「アデハデ」に込めた想い・第79回 生きづらさビジネスよりフィットネスビジネス | 艶(あで)やかに派手やかに

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前日、生きづらさを抱えた人の多くが癒やしや救いを求めてた末に、「生きづらさビジネス」にはまってしまっていることを書きました。

ただ、「癒やし」を提供するサービスで、アウトプットするタイプのものがあります。
それはヨガなどのフィットネス。

ヨガは、心とカラダのつながりを知って、少しずつシンプルに自分を変えていく東洋的な身体アプローチです。
私の一日は朝起きてヨガをやって始めることが多いです。

ヨガをやっていて、あるポーズでもっと楽に姿勢を保つには、どこに力を入れたらいいか、どう身体を傾けたらいいか…そんなことを試行錯誤しています。

ふと、自分の身体のなんとかしたいところに気付く。なんとかしようとする。そして変わる。地味なことですが。

 

私が8年半、大変なこともありながら東京で生き抜いてこれた背景には、細く長く続けてきたフィットネスクラブ通いがありました。

気持ちの切り替えが苦手な私も、身体を動かすことでそれは忘れられました。砂漠のような職場で疲れても、仕事がなかなか回ってこなくてつらい思いをしていた時も。


ヨガはすぐに効果が現れにくいですが、続けていけば、確実に身体が楽になります。それがやがては生きやすさにつながります。
そのうえ、高額で効果のほども怪しいものもあるセミナーなどに比べれば、ヨガは良心的で安全と言えます。

 

私はヨガのほか、エアロビクスやランニングもします。

エアロビクスでは、私は機敏で難しい動きをする上級クラスよりベーシックなクラスの方が好きです。

ランニングでは、ビルド走やインターバル走のようなスピードを求められる練習より、LSDのような長い距離をゆっくり走る練習が落ち着きます。旅ランも好きです。

 

先日、ティップネス感謝祭で、子供時代の夏休み以来、初めてラジオ体操をしました。

かつての職場ではラジオ体操が盛んに行われていましたが、このことと心の健康づくりは無関係ではなかったのでは、と考えられます。

 

今では、○○療法に費やすより、適度な運動と栄養のとれた食事をする日常が、生きやすさにつながる、と考えています。

しかし、です。

身体を使ったアクティビティに参加するのは、はじめから身体を動かすのが好きな人はいいですが、生きづらさを抱えた人は、あまりすすんで参加しない傾向があります。

私は、発達障害から生きづらさを抱えた人にかなりの数出会ってきましたが、そのなかに何か身体を動かすことが好きだという人はほとんどいませんでした。


ヨガは運動が苦手であっても身体が柔軟でなくても参加できますし、他人と比べる場ではないです。

私もヨガのクラスに出るようになって3年ほど、色々な指導者を見てきましたが、できない人を叱る人は見たことがありません。

ですので、入りやすいはずですが…。それでも生きづらさを抱えた人には、うーん、いまひとつ人気がない。

 

前回も書いたように、人は誰かに自分や社会を変えてほしい、と思うんでしょうね。それも手っ取り早く。

 

私としては、「生きづらさビジネス」よりフィットネスビジネスに成長してほしいものです。

カラダに働きかけることを心がける人が増えれば、フィットネスビジネスが成長します。

それが社会の在り方としてより健全だと思うのです。

お金払ってフィットネスクラブに通え、とは言いません。家のパソコンで、Youtubeの動画を見ながら素敵なインストラクターさんが初級ヨガをやっているのを見よう見まねでやるだけでもいいんです。形から入る人も多いし。

 

(緑地でヨガをする私。撮影はRie Kawataさんです)

 

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