『ロード・オブ・ザ・リング』IMAX | アディクトリポート

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『ロード・オブ・ザ・リング』IMAX

2022/9/22 イオンシネマ市川妙典 IMAX E列 13席

 

『沈黙のパレード』もそうだったが、

気がつけばいつの間にか公開されている、

あんな作品、

こんな作品。

 

『ロード・オブ・ザ・リング』も、IMAXで上映かあ。

スタトレ本を買いに都内に出かけたついでに、

『沈黙のパレード』に続いて見ておくかと、

最近できたIMAXの穴場劇場、

 

↓2022年7月22日からIMAX化。

イオンシネマ市川妙典

詳細な歴史はこちらで。

 

ーーにて、

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』IMAX 3D

に続いて観賞。

 

ピーター・ジャクソン(監督/共同脚本)による映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのIMAX上映が決定。2022年9月16日(金)より、順次全3部作が上映される。

 

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの日本公開20周年を記念して、初となるIMAX上映が実現。シリーズの監督・共同脚本を務めたピーター・ジャクソンによって4Kリマスターされた全3部作(日本語字幕版)を、IMAXの大スクリーンで楽しめる。

 

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズといえばワーナー配給。

ワーナーはIMAX版上映に前向きな配給会社で、

デジタル式に移行前のフィルム版/スタンダード比率でも、

等々を公開していた。

 

しかしそれまで上映限界が40分の教育映画や短編作品に限られていたIMAXを、

しょうめん
かつて市川の千葉県立現代産業科学館にありました。(2004年閉館)

 

それをはるかに越える、上映時間75分のディズニーの「ファンタジア2000」(1999)が、

ファン2000

2000年に新宿高島屋のタイムズスクエア内の東京アイマックスシアターで上映された際には、

  1. 東京アイマックス・シアター(東京・タカシマヤタイムズスクエア12F)
  2. サントリー アイマックスシアター(大阪・天保山)
  3. パラマウント ユニバーサル シネマ11(札幌・ファクトリーサッポロ1条館内)
  4. 穂高アイマックスシアター(長野)
①劇場映画用フィルム映写式IMAX館は、
新宿タカシマヤ内の
東京アイマックスシアター(18m×25m/スタンダードサイズ1:1.43)が都内初で、
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1996年に開館。
2002年2月1日に閉館。
 
②1994年11月3日、サントリーの天保山ミュージアムに併設された
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1994年11月3日、サントリーミュージアム【天保山】の名称でサントリー創業90周年事業で開設された。
2010年12月26日に閉館し、施設は大阪市に無償で寄贈され、2013年2月8日、新名称は「大阪文化館・天保山」と発表された。
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IMAX館は、2010年12月26日で閉館。

※世界最大級のIMAX、
サントリーミュージアムIMAXシアター
(スタンダードサイズ20.2m×27.6mなら1:1.33に、20m×28mなら1:1.43に近い)

どうやねん


③札幌のユナイテッドは、純然たるユナイテッドではなく、1998年6月20日に開館した旧名パラマウント・ユニバーサルシネマ11。
最多座席数と大画面を備える11番スクリーンは、1993年のサッポロファクトリー開業当初はIMAXシアターとして営業していた。
シネコンになってからもIMAX作品を上映していたが、制作本数の減少からか、次第に洋画の大作・話題作中心のロードショー館にシフトし営業を継続。
2010年11月19日封切の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』から全席指定のIMAXデジタルシアターに移行した。
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④穂高アイマックスシアター(IMAX 2D 20m×28m)は、開館日も閉館日もたどれず。
安曇野アートヒルズミュージアムとして引き継がれ、かつてのIMAX館は管理棟に移行した。
安曇野市穂高有明にあるガラス工芸のテーマ施設「安曇野アートヒルズミュージアム」が2020年12月31日の営業を最後に閉館する。北アルプス山麓の主要観光施設の一つが新型コロナウイルスの影響で約30年間の歴史に幕を下ろした。大みそかの営業最終日を前に、閉館を惜しむ人たちが次々と訪れていた。
 
