障害を持つメディア関係者 | 艶(あで)やかに派手やかに

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「女性」✕「発達障害」✕「アラサー」×「グローバル」の立場からダイバーシティ(多様性)について発信しています。

今朝、NHKのパラリンピック特集で流れていました。

「変わる障害者 これからの日本は?」
リポーターの三上大進がスノーボードの会場で車いすの男性を直撃。この男性はアディ・アデピタンというイギリスのテレビ放送局チャンネル4のリポーター。チャンネル4は2012年のロンドンパラリンピックから障害のある人をキャスターやリポーターに抜擢。アディはその時に選ばれた一人。元々は車いすバスケットボールのイギリス代表選手で、アテネパラリンピックでは銅メダルを獲得。リポーターに転身してからは人種差別や障害者差別の撤廃を訴えてきた。(彼は車いす利用者で黒人)そして今後も「障害者に対する意識を変えたい」と話す。2020年の東京オリンピック・パラリンピックについては「世界中の人たちが楽しみにしている、東京は多くの人たちが一度は行ってみたい都市の一つ」とメッセージ。最後に三上からリポーターの先輩としての助言を求められると「自分らしさを失わないこと」とアドバイスを送った。

変わる障害者、これからの日本について、桂福点は「パラリンピックはジェンダー、障害の壁、国籍を超えれるものじゃないかなと思う」、早瀬憲太郎は「世界の各地で障害者のリポーターがいる、日本でももっともっと普及してほしい」とコメント。

イギリスの放送局の、障害を持つリポーターやキャスターを増やそうという取り組みは、実に素晴らしいことだと思います。
こうしたことはわざわざ周囲にアピールする必要がないのが理想ですが、日本では障害を持つメディア関係者が非常に少ないのではないでしょうか。日テレの鈴木美穂さん(がん)とか、 NHKの丸山拓也さん(がん)とか、毎日新聞の岩下恭士さん(全盲)とか、パラパラと名前は上がるのですが…
障害者雇用をしている新聞社、テレビ局、通信社、出版社でも、 就労する場所は事務部門や特例子会社など、報道からは遠いところのケースが多いのではないでしょうか。

障害を持つメディア関係者は、もちろんハンディもあるでしょうが、パラリンピックなど障害を持つ人を取材すると、当事者ならではの、より当事者に寄り添った、表に上がりにくい当事者の声まで拾うことができるのではないでしょうか。

ココライフ女子部の当事者ライターも、そんな存在の一人でありたいです。

もちろんメディア業界は、障害を持つ人の報道以外の部分の方がはるかに大きいです。しかし当事者がそのような経験で得たことは、自分にしかない強みに変わるでしょう。それは、障害者報道だけでなく、一般ニュースの報道でも役に立つはずです。

そして、ココライフ女子部のような当事者参加型のメディアで経験した当事者ライターのなかから、主流メディア入りするケースが増えるといいですね。