『ヤマトよ永遠に REBEL3199』第三章「群青のアステロイド」を公開日翌日に鑑賞。
土曜日のTOHOシネマズの最終回(19時台)は、4〜5割程度の客の入り、という感じだった。
過去作と比べて“社会派”の度合いをさらに増したことで、明らかに複雑化した勢力図と各勢力の思惑、そして登場人物の多さと、本当に交通整理が大変そうなお話は、今後、旧『ヤマトよ永遠に』のストーリーに『宇宙戦艦ヤマトIII』の要素が加わってくるというのだから、その混迷の度合いはさらに増していくこと必至だ。
それらの要素を束ねていく、脚本担当の福井晴敏氏(しかも今回は総監督!)にはもちろん勝算があってのこと。
それが第一章公開当時の、福井氏の「俺史上、最高傑作」のひと言に集約されるのだろう。
明らかに「大人向け」となり、複雑化したストーリーは、作品全体のテンポ感という意味で不利になる面が多々あり、さらに物語にシンプルな(簡単に言えば「わかりやすい」)カタルシスを与えることが難しくなっている。
観客の年齢層的に若い観客が少ないという事実も、最初から「大人」を意識した作りなのだからもっともだとも言える。
一方、各エピソードは、その一つひとつが現代社会(=2025年)の縮図のような内容。
ここは、ある意味「わかりやすい」部分でもあり、複雑化した物語とは対照的に、各エピソードが若干強引、かつステレオタイプ(人の描き方を含む)に進んでいく傾向もある。
が、戦闘シーンがカンフル剤のように作品全体の熱量を一段上げる効果を生んでいて、観賞後の満足度が大きくプラスに傾いていくような印象も(笑)。
脚本家にとっての最高傑作は、映画としての最高傑作となりえるのか?
期待してます!
次回はハイパーモタードネタで行きます!(予定。汗)