永遠の八幡太郎平(はちまん・たろへい)/訃報:納谷六朗 | アディクトリポート

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この記事より。

声優の納谷六朗さん死去、
『クレヨンしんちゃん』など出演多数


↓納谷六朗(なや・ろくろう/左)という名前から明らかなように、
あざ
↑納谷悟朗(なや・ごろう/右)の実弟だが、
声は美声でも甲高く、全然似ていない。
ってことになってるが、
実は兄の悟朗も、地声はけっこう高めの鼻声で、
『600万ドルの男』の2代目サイボーグ=バイオニック、
“700万ドルの男”のバーニー・ヒラー/ミラーとか、
しっぅじゅ
「モンティ・パイソン」のジョン・クリーズの吹き替えとか、

意外と声は軽く、
低いドスのきいた声は、
いわゆる芝居声、作り声だったりする。

ということは、
悟朗氏の訃報記事でも書いてたんで、
ホント、納谷六朗って、つくづく単独で語られることがない人である。

納谷悟朗と聞けばたちまち、
「ああ、あの(チャールトン・へストン/沖田艦長/銭形警部)声ね」
と誰もが思い浮かぶが、
納谷六朗と聞いたところで、
誰も具体的な役名を思いつかないのでは?

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「仮面ライダー」で、事故った藤岡弘の代役で、ライダーの声をあてたが、
後年の新1号の時の代役、市川治と共に、
なんで低音の藤岡の代わりの声に、
納谷六朗や市川治みたいな甲高いキンキン声をあてがったのか、
音響スタッフのセンスをいまだに疑う。

→という話も、前に書いた
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かなり早く(30年以上前の1970年代後半)から、
この(納谷六朗の代表作が思い浮かばない)問題に答を探していた私は、
日テレで夕方に、
「ルパン三世」や「宇宙戦艦ヤマト」と並んで、
何度も何度も再放送されていた、
「侍ジャイアンツ」(1973-74)のメガネをかけた捕手、

さいさい

八幡太郎平(はちまん・たろへい)に行き着き、

以後は、納谷六朗と言えば、
八幡を思い出すようにして来た。

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なので「侍ジャイアンツ」以降の六朗氏の経歴は、
まったく存じ上げない結果にもなってしまった。

兄の影に隠れるような存在が最期を迎えた時も、
大スターの訃報にかすんでしまうという、
なんとも象徴的な人生でしたね。

だってこのブログ記事だって、
二日続きで訃報はやめようかなって思ったくらいだし。

そういや、
↓この役も納谷六朗で、
roo
猿の惑星(ルシアス=ルー・ワグナー)
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はからずも兄弟共演でした。
1968
↑左からテイラー船長(納谷悟朗)、ノヴァ(セリフなし)、ジーラ(中村メイコ)、コーネリアス(山田康雄)、ルシアス(納谷六朗)。

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