実写版『リトル・マーメイド』IMAX(吹替・字幕)
気がつけば6月9日の金曜日。
実写版『リトル・マーメイド』の公開初日ではないか!
気がついたのが午前11時だったので、
テラスモール松戸に到着時にはIMAX字幕版にあいにく間に合わず、
自動券売機での受付はすでに終了。
しかたないので、不本意ながら吹替版から鑑賞。
実写版『リトル・マーメイド』吹替版(2023)IMAX
2023/6/9 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 9スクリーン F-15
あのー、世間ではアリエル役のハリー・ベイリー(Halle Bailey)が、名前の似ている女優のハル・ベリー(Halle Berry/正しいい発音はハリー・ベリー)と同じ黒人で、
2023/05/19
2023/05/23
2014/05/24
白人で赤毛の容姿とはかけ離れていることに強い反発があり、
特に近年のディズニー作品全般に漂うポリコレ…というより「ウォーク(woke)」思想の
Woke(ウォーク、[ˈwoʊk] WOHK)は、「目覚めた/悟った」を意味する「Wake」の過去形からきた黒人英語(AAVE)に由来する、「人種的偏見と差別に対する警告」を意味する英語の形容詞。
過度な押し付けに嫌気がさしまくりの観客/ファンからの、
公開前から国内外を問わずネガキャンが炸裂。
鑑賞前から「オレ(私)はこんなの絶対認めない!」と全否定の構えでいて、実際に映画本編を観ても全く受けつけない頑(かたく)なな姿勢の人もたくさんいる。
だけど私は映画の良し悪し判断は、たかだか主演俳優が適役かどうかだけでなく総合的な評価なので、「制作側だって昨今のディズニー・ウォーク批判と興行不振を承知の上であえての選択だったんだから、見ればなるほど納得じゃないの?」と予想しての鑑賞だった。
でもって吹替版を観ての感想は至って満足。
アクビは1回も出ず、すっかり物語にひき込まれて上映時間の長さも感じず、
素直に数場面で感動の涙を流しましたよ!
よくぞあのアニメを、これほどの完成度で実写化してくださいました!と大満足の大感動。
とにかく手描きの(セル)アニメ+背景画から、これぞまさに実写の情景動画に昇華させたものよと感心、感動。
アニメ版にあった作画の不統一や、つたない絵柄はどこへやら、
2013/11/22
よくもまあ、これほど完璧に仕上げたものよと驚くばかり。
2023/06/13
そうした見せ場の代表曲、「アンダー・ザ・シー」についてさえ、
ハリー・ベイリー憎しのアンチは、
Under the Seaはアリエルを海に引き止める為の歌なのに何でアリエルが楽しそうに『アンダーザシー素晴らしい!』ってハモって歌ってんだよ???意味わからないんだが?
音楽や歌に関しては、ハリー(・ベイリー)はもちろん歌手なので素晴らしいのですが、元の曲や舞台版よりかなり変更が加えられているためアンダーザシーなどもアリエルの声が邪魔しているように感じてしまいました。
その後のストーリーを考えると、なぜ入れたのかさえ謎で
ただハリーの声を入れたいがために捻じ込んだのかなと思うほどです。
ーー等々と、とにかく超原理主義者ばかりで、1989年アニメ版から1ミリの改変もまかりならん、それができなければ上出来な部分があろうと全て台無し、という極論の横行にはヘキエキする。
吹替版の歌詞は日本で1991年に公開されたオリジナル歌詞の、「シュアーってなんやねん?」な黒歴史版ではなく、
2012/06/02
他社製アニメ『アナスタシア』(1997・日本公開1998)対抗策として、
同年公開時に歌のみを吹き替え直した改正まとも版、
2020/05/18
16:13あたりから 2022/10/24
歌詞の方に基づいている。歌唱は豊原江理佳
2023/05/01
吹替版のセリフの秀逸さを一つ挙げておくと、
意外や大爆笑のセリフがあって、それはアースラのセリフの、
アリエルのことを指す言葉で、
上からハリー・ベイリー、さかなクン、後藤真希。3人の共通点は?
字幕版では「バラクーダ娘」と意味不明な訳語が割り当てられている部分。
ぜひ劇場の吹替版でお確かめください!
とはいえ、吹替版ではハリー・ベイリーの生歌は聴けるわけがなく、
これでは「人種のハンデを超えて、歌唱力で主役に抜擢した」というロブ・マーシャル監督の判断と見込みが正解だったかはわからない。
そこで間に、『クリード 過去の逆襲』を挟んで、
実写版『リトル・マーメイド』字幕版(2023)IMAX
2023/6/9 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 9スクリーン F-15
を再鑑賞。
日本人の女性の声は総じてアニメ声でピッチが高いのに比して、
2022/12/12
外国人女性はドスの効いた低音の人が大半なのに、
ハリー・ベイリーの歌パートはもちろん、
会話部分の声も思い切りアニメ声なのには驚いた。
アリエルが黒人なことの弁解に、
①パーラ(ロリーナ・アンドレア)
③カリナ(カジサ・モーハマー)
④カスピア(ナタリー・ソレル)
⑥タミカ(シエナ・キング)
つまりトリトンは一夫多妻制で7つの海にそれぞれの配偶者がいて、
ローラみたいなインド系とか、
②インディラ(シモーヌ・アシュリー)
アジア系では原田知世みたいな顔つきの人魚がいた。
⑤マラ(カロリーナ・コンチェット)
それ以外に気づいたことを挙げれば、
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012・未見)とか
グリーンスクリーンで俳優の演技だけを撮影し、残りはCGで付け足すだけのお手軽なんちゃって実写ではなく、
しっかりとスペインのサルジニアでロケを敢行。
製作費、実に2.5億ドルというとてつもない巨費を投じて、
「主役が黒人なんでしょ、はいもうダメ」と先入観で片付くような映画を作るわけないでしょ?
私は2023年実写版『リトル・マーメイド』を圧倒的に支持します!