映写室を改造して2時間まで上映時間を延長可能になっての第一弾は、

アメリカでは『アポロ13』(2002/通常版・1995より20分短縮=116分)、

日本では『美女と野獣』(2002)

美女アイマックス

IMAX版では大画面の観覧に堪える(値する)よう、細かい部分で描き足しなどを行っている。

また最初の上映時にはなかった「人間に戻りたい」などの家来たちの心情をアニメーション化するなど、一部シーンが追加されている。

エンディングテロップもスクロールではなく、全面表示の切り替わりとなっており、IMAX向けに丁寧に作られ、それらは後にDVD版として発売された。

 

これが『マトリックス2・3』(2003)の頃からは、明らかに2時間の上映時間を越えるIMAX作品も増え、

2001年からの『ハリー・ポッター』シリーズでも、

IMAX版があったのは、3作目『アズカバンの囚人』(2004・6/4公開。141分)から。

※映画「ハリー・ポッター」シリーズの20周年を記念し、第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」のIMAX3D上映を行うことが決定した。今回のIMAX3D上映は日本初の試みとなっており、2021年11月19日~12月2日に、全国のIMAX劇場にて公開された。

4作目『炎のゴブレット』(2005・11/18公開。150分)は品川のメルシャンIMAXシアターでも上映。

 

2002年4月25日からは
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画像はこちらより。館内の画像はこちらにも
メルシャン品川IMAXシアター(16m×22m/スタンダードサイズ1:1.43)が開館。
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2007年3月31日まで営業していた。

 

5作目『不死鳥の騎士団』(2007・7/11公開。138分)は一部分20分ほどが3D上映。しかしこの時期、日本には実質上のIMAX劇場作品上映館がなかった。
6作目『謎のプリンス』(2009・7/29公開。154分)はデジタルIMAX館の109シネマズ3館で3D公開。

7・8作目の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2010・11/19公開。146分/2011・7/15公開。130分)も、6作目同様にデジタルIMA館で3D公開。

 

ーーと、長々延々と綴ったが、

映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は、

  1. 『ロード・オブ・ザ・リング』(2001・178分
  2. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002/日本公開2003・179分
  3. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003/日本公開2004・201分
ーーと、どれも初公開年には、フィルム式IMAXで3時間の上映時間作品を公開などできなかった。
 
それから20年。
2008年から、109シネマズを皮切りに、
フィルム式を廃し、データ上映のデジタルIMAX方式への移行、導入が増えたため、
3時間越えもある『ロード・オブ〜』シリーズの上映が叶うようになり、
この2022年にようやくにして、
ピーター・ジャクソンの念願通りのIMAX上映が果たされた。
 
しかして、その感想は?
 
長いっ!
あくまでも原作通りの展開を狙ったんだろうが、その進み方は一本調子でゆったりで、全編同じテンションでなため、少しは緩急のテンポを工夫したり、メリハリに工夫をつける気はないのかねと思ってしまう。
 
同じような状況設定、似たような筋立ての繰り返しで、主演のイライジャ・ウッドは常に、
何かに恐れおののいているか、致命傷を食らって瀕死でのたうち回っているかのどちらかで表情固定。
 
それでも178分を寝なかったのは、この大画面の高精細映像と、大音響、超重低音の大迫力こそが、IMAXでようやく、本来この作品が持っているポテンシャル(潜在力)をフルに引き出しているからで、『2001年宇宙の旅』のIMAX観賞で、なるほど、キューブリクは初めからこうやりたかったわけねと得心したのと同様、ピーター・ジャクソンが『ロード・オブ・ザ・リング』で観客に見せたかった映像と聞かせたかった音響がようやく伝わった。
 
スクリーンサイズはあえてIMAX比率に合わせておらず、常時シネスコ比率なので、
天地フルIMAX表示にこだわらず、お近くのレーザー式で是非お楽しみください!