「EXまにあっくす」の全貌+『アニメちゃん』 | アディクトリポート

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本日のおつとめ


2020/11/10

 

使っていいよ、拡散してね!

 

ここから本題。

 

『アニメちゃん』ふたたび

 

長年ソフト化されず、

かいじゅう

幻の作品だった『アニメちゃん』

 

bjbj

 

↓映画『ウルトラマン物語』のパンフレット

にめちゃ

裏表紙は、同時上映『アニメちゃん』のオモテ表紙になっていた。

↓(右)レコード「アニメちゃんの天使たち」「レッツゴー・アニメ」のジャケット。

画像はこちらより。

↓ヤフオク出品画像より。

三大愉快獣(ブー・カー・ピートリオ)

 

アニメ(演:山田恭子→現:山田ふしぎ)の描いた怪獣が宇宙電波の影響で実体化した。

宇宙電波の件はパンフレットなどに掲載される(掲載された物語自体が若干異なる)のみで、作品中では語られない。また、三大愉快獣の呼称も本編では使われていない。
鏡の中の異世界と現実世界を自由に行き来できる。
ブー・カー・ピートリオの元は、ブースカ、ネゴン、グモンの頭文字からである。

各怪獣の詳細はそれぞれの項を参照。

 

この記事(ウルトラマン映画史【完全版A】2020-11-1)の繰り返しにはなるが、

1984年のリアルタイム鑑賞世代をのぞけば、

『アニメちゃん』を視聴するのは不可能だった。

 

劇場予告編のみ『ウルトラマン物語』のビデオソフトにセットで収録されている。

 

この作品のフィルム自体はCS放送・テレ朝チャンネル2『EXまにあっくす』(※後述)でのリクエストでネガスキャン、HDリマスター化されるも放送されず、2017年10月の京都みなみ会館でのイベントで上映された。

 

快獣まつりでブースカ、ブー!
快獣ブースカトークライブ&
『アニメちゃん』リライブ上映会

2017年10月29日

 

↓見た人の感想です。

 

「EXまにあっくす」の全貌

しかしこの京都上映会に未参加の人は視聴できないことに変わりはなく、

この状況を34年ぶりに打破してくれたのが、※先述チラ見の

EXまにあっくす

だったので、今回は徹底詳解したい。

 

2018年3月10日にテレ朝チャンネル2にて放送された『EXまにあっくす 特濃〜帰ってきたザザーンさん〜』にて幻の円谷プロ作品を特集(12:00 - 18:30)、そのうちの1本として放送された

 

 

 

 

 

(以下再掲:青字部分)

 

EXまにあっくす』は、2016年12月から2017年5月までテレ朝チャンネル2で月に1回18時から21時(第6回のみ19時から22時)に放送されていた「幻の作品」を紹介する番組。

その後、2018年3月に6時間半(12時から18時半まで)のスペシャルが放送され、同年10月から12月にかけて3回放送された。

 

DVD化されておらず、近年再放送もされず、ネット配信もされていないために、現在では一般視聴者がほぼ観ることができない円谷プロダクション等制作の「幻の作品」をHDリマスター版で放送するという番組である。

作品の放送の前後に番組案内人の塚地武雅とフィギュア姿のヘドロ怪獣ザザーン

(第8回~第10回はこけし)によるトークコーナーがあった。

特に、番組の終わりのほうの「EXまにあっくすとーく」では視聴者からのリクエストが紹介され、サルベージ(作品の収められたフィルムまたはビデオの捜索)作業の進捗状況が報告された。

 

