AIが導入されたらなくなる仕事 | 艶(あで)やかに派手やかに

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AI(人工知能)の発達の話題をよく聞きます。

少し前ですが、ある保険会社がAI導入により人員を34人分削減したというニュースがありました。

https://mainichi.jp/articles/20161230/ddm/001/020/105000c

同社の査定関連部署には15年3月末時点で131人の職員が所属する。支払いの最終判断などには従来通り専門スタッフが関わるが、診断書の読み込みなどの事務作業はAIで効率化できる。同社は既に、導入を見越した業務見直しで段階的な人員削減に着手。5年程度の有期で雇用している職員47人を中心に、17年3月末までに契約満了を迎える人の後任を補充しないことなどで、最終的に計34人を削減する。
同社の査定関連部署には15年3月末時点で131人の職員が所属する。支払いの最終判断などには従来通り専門スタッフが関わるが、診断書の読み込みなどの事務作業はAIで効率化できる。同社は既に、導入を見越した業務見直しで段階的な人員削減に着手。5年程度の有期で雇用している職員47人を中心に、17年3月末までに契約満了を迎える人の後任を補充しないことなどで、最終的に計34人を削減する。
同社の査定関連部署には15年3月末時点で131人の職員が所属する。支払いの最終判断などには従来通り専門スタッフが関わるが、診断書の読み込みなどの事務作業はAIで効率化できる。同社は既に、導入を見越した業務見直しで段階的な人員削減に着手。5年程度の有期で雇用している職員47人を中心に、17年3月末までに契約満了を迎える人の後任を補充しないことなどで、最終的に計34人を削減する。
5年程度の有期雇用の事務員47人を中心に、契約期間満了を迎える人の後任を補充しないなどして、
34人分削減するのだそうです。


だからといって、いままでそこで働いていた人をすぐさまクビにするわけではなく、
まずは社内の他の仕事をやってもらう方向にするんでしょうが…。

 

 

AIが発達すれば、事務職がすべてなくなるわけではありませんが、
事務作業のなかでも高いスキルを必要としないものはかなりの部分が機械に取って代わられると言われます。
特に軽作業、データ入力。

 

 


いま、日本の企業で障害者がおかれている状況はどうでしょう。
多くの場合、仕事内容は軽作業やデータ入力などの単純作業。
若い年齢から十数年先も同じ仕事で、将来専門職や管理職にステップアップすることは想定されていないことも少なくありません。
AIが発達する未来を考えると、これではあまりその先を楽観視することはできません。

簡単な仕事、変化の少ない仕事を与えることが「配慮」だと考える支援者は多いですが、
テクノロジーにキャッチアップする力、
主体性をもって得意なことに邁進できる力を育む支援があると、
もっといいのでは…と思います。
 
翻訳に関してはどうでしょうか。
例えば観光案内板のような、定型的な訳は機械でもできそうです。
一方で、機械は要するに「忖度」というのが苦手です。
文脈や文法から的確な訳語を判断することや、
原文自体に言語的欠陥がある場合に右から左へ訳さず柔軟に対処することは、極めて難しいです。
そこは人間のプロがなせることです。
私は、オーラルコミュニケーションではこの「忖度」を苦手としますが、
紙やスクリーンに起こされた文章上においてそれを行うことは、むしろ水準以上だと自信を持っています。
紙やスクリーンの上で英語や日本語と格闘しながらこのスキルを伸ばし、
脳の中にシナプスとシナプスをつなぐバイパスができた、と言ってもいいかもしれません。
翻訳でもメディア・人文学系の分野は、最後まで人が関わると思います。
機会がそのスキルにおいて人より上回る日が来ない限り。

良い就職や転職は、個人の方向性と社会の相場観で決まるものだと思います。
自分が「強み」としていることがあっても、マーケットがないこともあります。
いま、何の需要が減って何の需要が増えているかを、冷静に見極めることが必要ですね。