『怪物の木こり』 | アディクトリポート

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1日1本しか鑑賞レビューは出せませんが、

〈12月1日公開作品〉

〈12月8日公開作品〉

  • 『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
  • 『ブラック・レイン』1989年10月7日公開
  • 『宇宙戦艦ヤマト 4Kリマスター
を鑑賞済みです。レビューは随時。
 

でもって今回は、

『怪物の木こり』

2023/12/6 イオンシネマ浦和美園 F列11席

 

他作品を鑑賞時に、この作品の予告編に興味を惹かれたので。

 

その予告では「サイコパスvsシリアルキラー(連続殺人鬼)」的なストーリーと予想されるが、

ナタバレがかまわないなら、

↓この動画がよくまとめて説明してくれています。

2023/12/07

でもって上の動画にも言及されてますが、

まさに実際は「思ってたんと違う」展開。

↓ということは、この動画でも説明されています。

2023/12/05

 

上記二つの動画以上に、私から申し添えることなどないですが、

それじゃあレビューにならないので、私なりに把握した映画の中身について。

 

今でこそサイコパスという人物性向は広く認知されているが、

  • その存在や性向を知らないと到底理解できないサイコパス本人との自分との遭遇がないと、
  • 戸惑い、うろたえているうちにまんまと相手に翻弄され続けて、
  • 大切な人生の本来の目的を果たし損ねかねない事態に陥ってしまう。

サイコパス研究のエキスパートの中には、この映画のアドバイザーも務める中野信子氏のように、脳科学という見地からの分析者もいるが、自らサイコパスの被害に遭い、他の人が同じ被害に遭わないよう警鐘を鳴らすためにサイコパス研究家を名乗っている人もいる。

 

またこれは『怪物の木こり』鑑賞でも感じたが、サイコパスの定義や他の犯罪者との線引きが曖昧で、「中野信子の監修がつきながらどうして」と疑問が湧いたが、2019年発表の倉井眉介原作のスリラー小説(宝島社文庫・刊)で、 

 

 

 

 

2018年の第17回『このミステリーがすごい!』 大賞大賞を受賞だとかの原作が、サイコパスというものを完全に理解しているとは言い難く、それがゆえにサイコパス概念が多少おかしかろうと、そういう筋立てなんだから仕方ないとドラマ展開したんんだろう。

 

 

 

 

こっちこそ、『ゴジラ-1.0』〈ゴジラマイナスワン〉にまつわる様々な批判、すなわち

  • 山崎貴ホイホイにまんまと引っかかる某批評家連中のために意図的に仕組まれた、(山崎監督作ではないが東宝映画の)『日本沈没』(年版)から引きずる、「主人公の男女がなぜかやらない」問題とか、神木隆之介のあからさまな「わざとらしさ芝居」の披露って、一体どういうつもりなの?

2023/11/29

  • 1947年のGHQ統治下の日本にしては状況が異なりすぎで、しかも米軍がゴジラと武力衝突せず日本に一任の口実が、「ソ連との緊張」というのもまた当時の国際関係と異なる。
ベラデン 
「GHQが出てこない!」という批判は
普通に予算の都合だと思いますw
恐らく山崎監督も出来る事ならM4シャーマン戦車やP-51戦闘機などがゴジラを相手に壮絶な戦闘を繰り広げる“ゴジラ対GHQ”のシーンを作りたかった筈でしょう。しかし限られた予算ではそんな大掛かりな映像を作るのは到底難しいですし(VFXもそうですが外国人エキストラやGHQのセット等も組まなくてはなりませんし予算を軽くオーバーします)、苦肉の策でGHQを省いたんだと思います。

まぁ出来れば見たかったですね~“ゴジラ対GHQ”。山崎監督にもう少し予算があればと悔やまれます。
なるほど、しかしそれは思いつきませんでしたね。
もしも予算があったら山崎貴がゴジラ対米軍を描いたかというと、それこそ日本映画のゴジラのアイデンティティが崩れるわけで、そういう忖度映画がアメリカで公開されても、今回のように好意的には受け取られなかったんじゃないでしょうかね。
ふと思い出しましたが、ビオランテに結実するゴジラストーリー募集ってあったんですが、私も応募したんですよ。そのプロットではゴジラが太平洋艦隊と戦いました。
  • 『ゴジラ-1.0』〈ゴジラマイナスワン〉大絶賛の百田尚樹氏への忖度(そんたく)から、同氏原作のI『永遠の0』を引き継いでるんじゃないか疑惑があるが、実際は反国家・反体制の『アルキメデスの大戦』繋がりであり、オリンピック開幕・閉幕式映像チームを諸事情で退任した山崎貴の精神に則った作品である。
2017年(平成29年)12月、東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチームの一員に選ばれた。しかし同オリンピックの延期に伴い、職務を全うすることなくチーム解散と共に退任した。

 

JOE
GHQが何故いない?とか、特攻隊員に「生きて帰れ」と言うはずないとか、戦時下の解釈違いを責める主に映画関係者が多いようですが、戦争体験者がほぼ鬼籍となった今としてはもはや戦争がどうだったかなど想像力の世界でしかないわけで、その戦争描写を批判したり肯定したりするのは観る人個々のイデオロギーによるしかないと考えるようになりました。
宇宙戦艦ヤマト4Kを観てしみじみ感じたのですが、戦争体験者によるリアルな戦時描写というのはアニメではヤマト1とせいぜい1stガンダムまでであって、それ以後の映画アニメで描かれる戦時描写は全て戦争を知らない子供達の想像に過ぎないわけですから、自分の想像する戦争と違うからといってもう一つの創造の産物がリアルじゃないと批判するのはお門違いではないかと。
なんか批判のベクトルとか感覚がズレてて、それが「秘宝イズム」で固定ファンもいるためか、ヘンに気張っちゃってるんですよね。かたや『進撃の巨人』の脚本以来、東宝忖度まつりの町山さんは、JOEさんと完全同意見で、「役者全員が圧倒的な昭和顔」てだけのコメントでした。
2023/12/05
 
JOE
山崎監督作品は全て観ています。良い作品(ジュブナイル、リターナー、アルキメデス)も、ポンコツな作品(ドラえもん2、おばけずかん)もありましたが、このゴジラはともかく素晴らしかったです。
何より神木きゅんの心象描写が丁寧で、感情移入しやすさといったらハンパない。
エキストラも、どこから集めたのか昭和顔ばかりで邦画にありがちな学芸会っぽさ皆無のリアリティ。
監督の次回作が楽しみです。
 
ええっと、なんの話だっけ?
ああ、そうそう〈マイナスワン〉が重箱の隅つつきで叩かれるなら、
『怪物の木こり』の方こそ、よほどサイコパス人物像の実像とのズレで叩かれるべきだろうに、
ざっと見渡した限り、そういう声はあまり聞こえてこない。
 
観客数が圧倒的に少ないからでもあろうが、
サイコパスという漠然とした概念こそあっても、
実際の接触例がないために、サイコパス真贋の判断がつかないのではないか?
 
では真のサイコパスとは?
 
その実像については、また稿を改めたいと考えております。