今回の賛同者は冠地情さん・冠地俊子さん親子です。
冠地情さんは成人発達障害者の団体「イイトコサガシ」(http://iitoko-sagashi.blogspot.jp/)の代表です。
発達障害の人はその特性を周囲から理解されず、迫害され生きづらさを抱えてつらい人生を送っている人が多いです。そんな発達障害の人が集まって、生きづらさを語り合い、共感し合うことを目的にしたイベントも各地で開かれており、そのようなイベントを当事者が主催することもあります。
そのなかで、イイトコサガシは単に「生きづらさを語り合う」のではなく、「発達障害の人が人格否定されることなくコミュニケーションを試せる場を作ろう」と、2009年に始まりました。批判・助言禁止、「その人のいいところを見付ける」がコンセプトのディスカッションを、北海道から沖縄まで全国で1000回以上開催してきました。母親の俊子さんがそんな情さんをサポートしてきました。
そのイイトコサガシが開催する講演会を聞いてきました。
この日は親子講演会といって、排斥され生きづらさを訴える当事者と、それを理解できないなかで子育てせざるを得ない母親、両方の立場から生きて来た道を語る内容でした。
けれども、それをそのまま「大変だった」と語るのではなく、先に講演された俊子さんは社会ではなく当事者に寄り添った(寄り添い過ぎる)内容の、情さんは社会に寄り添った(時に当事者に厳しいことを言う)話をされました。親子が真の歩み寄りを大切にしていることがうかがえました。そこにたどり着くまでには長く激しい闘いがあったといいますが。
情さんは演劇経験者らしく大きな身振り手振りをしながら話をされていました。俊子さんは上品で穏やかな感じのお母様でした。
そしてこちらから相互応援依頼のお話も聞いて下さり、ありがとうございました!
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