各論『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)(同題・8) | アディクトリポート

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前回(『スター・トレック イントゥ・ダークネス』2013・総論・同題・7)
100点満点
と書いた『スター・トレック イントゥ・ダークネス』だが、
鑑賞中は、何点か気になった部分もあった。

それは、

1.発展途上の文化文明に干渉すると、
  どういう影響が出てしまうのか?

 が、結局描かれず終(じま)いだった。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-びあん
惑星ニビルのニビランたち。

 もっとも、今すぐになんか、影響はたちまち出て来ないんだろうけど、その後で出てくる悪役(ベネディクト・カンバーバッチ)の復讐に関連づけられたら、さらによかった。

結局、『容疑者Xの献身』の冒頭の実験がハデハデしかったのが、それ以降の展開が地味すぎるからバランスを取るためだったように、冒頭の派手な見せ場と、ストーリーの端緒としてしか機能しなかったのが、残念と言えば残念。

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$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-zare
もっとも、『レイダース』(1981)だって、冒頭はアークと無関係で、こういうのは「お約束」なんだけど。

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2.ザル組織のスターフリート(宇宙艦隊)

本当は「アイツ」だった、ジョン・ハリソン(左)。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-three
同じくキャロルと言う名(中)で、
同作にマーカス提督(右・ピーター・ウェラー)が登場すれば、
おのずとその正体が知れる新顔の若い女性と、
あまりにも易々と組織に潜入できすぎじゃないのか。

そりゃもちろん、ハリソンとマーカス提督には密約がかわされ、
その実態究明のためには、キャロルのエンプラ潜入が欠かせないのは、わかってますがね。


3.通信がお手軽すぎる

解任されて地球にくすぶっているスコッティ(左)のケータイ(コミュニケーター)に、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dered
うんと離れた宇宙空間(クリンゴン領?)から、カーク(右)が直電したのには驚いた。

ワープで何光年もを一瞬で飛べるんだから、超空間通信なんてあたりまえだろうが、あまりにお手軽だったんで。

(4はネタバレです。赤字部分)


4.元祖スポックの再登場

実は3が前フリにもなってるが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dede
今回も、元祖スポックが出て来て驚いた。

混乱しましたよ。

えっ、どうやって、未来と通信してんの?

このサイトでも、
Leonard Nimoy makes an appearance from the future as young Spock (Zachary Quinto) contacts him through time.
レナード・ニモイ(元祖スポック)は、未来から、自分の若い分身(ザッカリー・クイント)と、時を超えて通信する形で登場
----とされている。

未来と気軽に通信できたら、どんな難問でも、解答もらえちゃうじゃん!

さらに日本版Wikiでは、

事前にスポック大使(Spock Prime)から○○○(ジョン・ハリソンの正体)の非道さを忠告されていたスポックは、
----となっている。

みんな混乱してるぞ!

実は、元祖スポックは11作目「スター・トレック」で、騒動が一件落着しても、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dredere

未来に戻らず、故郷を失ったバルカン難民のために、この時代にとどまると宣言していた。

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11作目(2009)は2回見たけど、そんなのすっかり忘れてたよ。

タイムトラベルものでは、同じ時代に同一人物が、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-うちゅう
ふたり同時に存在するのはマズイってのは常識だから、

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てっきり元祖スポックも、未来に還ったと思いこんでた。

同じ時代なら、宇宙のどこにいても、通信が可能ってことが、3で示されてたというわけね。

ネタバレ終わり。


というわけで、劇中のセリフで語られていても、必ずしも観客がそのように理解しないからと言って、観客の理解不足とだけは言い切れないという話でした。

おまけ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の写真を探してて、偶然に見つけた、この奇跡の組写真
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-kyougaku
(上)26歳のトーマス・ウィルソンが演じた中年ビフ(左)と、63歳の本人(右)。
(中)リー(発音は「リーア」)・トンプソンが24歳で演じたマーティーの母ロレイン(左)と、52歳の本人(右)。
(下)21歳のクリスピン・グローバーが演じたマーティーの父ジョージ・マクフライ(左)と、50歳頃の本人(右)。
特殊メイクってすごい!