推定値は、173～173.5センチ。
大きさを割り出す方法には、写真解析というのがある。
割り出したい対象と一緒に写真に写っている、別の被写体との数値比較で突き止める。
↓たとえばこの画像。
『帝国の逆襲』（1980）の、劇中場面のスクリーンショット。
ルークの縦径を選択して、ピクセル数をＡとする。
同様に、Ｃ－３ＰＯの縦径を選択して、そのピクセル数をＢとする。
ルークの身長（靴を履いた時の背の高さ）は特定できないので、やむをえず演者マーク・ハミルの身長、170センチをあてがい、これをＣとする。
導き出したいＣ－３ＰＯの身長をｘとすれば、以下の公式が成り立つ。
Ａ：Ｂ＝ｘ：Ｃ
内積（Ｂ×ｘ）と外積（Ａ×Ｃ）が等しくなるから、Ａ×Ｃ÷Ｂで、ｘの値が確定する。
やってみたが、177センチなど、絶対あり得ない数値が出て来た。
考えられる原因は、
＊一番下は、かかとの位置ではなく、平均値となる足の中央にしないと、個々の足の大きさに数値が左右されてしまう。
＊床や窓枠の水平線が画面と平行だが、Ｃ－３ＰＯはルークよりも画面手前寄りに立っているので、数値が大きめに出てしまう。
そこで、類似ショットの別テイクでやってみたが、
劇中映像ではなく、宣伝広報用スチル。
改善されたとはいえ、依然として推定値とは隔たりがあった。
おそらく、
＊水平線が斜めになっているだけでは、正しい身長対比になっている根拠にはならない。
＊この場面で患者扱いのルークは、スリッパのようなペッタンコの上履きを履いている一方、３ＰＯの靴底は１作目より厚みが増しているので、背が高くなっている。
そもそも、一定しないルークとの身長対比というのが、不確定で流動的な要素が多すぎるのではないか。
それなら、
もっと仲良く並んだ写真に事欠かない、
Ｒ２－Ｄ２との対比から割り出せばいいではないか。
さすがにＲ２なら、正確なサイズが判明しているだろう。
自作Ｒ２－Ｄ２の有志集団、ドロイドビルダーズの一人、ドイツ人のArndToo氏のサイトによれば、
ブループリントから判明している、直立二脚型で、107.8センチ。
１作目で２体が横並びしている写真で、できるだけ大判画像となると、
↓やはりこれでしょうか。
このＲ２は、
↓ケニー・ベイカーが入っているタイプで、
胴体から足先に向かって、蛇腹状のダクトが斜めに走っているのが、ケニー・ベイカーが入るタイプを見分ける特長。
絶対に107.8センチという保証はないが、それほど差はないはずです。
コツは、最下辺の起点（足の底）を、同じ水平線上に取ること。
Ｒ２の縦径は、625ピクセル。
３ＰＯの縦径は、1006ピクセル。
625:1006=107.8:x
1006×107.8=625×ｘ
ｘ=173.51488
というわけで、仮説の173.5センチと、ほぼ同様の値が導き出された。
もっとも、ここまでを読んでスルドイ方ならお気づきのように、
写真から純粋に数値を「割り出している」のではなく、
想定値を「あてがう」べく、
近い数字が出るまで何度も測り直しているんだから、
とても公正とは言えない。
実際、Ｒ２との対比では、
174.0と言う数値も頻出した。
というわけで、Ｃ－３ＰＯの身長は、
173.5～174センチ。
174センチなら、ルーク（170センチのマーク・ハミル＋靴）の172センチより２センチ高く、
ベン・ケノービ（176センチのアレック・ギネス＋靴）の177～78センチより約３～４センチ低く、
写真の印象とも矛盾しない。
さらに174センチなら、
途中で話題に出た、30センチかっきりの、
12“PM C-3POは、
174÷30=5.8
結果的に1/5.8（5/29）スケールとなり、キリもよくて好都合。
アメリカ人の成人男性の理想身長、180センチがこの5/29スケールでフィギュアになると、
180÷29×５＝31.034....
31センチということになる。
↓１作目のハン・ソロ（右）は、ブーツ込みで185センチ。5/29スケールだと、31.9センチになる。
同縮尺で12“PM C-3PO（左）と並べてみれば、このとおり。
なかなか、ええんでないかい？
これに伴い、サイドショウの同シリーズフィギュアは、あくまでもＣ－３ＰＯとスケールを揃えるためには、1/5.8（5/29）スケールであるべきと判明する。
そこで当ブログでは、
Ｃ－３ＰＯの実際の身長を、
174センチと特定します。
これを応用したら、
12“PM R2-D2（※発売未定）は、
107.8÷29×5=18.5862068965517
直立姿勢で、18.5862≒18.6センチが正解だから、
ゲットしたら測ってみてね。
解析を２Ｄ（二次元・平面）でやる限り、これが限界。
今ならヴァーチャルに３Ｄでもやれるんだろうが、
私の手には余ります。
以上で研究報告は終わりなのじゃ。