語れ! ウルトラ怪獣 (ベストムックシリーズ・44)
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これ(定説の見直し・Ⅰ/ガラモン→ピグモン〈その5〉/ふぞろい怪獣・8)の続きで、
①ガラモンの実際の背丈は、1メートル。
②ピグモンへの改造で、20~30センチ背が高くなり、130センチになった。
③ガラモンを演じた高橋実氏が病気でピグモンに再起用できず、
④改造は首部の延長と、脚のじゃばらの数が2列増えている。
ーーーーを項目別に再検証していこう。
①ガラモンの実際の背丈は1メートル
については、こちらで、
演じた高橋実氏の
![ただ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140607/22/addicto/c6/4a/j/o0500130012966116610.jpg?caw=800)
身長は、115センチ
ということが判明している。
造型担当の彫刻家、高山良策氏の採寸によるもので、
他にも高橋実氏の
*胴回り72センチ
*腿36センチ
*足首19センチ
*足のサイズ23センチ
----が記されている。
江戸川由利子役の桜井浩子が、身長155センチとわかっているので、
一緒に写っている写真から解析したら、
ガラモンの着ぐるみの背丈は、125センチ。
↓桜井浩子の頭頂部から、ペッタンコ靴の足裏真ん中のラインまで、545ピクセル。
同じ測り方で、ガラモンの高さ440ピクセル。545:440=155:x x=125.137...
![なし](https://stat.ameba.jp/user_images/20140819/17/addicto/34/89/j/o0500106813039828092.jpg?caw=800)
↑ガラモン(左)の頭頂部から足裏の中央まで、692ピクセル。
頭部の大きさを重ね合わせて一致させた、遊園地展示の初代ピグモン(右)は、同じ測り方で726ピクセル。692:726=125:x x=131.14....
ピグモン(初代・多々良島バージョン)は、
131センチ
となった。
※一応、細心の注意を払ったが、誤差は避けられないので、あくまでも参考に。
これによって、はからずも
②ピグモンへの改造で、130センチになった。
は、ガセではないことが判明したが、
ならばどうして、
1メートルという具体的な数値が出て来たかというと、
ここにあるように、
高山先生の持つ造形用ガラモンのデザイン画には、
3・5尺と明確に記載されています。
1尺は、30.3030303センチなので、3・5尺は106センチ。
ここからキリのいい、
ガラモンの着ぐるみは、1メートル。
および
ピグモンの設定身長(本来の理想身長)は1メートル
の由来になったんだと思う。
この理想身長に見合う俳優として、
小人症(ミゼット/midget)の高橋氏が起用されたら、
結果的に1メートルより少しだけ背が高かった、というだけのこと。
![ここ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140819/21/addicto/e7/eb/j/o0500199213040074188.jpg?caw=800)
高橋氏以外のガラモン候補には、
「Q」放送1年後の
『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967)で初めてミニラを演じ、
翌年の『怪獣総進撃』(1968)
翌々年の『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969)
とミニラ三連投の
「小人のマーチャン」こと深沢政雄氏がいた。
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深沢(マーチャン)氏の身長についての記述は、
あいにくどこにも見つかりませんでした。
↓深沢氏が演じた『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』のミニラと、
![くっどん](https://stat.ameba.jp/user_images/20140822/11/addicto/9a/dc/j/o0451058713042576589.jpg?caw=800)
↑『ウルトラマン物語』(1984)のドックン。
③④についての検証は、また今度~!