  • 第1回 2016年12月25日  土曜ワイド劇場より「怪奇!巨大蜘蛛の館」(1978年8月26日放送)
    『サイバー美少女テロメア』第1話・第2話 
  • 第2回  2017年1月15日 土曜ワイド劇場より「白い手美しい手呪いの手」(1979年8月4日放送)
    『サイバー美少女テロメア』第3話・第4話 
  • 第3回  2017年2月26日 土曜ワイド劇場より「怨霊!あざ笑う人形 危険な未亡人」(1980年8月2日放送)
    『サイバー美少女テロメア』第5話・第6話 
  • 第4回  2017年3月26日 土曜ワイド劇場より「怪奇!金色の眼の少女」(1980年12月27日放送)
    『サイバー美少女テロメア』第7話・第8話 
  • 第5回  2017年4月29日 土曜ワイド劇場より「眼の中の悪魔」(1984年8月11日放送)
    『サイバー美少女テロメア』第9話・第10話
  • 第6回  2017年5月26日 土曜ワイド劇場より「呪いのマネキン人形」(1984年8月18日放送)
    『サイバー美少女テロメア』第11話 
  • 第7回 EXまにあっくす 特濃 ~帰ってきたザザーンさん~  2018年3月10日 火曜サスペンス劇場より「乱れからくり ねじ屋敷連続殺人事件」(1982年3月23日放送)
    ウルトラマンM730 ウルトラマンランド』第5話・第55話・第70話
    月曜ドラマランドより「ザ・サムライ」(1986年2月24日放送)
    アニメちゃん
    時代劇スペシャルより「悪霊桜子姫」(1982年9月3日放送)
    AM3:00の恐怖』第2話「僕の影に…」、「雨宿り」(未放送分)

 

「乱れからくり ねじ屋敷連続殺人事件」

「悪霊桜子姫」

  • 第8回 平成最後のEXまにあっくす~濃ゆいの集めました~  2018年10月21日  『ムーンスパイラル』全4話(1996年5月7日~21日放送/第4話はLD・ビデオのみ)『装甲巨人ガンボット 危うし!あべのハルカス』テレビ大阪版 第1話・第2話(2014年11月7日・14日放送)
  • 第9回 平成最後のEXまにあっくす~濃ゆいの集めました~ #2  2018年11月25日  土曜ワイド劇場より「吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる~悪魔は女を美しくする」(1979年8月11日放送)『装甲巨人ガンボット 危うし!あべのハルカス』テレビ大阪版 第3話(2014年11月28日放送)
  • 第10回 平成最後のEXまにあっくす~濃ゆいの集めました~ #3  2018年12月8日 火曜サスペンス劇場より「二人の女」(1983年12月27日放送)『装甲巨人ガンボット 危うし!あべのハルカス』テレビ大阪版 最終話(2014年12月5日放送)

放送未定作品

番組中ではまだ放送されていないが、サルベージの対象となった作品としては以下のものがある。

サルベージ済み放送未定作品

  • 東海テレビドラマの『君待てども』、『殺さないで!』、『満天の星
  • 土曜ワイド劇場(ABC製作)より『赤い蛍は血の匂い』(1986年2月15日放送)、『ご主人を殺してあげます』(1990年1月20日放送)

サルベージ中放送未定作品

  • 火曜サスペンス劇場より『猫に憑かれた花嫁』(1987年8月4日放送)
  • 傑作推理劇場より『魔少年』(1980年7月21日放送)、『死ぬより辛い』(1981年8月17日放送)
  • 藤子不二雄の夢カメラ』連続ドラマ版(1988年2月25日から3月24日まで放送)
  • 怪獣マリンコング』(1960年放送)

その他視聴者からのリクエストがあった作品

  • 土曜ワイド劇場より『悪魔の花嫁 呪われた百物語』(1980年7月26日放送、大映制作)、『鱶女』(1980年8月9日放送、東宝制作)、『幽霊に抱かれた女』(1980年8月16日放送、東宝制作)、『海底の死美人』(1980年8月30日放送、大映制作)
  • 水の記憶 MEMORY OF WATER』(1991年8月18日にTBSで放送)
  • 妖術武芸帳』(1969年にTBS系列で放送、東映製作)
  • ぼくら野球探偵団』(1980年放送)
  • ウルトラマンネオス』(1995年放送)のパイロット版
  • 火曜サスペンス劇場より『可愛い悪魔』(1982年8月10日放送)、『麗猫伝説』(1983年8月30日放送)
  • 『ウルトラマンリブット』(マレーシアの番組『ウピンとイピン』で登場)
特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy」図録で補足しますと、
 
