松本零士キャラと荒木プロ/追悼・荒木伸吾〈その3〉 | アディクトリポート

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真実をリポート Addictoe Report

荒木伸吾を偲ぶ、
その1
その2
に続く、3回目。

少し間が空いてしまったので、
ざっとここまでの経緯を振り返ると、
テレビアニメ『銀画鉄道999』の放映当初のセールスポイントは、
キャラデザインが、美形キャラならお手の物の、荒木プロ(荒木伸吾と姫野美智)ということだった。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かいせつ
↑そのため初期の商品(左)は、松本零士キャラ(右)ではなく、荒木キャラで展開している。

しかし荒木プロは、テレビアニメ『999』の作画には一切参加せず、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いちわ
この画像をお借りした、このページにも、同じ情報があります。
それもあってか、放映数話にして、キャラデザインが『さらば宇宙戦艦ヤマト』を終えたばかりの、
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-saraba
湖川滋(友謙)に交代、
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-めーてる
↓そのため、もはや完全に別キャラ。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-別キャラ

エンディング(バージョン2)は思い切り「湖川メーテル」


湖川氏は『伝説巨神イデオン』と仕事が重なり、
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一時期抜ける(代役は小松原一男)が、その後復帰した。

以下、湖川氏のフィルモグラフィーより転載

[TV]
銀河鉄道999(1978/9/14~1981/3/26)
 *総作画監修(1~63、74~88話)、作画監督(2本)、作画(1本)
 第13話「化石の戦士 後 編」(1978/12/7)作画
 第19話「ざんげの国」(1979/1/18)作画監督
 第54話「終わりなき夏の物語 前 編」(1979/11/22)作画監督
 ※第30話まで「湖川 滋」、第31話(1979/4/19)以降は「湖川友謙」名義

※キャラデザは6話からだが、作監は1話からと言うことになっている。

で、Wikiでは、「荒木プロのデザインは初期数話のみ」とされているが、
具体的に話数を特定したい、というとこまでが前回だった。

ところが今回、自分のブログを見返すと、
第5話までが荒木プロで、6話から湖川氏だと特定してた

あれえ、ヘンだなあ。
ジジイなんで、何を根拠にそう書いたのか、覚えてないよ。

と思ったら、さっきの画像をお借りしたサイトの、次(続き)のページに書いてありました

それがなかったら、検証しようとしてた資料からも確認しました。
完全版 銀河鉄道999 PERFECT BOOK/著者不明

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※本書で話数が特定されているわけではありませんので、ご注意ください。


というわけで、あっさり調査は打ち切りとなり、それだけじゃなんなんで、
荒木伸吾(+姫野美智の荒木プロ)と、松本零士の関わりって、
『惑星ロボ ダンガードA』と、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sinnenn
作画未タッチの『999』だけじゃなかった気がする件について。

あったはずだよなあ、松本美女と荒木タッチの融合アニメ。

そこで、荒木氏のフィルモグラフィーを見返したら、

あったあった、ありましたよ、テレビ『999』放映開始5ヶ月後に始まった、
花の子ルンルン
(1979年2月9日~1980年2月8日)



大きめの画像はこちらで

この顔つき!
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かお

この細身のプロポーション!
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぴうろ

ライバルのトゲニシアなんて、主役のルンルンよりさらに!
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-やばい

だけど珍しいなあ、松本零士の魔法少女アニメなんて……
と思ったら、『ルンルン』の原作は神保史郎、
キャラクターデザインは荒木伸吾と姫野美智で、
松本零士は『ルンルン』とは全く無関係なのであった。

だがしかし、『ルンルン』キャラに、(当時の)荒木プロ最近作だった松本零士キャラの影響がなかったと言えばウソになると思うぞ。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-わ
湖川版の同一キャラより、他作品の別キャラの方がずっと似ているという不思議。


そんなこんなで、79年前半頃までの荒木プロは、その美麗な絵柄を存分に生かす機会を逸して、空回りしていた感じがする。

しかしこの後すぐ、荒木プロの絵柄が存分に生かされるタイトルとの出会いがあった。

というところで、次回に続く。