『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』IMAX 3D | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』IMAX 3D

 

2022/8/2  イオンシネマ市川妙典 IMAX(スクリーン番号なし=以前の6スクリーン)E列 13席

 

 

夏だ!

猛暑だ、酷暑だ!

日中は避暑で映画だ!

今なら未見の、『ジュラシック・ワールド』最新作(7/29公開初日)だ!

せっかく観るならIMAX 3Dだ!

どこで観ようか?

激混みは避けたく、夏休み期間でもあるため、

『バズ・ライトイヤー』以降外しまくりの、

池袋グランドシネマサンシャインの純正IMAX天地フル表示にこだわるのはやめて、

その他のIMAX館を選ぶ事に。

最近常連のテラスモール松戸にしとくか。

あそこは近場で空いてるのはいいんだが、交通費が都内に出るより割高で…。

それに夏休みの日中は、さすがに地元民の避暑目的で、

ガラ空きってこともなかろうし。

ああ、そうだ!

イオンシネマ市川妙典が、

7月22日からIMAX化されたんだっけか。

行ってみるべ。

 

というわけで、途中下車駅のドン詰まり感漂う、

千葉県シネコン激戦区の隠れ里、

いつ行っても動員ショボショボ、

過疎感満点のイオンシネマ市川妙典に、

2021/10/15の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』以来、

ほぼ10カ月ぶりに、行きましたとさ。

 

このシネコンと言えば、

1999/4/1の開店当初は、前身のサティ、ワーナーマイカルとして、

9スクリーン、2211席と当時、千葉県最大のシネコンだった。

iponn


コロナ対策と動員数の推移で、

席数は大幅に削源。

9スクリーン 合計1230席(981席減) 2022/7/22現在

 

それだけにIMAX館に改修された元スクリーン6は、通常スクリーン時代から、かなりの大きさ。

実際、『プロメテウス』(2012)IMAX版を見れぬ渇望を、ここの通常スクリーンで満たしたりもした。

2012/8/4 3D先行公開

 

さてさて、まずはIMAX館の感想から。

 

スクリーンは、まあまあだけど、圧倒されるほどにはデカくない。

その割には座席が奥の方に引っ込んでるので、

ますます画面に包まれるような気分からはほど遠い。

 

IMAXビスタ固定のスクリーンは、

本作上映中ずっと、天地に黒横バーが映らなかった(非表示だった)ので、

もしかしたら純正比率フル表示もあるかもだけど、

とてもその確認のためだけに、

わざわざ再見するほどの価値はないと言える。

 

立体感/奥行感は全くなく、本当に3Dなのかと疑ってしまうほど。

飛び出し効果や重なり効果での脅かし場面も少なく、

これまたGTテクノロジーの鮮明さに期待してもなあと感じる。

 

池袋GDCS(グランドシネマサンシャイン)に期待できず、

他のIMAX館に期待できるのは音響だが、

ノーマル音声は若干硬質で金属音っぽいが、

音の迫力はそれはもう大変なもので、

IMAX初体験者の妙典市民でも、

「他の映画と確かに違う」と実感するだけのクォリティではあったろう。

 

大きな仕切りボードで区切られた、

ゆったりシートも、5〜6割ほどしか埋まらず、

2020年11月20日、6番スクリーンの新装オープンを皮切りに、

2021年1月23日、全9スクリーンを順次リニューアルオープン。

 

さすが?は、市川妙典ならでは、地元市民が気軽に足を運べるIMAX館誕生に立ち会えてめでたし。

 

老朽化に伴う、

エレベータやトイレ、ロビーの外観改修で、

豪華で贅沢なシネコン感がアップしており、

8/12(19?)からは「トップガン マーヴェリック」のIMAXメイン上映に早々と切り替わるそうなので、

ますます地元民には気軽にオススメできる。

 

 

では、作品の感想は?

『ジュラシック・ワールド』1作目(2015)はテレビ放送版をみたけど面白く、

コリン・トレヴォロウ監督の逸材ぶりに目を見張った。

これで期待して映画館で観た『ワールド』2作目『炎の王国』(2018)は、

単なるドタバタ劇に転じてしまいひたすらガッカリ。

 

そんなこんなで、今回も事前に特段には期待せず、

最終シリーズ完結作として、

『ジュラシック・パーク』のキャラも絡んでくるらしいとのことで、

「見逃すわけにはいかない」と思い込んだわけよ。

 

当たり前だが、良いところもあれば悪いところもあり、

その落差が激しくて1本の映画としてはまとまりが悪い。

 

新登場キャラは軒並みエスニックな顔つきで、

バイオシン社の社長ルイス・ドジスン役のキャンベル・スコットは、

その風貌がAppleの現CEO、ティム・クックを誰もに想起させるのが唯一の例外か。

 

話の結びやつながりが強引で、

ご都合主義な偶然が重なり続け、

恐竜は単に吠えて脅すだけで、

これまでの成り行きから、安全保証キャラたちはどうせ死ぬわけないに決まってるさと予想してるから全然ハラハラドキドキしない。

 

こだわりなく機械作業的に撮り重ねていった部分は粗雑な一方、

なぜか所々、めちゃくちゃ丁寧に段取りを重ねて撮った場面もいくつかあって、

そこだけは飛び抜けて際立っており、迫力見応え満点だった。

 

エンドクレジットで、脚本・監督コリン・トレヴォロウと出ると、

なるほどこの人は、本作で『ジュラシック』シリーズに落とし前をつけたかったんだろうな

という意気込みだけは伝わってきた。

 

『ジュラシック』制作がフランク・マーシャルだから、

夫婦つながりでキャスリーン・ケネディからSWに声がかりがあり、

『ジュラシック・ワールド』は単なる踏み台で、

SW新作の脚本・監督に躍り出ようと思っていたのに…。

 

2012年、『彼女はパートタイムトラベラー』で長編映画監督デビューを果たし、注目される。2015年、『ジュラシック・ワールド』が興行収入16億ドルを超える歴史的な大ヒット。しかし、続く『ザ・ブック・オブ・ヘンリー』が批評的にも興行的にも大惨敗を喫した。また、監督を務める予定だった『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では執筆したシナリオがことごとく却下されてしまい、プリプロ中の2017年に降板。ビジョンの相違により別の道を歩むことになったと、ルーカスフィルム&ディズニーが発表した。ただし、コリンの名は「共同脚本」としてクレジットされている。

 

だったら『ジュラシック』の締めくくりだけは、しっかり自分で果たそうと。

 

なので私も、「こうするしかなかったんだな」ぐらいの察しはつきます。

 

人生いろいろ。