サイバー美少女テロメア

●1998年4月4日〜6月27日(全11話)/テレビ朝日系

監督:中嶋豪、長江俊和、油谷岩夫

「ウルトラマンダイナ」放送中の1998年にテレビ朝日ウィークエンドドラマ枠で放送された深夜ドラマ。

3人の超能力少女が、ボンデージルックのサイバースーツ姿で超能力事件に関わっていく。

「エコエコアザラク」を筆頭に深夜枠の美少女SFやホラーがブームになった時期で、そこに円谷プロが参入した。

ただし、これ以後、円谷プロが手がけたヒロインものは2003年の「オタスケガール」のみである。

(左より)九条アサギ(つぐみ)月島イツミ(三輪ひとみ)橘レナ(嘉門洋子)

 
「ウルトラマンM730 ウルトラマンランド」

●1996年4月1日〜1996年6月30日放送

1988年から1989年にかけて帯番組「ウルトラ怪獣大百科」が放送される。

  • 「ウルトラ怪獣大百科」1988年4月1日〜1989年3月31日放送/テレビ東京系

以後、この番組枠は毎年切り口や時間帯を変えつつ、「ウルトラマンティガ」放送開始までの8年半、途切れることなく続いて行く。

  • 「ウルトラ怪獣大図鑑」1989年4月4日〜1990年3月30日放送
  • 「ウルトラマンM715」1990年4月2日〜1991年3月29日放送
  • 「ウルトラマンM715 ウルトラヒーロー必殺技研究」1991年4月1日〜1992年3月31日放送
  • 「ウルトラマンM730 ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑」1992年4月1日〜1993年3月31日放送
  • 「ウルトラマンM730 ウルトラ怪獣バトルゲーム」1993年4月1日〜1994年3月31日放送
  • 「ウルトラマンM730 シュワッチ!イングリッシュ」1994年4月1日〜1995年3月31日放送
  • 「ウルトラマンM730 ウルトラ怪獣データバンク」1995年4月3日〜1996年3月29日放送
シリーズのラストを飾ったのは、「ウルトラマンフェスティバル」で人気を集める怪獣人形劇「ウルトラP」の映像版、「ウルトラマンM730 ウルトラマンランド」だった。
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AM3:00ごぜんさんじの恐怖」
 
●1987年10月6日〜1988年3月31日(全33話)放送/フジテレビ系
演出:高野宏一、濱田知彦、笠井正俊、横山さと子、貝沼としゆき ほか
円谷プロがフジテレビと組んで制作した深夜の帯番組(火曜〜木曜)。
当時はフジテレビが24時間放送を開始した頃で、深夜枠を「JOCX-TV2」と呼ぶなど深夜番組が隆盛を誇っていた。
本作はイラストや写真に、声優による朗読をかぶせたオリジナルの恐怖もので、放送時間は約3分。イラストは画家や美大生が担当した。
 
 
●1980年4月22日〜9月22日放送(全18話)/東京12チャンネル(現テレビ東京)
監督:外山徹、岡本弘、深沢清澄
少年探偵ものと野球ものを組み合わせた企画で、少年野球チームワンパクズが、怪人赤マントの予告犯罪に挑む物語。
「恐竜戦隊コセイドン」のビッグラジィーを流用したロボット、ウルトラ28号が巨大化する特撮シーンなどもあるが、これらはSF的な展開ではなく、すべて赤マントのトリックというオチがつけられていた。
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「ウルトラマンネオス」(パイロット版)
ウルトラマンネオスは、ウルトラマンシリーズ生誕30周年となる1996年の新作テレビシリーズを見据えて生み出されたキャラクターで、相棒のウルトラセブン21とともに熊本県・三井グリーンランドのウルトラマンイベントでデビュー。
アトラクションショーへの登場や児童誌への掲載、ソフトビニール人形や主題歌CDの発売などを先行させ、キャラクターの浸透が図られた。
1995年には、当時円谷プロの専務でもあった高野宏一監督による8分間のパイロット映像を制作。
目を細める21をはじめ、ここで試みられたデジタル処理による表現は、「ウルトラマンネオス」に代わって実現した「ウルトラマンティガ」で形を変えて活かされていく。
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ウルトラマンリブット』(「ウピンとイピン」)
円谷プロがグローバル展開に向けて、YouTubeを配信プラットフォームに公開したシリーズ「ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ」には、マレーシアで展開されていたウルトラマンリブットも参戦する豪華な内容だった。

 

実写映画『アニメちゃん』がソフト化されないのは、

たった47分という、中途半端な上映時間のせいかもしれない。

画像はこちらより