これ(ウイルビィからウィルビイへの道〈前編〉)の後編。
まずはこれを機に、
ウイルビィ製品をまとめて紹介。
ついでなので、
これまで意図的に除外した、
怪獣まで含めることにする。
ウイルビィの「アンドロメロス」関連玩具は、
稲妻をあしらったタイトルロゴは、
主役のメロス以外にはそぐわないこともあり、
製品によっては、
それ以前の
「ウルトラ超伝説」
「アンドロ超戦士」
のままだった。
そうなるとパッケージだけでは
前年1982年発売のポピー商品と見分けがつかないので、
ウイルビィ製品と、
そこからお下がり版権をもらっていた、
↓ニットーのプラモデルには必ず、
「アンドロメロス」放送局の、TBSの証紙が貼ってあった。
では、商品種別ごとに見ていこう。
プラ製メッキフィギュア15センチ
メロス
番組の稲妻ロゴが、しっかり前面に。
ウルフ
箱はメロスと兼用なので、マルスなのに商品名はメロス。
アンドロ合金12センチ
マルス
ウイルビィのアンドロ合金の前に、ビクトラー(ポピー)製/アンドロウルフ、メロス、マルスという、各単品売りで上半身がソフビ、下半身がダイキャスト製の珍しい商品があったそうな。
パワーメカ9センチ
マルス
実物を見ていないので断言はできないが、チョロQ式のプルバックゼンマイを換装できたらしい。
消しゴム大15センチ
マルス
消しゴム中8センチ
メロス
ウルフ
マルス
消しゴム小5センチ
メロス
ウルフ
マルス
組み立て式消しゴム(プラに近い硬質素材)6センチ
メカバルタン
キングジョーグ
改造ブラックキング
ボディと手脚は、互いに交換可能。
↓着色版はセット売りだった。
単体怪獣消しゴム
サイボーグジュダ5.5センチ
再生ゴラ4センチ
以上、8種類、計16点もの製品を一挙に製造したウイルビィは、
販売(の一部)を、ポエムに委託。
ポエムとは、
ずいぶんとホンワカとしたブランド名だが、
英字のロゴを、ポピーに似せる意図があったらしい。
ポエムは、
「サイボットロボッチ」(1982/10/7〜1983/6/29)
「装甲騎兵ボトムズ」(1983//4/1〜1984/3/23)
「サイコアーマー ゴーバリアン」(1983/7/6〜12/28)
の3タイトルの玩具に関わり、
ボトムズ商品は、
製造・セブン(タカラの東京工場ブランド)、販売・ポエムだった。
結局、ウイ(大)ルビィ(小)ブランドは、
アンドロメロス商品のみで終了。
半年後の1983年9月からは、
株式会社ウィ(小)ルビイ(大)として、
再出発を図り、
2017年現在も健在の、
中堅玩具会社にまで発展した。
自社ブランドの製造にこだわらなかったことが、
並みいる競合他社から抜きんでて、
時代の変化を乗り切った秘訣だったのだろう。
以上で、
ウイルビィからウィルビイへの道
はおしまいです。