結婚とダイバーシティ | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

私の知り合いに、選択的夫婦別姓を希望する人がいます。
そんな制度は知らない、という人もいるでしょうし、夫婦別姓に興味がない人もいるでしょう。ですが、一度考えてみて下さい。
ある女性が、結婚が決まって、夫の姓にするとます。はじめのうちは少しわからないかもしれません。けれど、夫の家族から「嫁だから✕✕」などと言われるうちに、息がつまりそうになっていって、不幸になっていくことがあります。

私は発達障害があるので、ちょっと家事がうまくいかないと「頭がおかしい」「親のしつけが悪い」とか言う人が彼の家族にいないかどうか不安です。というのは嫁姑ドラマの見過ぎでしょうか…
これはいまの時代の流れでもありますが、特に障害のある女性と結婚する男性には、家事を分担してほしいです。物理的にできないこともあります。昭和の主婦のように「きっちり家事をこなす」役割をこなすのは難しいでしょう。

「女だから家のために我慢して当然」こういうおうちとは一緒になっても、幸せになれるイメージはできません。例えば障害のある子が産まれた場合、きっと「お前の家系が悪い」とか言われるでしょう。
名前を変えるだけでなく、そもそも一緒にもなりたくないですよね。

家と家の結婚という意識が薄れたとはいえ、相手がどんな家庭環境で育ったか、知ることは大切ですね。

なんか同姓か別姓かの話題から外れましたが…

選択的というのがポイントで、別姓を強制するわけではないんですね。
日本は国連から、選択的ではなく強制であるというところが問題であり、おもに女性が改姓を強制されていることが男女不平等であると勧告されているとのこと。改姓により抑圧されている、我慢を強制されていると感じる女性もいるのです。
これについて、「日本は日本だ、それがどうした!」と突っぱねるんでしょうか?
選択的夫婦別姓が取り入れられている欧米では、日本とは違った家庭観があるようですが、なんか日本に比べて人を大切にしているようで好印象です。私も海外に行ってみたいな〜。
(移民が多くて、元来あった家族のあり方とは違う家族を築いている移民に対応しよう、それなら選択に、というのも、背景にありそうですが)

欧米がすべて進んでて、日本はすべてダメで遅れてる、っていうわけではないですが。

同姓だから遅れてる、別姓だから進んでいる、とは一概に言えず、いろんなケースがあるということでしょうか。
一部アジア圏のように、夫婦別姓が原則ではあるけれど、そのことと男女平等とは何の関係もなくて、むしろ日本よりはるかに男尊女卑なんて国もあったりします。
先日会った住吉さん夫婦のように、同姓でも理想に近い夫婦を築いている人もいる。
バリバリキャリアを積んできたけど結婚したらさっさと改姓して、でもキャリアはそのまま、という人もいる。
一方で、やはり名前が変わると仕事に差し支えるという人もいる。夫とは一緒になりたいけれど夫の家族とまで一緒になりたくないから名前は変えたくない、という人もいる。
職場によっては旧姓使用を認める形で対応してるところもあります。
夫婦で新しい姓を作るのがいいんじゃないか、という人もいます。

同姓により日本の家庭は一体感を保たれてきた、それが日本の美風だ、と信じてやってきた人にとっては、自分たちの今までのやり方を否定されていると感じて感情的になりやすいテーマだと思いますが…
一方で別姓派が同姓派に対して「古い考えを押し付けるな!」と張り合う様子もあります。
ここは互いに、頭ごなしの否定や誹謗中傷を止め、でも無理にわかり合おうとはせず、価値観の住み分けをするところだと思うのです。

私としては、同姓・別姓のどちらを選んでも、強い立場の人が尊厳を傷つけられてきた人に思いやりを持って人間らしい生き方を取り戻せるように関わり、そして傷つけられてきた人が自信を持ち周りのやさしさに感謝して貢献できるようになる方向に行くといいですね。