2019年9月30日。
増税前の最後の買い物をした。
ホビージャパン ヴィンテージ VOL.2
ホビージャパン (2019-09-30)
売り上げランキング: 685
「ガンダム」以降の、サンライズのロボットアニメ、
- イデオン
- ザブングル
- ダンバイン
- ダグラム
- ボトムズ
- ドラグナー
- ガリアン
等々を本にまとめる動きは近年多いが、
三栄書房
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洋泉社
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辰巳出版 (2013-12-11)
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辰巳出版 (2015-08-12)
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私の守備範囲ではなく、番組本編を見ていないため。
すると、今回の新刊は、
かろうじてテレビも映画も見ていた
「イデオン」だけに的を絞っていて、
その徹底取材ぶりには恐れ入った。
後にも先にも、
これほど「イデオン」の濃縮情報にはありつけないのではないか。
ただしメインメカのイデオンに始まり、
敵側の重機動メカも、
↓『フォースの覚醒』のクワッドジャンパーは、
ダメダメデザインという評価は覆らない。
これは先日の記事で書いた、
『ルパン三世』TV第2シリーズ(セカンド)の
作画監督、北原健雄氏の画力の評価が、
いくらたび重なる説得により、
理屈では納得できても、
体の自然な感覚で、拒否反応が示され続けるのと同じで、
↑北原氏による、セカンドの峰不二子初期設定
↓Aプロがファースト時(1971〜72)に配布した約45点の資料からの峰不二子設定
「イデオン」の場合は、
デザイン担当の樋口雄一氏の
↑画像はこちらより。
デザインセンスがダメダメだという評価は、
もしも今後誰かが私に説得を図っても、
覆ることはないだろう。
ご本人も、
「HJヴィンテージ」刊行を好機と、
この時とばかりに、
- 玩具デザインが本職で作品世界に沿うのは後手に回った
- 富野監督との直接打ち合わせの順序が後先になりがちだった
キャラデザインが、美形キャラならお手の物の荒木プロ(荒木伸吾と姫野美智)ということだった。
![かいせつ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111211/16/addicto/66/dc/j/o0747051211665345159.jpg?caw=800)
↑そのため初期の商品(左)は、松本零士キャラ(右)ではなく荒木キャラで展開している。
しかし荒木プロは、テレビアニメ『999』の作画には一切参加せず、
![いちわ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111211/16/addicto/a9/f7/j/o0450033711665367509.jpg?caw=800)
↑この画像をお借りした、このページにも、同じ情報があります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191006/18/addicto/dc/cc/p/o0973071814608308364.png?caw=800)
↑これがアミア。
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978.8.5公開)と、
![ただし](https://stat.ameba.jp/user_images/20100329/15/addicto/5e/10/j/o0494033210472258705.jpg?caw=800)
テレビ「銀河鉄道999」(1978.9~)の6話からのキャラデザイン&総作監、湖川友謙(滋)の描く、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191006/18/addicto/df/88/j/o0680056114608297522.jpg?caw=800)
松本零士風美女の影響がありあり。
湖川氏は「イデオン」(1980)では、
主役メカ、イデオンのスタイルとポージング、
重機動メカは、
ロッグ・マック
ガンガ・ルブ
ザンザ・ルブ
小型メカのジョング
が湖川氏のデザインで、
これらと
ジグ・マック
あたりから、ようやくイデオンも見られるようになったというか…。
このように、
計り知れないものがあるが、
アニメ業界で一人だけ、
同氏の評価さえケチョンケチョンだった人がいる。
その人は松本零士氏を、
「自分の主張に一貫性がなく、そこを指摘されると観念して、こちらに一任すると音を上げた」
シド・ミード氏を
「ヤマト2520のデザインは、同氏から提供された資料断面図をあてにして造形しても、
立体にしてみたらつながらなかった」
湖川友謙氏を
「2009年の『復活篇』で、『さらば』以来の作画監督に返り咲いたが、往事の作画力や作業量は望めなかった」
等々、
誰も彼もがケチョンケチョンで、
自分以外のヤマトスタッフで認めるのは、
亡き西崎義展プロデューサーだけだった。
え?一体誰だ、そんな無礼なヤツって?
いやいや、私の口からはとても言えませんよ、そんなこと。
ホビージャパン ヴィンテージについては、
まだ他に語ることがあるので、
続編をお待ちください。
ホビージャパン (2018-03-28)
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