HJヴィンテージVOL.2/節税対策に買ったもの【その1】 | アディクトリポート

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真実をリポート Addictoe Report

2019年9月30日。

 

増税前の最後の買い物をした。

 

ホビージャパン ヴィンテージ VOL.2

 

ホビージャパン ヴィンテージ Vol.2 (ホビージャパンMOOK 945)

ホビージャパン (2019-09-30)
売り上げランキング: 685

 

「ガンダム」以降の、サンライズのロボットアニメ、

  • イデオン
  • ザブングル
  • ダンバイン
  • ダグラム
  • ボトムズ
  • ドラグナー
  • ガリアン

等々を本にまとめる動きは近年多いが、

 

オトナアニメCOLLECTION いまだから語れる80年代アニメ秘話~スーパーロボットの時代~
新井 淳 オトナアニメ編集部
洋泉社
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栄光の80年代ロボットアニメ (タツミムック)

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私の守備範囲ではなく、番組本編を見ていないため。

 

すると、今回の新刊は、

かろうじてテレビも映画も見ていた

「イデオン」だけに的を絞っていて、

その徹底取材ぶりには恐れ入った。

 

後にも先にも、

これほど「イデオン」の濃縮情報にはありつけないのではないか。

 

ただしメインメカのイデオンに始まり、

敵側の重機動メカも、

ぢりわ

↓『フォースの覚醒』のクワッドジャンパーは、

がるぼ

ガルボ・ジックに似ている

 

ダメダメデザインという評価は覆らない。

 

これは先日の記事で書いた、

『ルパン三世』TV第2シリーズ(セカンド)の

koi

作画監督、北原健雄氏の画力の評価が、

いくらたび重なる説得により、

理屈では納得できても、

体の自然な感覚で、拒否反応が示され続けるのと同じで、

↑北原氏による、セカンドの峰不二子初期設定

↓Aプロがファースト時(1971〜72)に配布した約45点の資料からの峰不二子設定

 

「イデオン」の場合は、

デザイン担当の樋口雄一氏

画像はこちらより

画像はこちらより

 

デザインセンスがダメダメだという評価は、

もしも今後誰かが私に説得を図っても、

覆ることはないだろう。

 

ご本人も、

「HJヴィンテージ」刊行を好機と、

この時とばかりに、

  • 玩具デザインが本職で作品世界に沿うのは後手に回った
  • 富野監督との直接打ち合わせの順序が後先になりがちだった
——等々、言い訳してるが、
それを読んでも「なるほど、そうだったのか。ならしかたない」
と評価が一転するはずがない。
 
テレビと映画を見ただけでは伝わらず、
この本を読まなきゃわからないことだし、
40年を経て初見のイデオンや重機動メカの初期稿を目にしても、

画像はこちらより。

 
心に響くところが何もない。
 
異星人メカを、
地球メカとは違うデザインラインと間接機構で統一した努力だけは認めるが。
湖川友謙氏の大幅なテコ入れで、
なんとかサマになったのが、
続いてのインタビュー記事で判明する絶妙な誌面構成にはなっている。
 
思うに湖川氏って、
多くの作品を画力で救いまくってきたんだなと、
改めて感嘆した。
 
 
テレビアニメ『銀画鉄道999』の放映当初のセールスポイントは、
キャラデザインが、美形キャラならお手の物の荒木プロ(荒木伸吾と姫野美智)ということだった。
かいせつ
↑そのため初期の商品(左)は、松本零士キャラ(右)ではなく荒木キャラで展開している。

しかし荒木プロは、テレビアニメ『999』の作画には一切参加せず
いちわ
この画像をお借りした、このページにも、同じ情報があります。
 
それもあってか、放映数話にして、
キャラデザインが『さらば宇宙戦艦ヤマト』を終えたばかりの、
saraba
湖川滋(友謙)氏に交代、

↓そのため、もはや完全に別キャラ。
別キャラ
 
『ザ☆ウルトラマン』第20話「これがウルトラの星だ!!第2部」1979/8/15
で初登場したウルトラの星U40(ユーフォーティー)の女性アミアは、

↑これがアミア。
「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978.8.5公開)と、

ただし
テレビ「銀河鉄道999」(1978.9~)の6話からのキャラデザイン&総作監、湖川友謙(滋)の描く、

松本零士風美女の影響がありあり。
 
今でこそ、同話の作画陣に湖川友謙氏が参加したことが判明してるが、
放送当時(1979/8/15)は、
↓「駅間我子」が湖川氏の別名だなんて、誰も知らなかった。

 

湖川氏は「イデオン」(1980)では、

主役メカ、イデオンのスタイルとポージング、

重機動メカは、

ロッグ・マック

 

ガンガ・ルブ

 

ザンザ・ルブ

 

小型メカのジョング

が湖川氏のデザインで、

これらと

ジグ・マック

あたりから、ようやくイデオンも見られるようになったというか…。

 

このように、

湖川友謙氏の各作品への貢献度には、

mklk

計り知れないものがあるが、

アニメ業界で一人だけ、

同氏の評価さえケチョンケチョンだった人がいる。

 

その人は松本零士氏を、

「自分の主張に一貫性がなく、そこを指摘されると観念して、こちらに一任すると音を上げた」

 

シド・ミード氏を

み0ど

2

3

「ヤマト2520のデザインは、同氏から提供された資料断面図をあてにして造形しても、

立体にしてみたらつながらなかった」

湖川友謙氏を

「2009年の『復活篇』で、『さらば』以来の作画監督に返り咲いたが、往事の作画力や作業量は望めなかった」

dare

minna

sima

yuki

dos

sanada

huruya

等々、

誰も彼もがケチョンケチョンで、

自分以外のヤマトスタッフで認めるのは、

亡き西崎義展プロデューサーだけだった。

わかい

 

え?一体誰だ、そんな無礼なヤツって?

 

いやいや、私の口からはとても言えませんよ、そんなこと

 

ホビージャパン ヴィンテージについては、

まだ他に語ることがあるので、

続編をお待ちください。

 

 

 

ホビージャパン ヴィンテージ (ホビージャパンMOOK 855)

ホビージャパン (2018-03-28)
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