つの目的、つまり、「音楽的芸術作品」と「商業音楽」は本来全く違う世界です。


批判を恐れず言わせてもらえば、「舞台」と「芸能界」の違いだと私は思っています。


 能や歌舞伎が普段はテレビに出ないのと同じです。映画俳優とテレビドラマ俳優が別人なのと同じです。

昔は、映画作品が毎週一本、金曜日の夜にテレビで放映される事が大変なイベントでしたが、最近はBSやCS、wowwowもあるし、局側が流すコンテンツを逆に探してる状態。本末転倒です。


 なのに、今まで曲にもステージにも観客にも恵まれていたはずのペンペンコが、何を思ったか突然シャリースという名前でこの「商業音楽」の世界に降りてきたんです。

ギャル風ファッションもピースサインも、プロモーションのやり方も、楽曲も歌詞も、すべてが「商業音楽」用に用意された気がしてなりません。

 

 売れてナンボの世界、出たくないバラエティにも露出し、下世話なトークも交えながら名前を売って、時々歌って人々の度肝を抜く。こんなプロモーションは彼女を潰しかねませんし、今までの地位も揺らぎかねません。



 でもね、彼女には悪いけど、やっぱり彼女は「リーサルウェポン(最終兵器)」だと私は思うのです。


18歳の女の子が商業音楽の世界に降りてきて、チャラいギャルファッションとメイクでピースサインしながら、時々あのぶっとい声で「うぉー!」と吼える。

それを見た同世代の若者が、彼女の存在を受け入れられるか・・・。

今、日本でプロと呼ばれている「つぶやきボーカル」たちがそれを見てどう感じるか・・・。

それが本当に楽しみwww


 海老の坊が能の舞台から芸能ニュースに降りてきたことは歓迎しませんが、ペンペンコが一流のステージから芸能界(テレビの世界)に降りてきたことは、ある意味歓迎します。


 そのルックスから、私は彼女の事を「ポスト・青テル」と勝手に呼んでますw


もう少し日本語覚えて、青テルが歌いそうな日本語の恋愛曲を、あのドス太い声で「うぉーーーーー!」って歌いこなしてほしい。それでオリコン上位に食い込んでほしい。

 (そういえば、ドリカムも初期はそれで売ってたような気が・・・)


 そうすることで、日本の音楽シーンは少し改善されて、ちょっとだけ世界に近づく気がします。


 ペンペンコが日本の芸能界に君臨したら、きっと久保田も戻ってくるだろうなぁ。。。彼も登場が10年早すぎたからなぁ。