新しい情報や資料に事欠いていた、停滞期の1985~86年頃。
新風は、別のところから吹いてきた。
1984年に、SWコレクションを通じて、スティーブ・サンスイートと知りあい、
1985年の冬、当時ウォール・ストリート・ジャーナルの記者だった同氏が、東南アジアで研修講師をつとめたごほうびの日本滞在で、いろいろと世話した私へのお礼にと、帰国後に送ってくれたギフトの中に、
それまで
↓日本国内でマッチボックス箱しか目にしなかった、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いれかえ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/07/addicto/c9/26/j/o0430059912606684241.jpg?caw=800)
↑アメリカ本国の純正amt箱の、エンタープライズ「表面つるつる」(=スムージー)初版を送ってくれた。
日本滞在中に、同行しての道すがらの会話で、
私がスターウォーズだけでなく、
スタートレックも好きだと打ち明けていたからである。
そしてサンスイートは、SWコレクションの下地造りに、
宇宙もののトイや模型も、たくさんコレクションしていた。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-neva](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/14/addicto/0f/3e/j/o0370050012606956521.jpg?caw=800)
↑こんな本まで出していた。
やったぜ!
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-おら](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/18/addicto/54/9d/j/o0430043012607231607.jpg?caw=800)
ここに示す一連の写真は、映画版エンプラの初版の写真をネットから寄せ集めただけで、私が所有していた現物ではありません。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-saigenn](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/12/addicto/9b/ee/j/o0430091112606886090.jpg?caw=800)
基本的なパネルライン(ディフレクターグリッド)以外にモールドのない、ツルツルで美しい表面。
レインボーステッカー、
電池ボックスと麦球(極小電球)。
インレタ式(こすりつけて定着させる)のデカール(マーキングシール)
と、その内容は、再版以降とは大きく異なる。
これによって、以前に行っていた、
再版にくまなく走る、
醜い木目レンガを削り倒した作業は振り出しに戻り、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-けずず](https://stat.ameba.jp/user_images/20130602/16/addicto/78/3c/j/o0420088212561402073.jpg?caw=800)
美しいエンプラを完成させられる可能性が、思いがけず訪れた。
以下の組写真は、アーサー・ペンドラゴン
(Arthur Pendragon/カルロス・ザングランド Carlos Zangrando の変名)が、
2006年に、
初版キットを再建後続艦NCC-1701-A(アルファ)に仕上げたもの。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-4343](https://stat.ameba.jp/user_images/20130713/12/addicto/12/8b/j/o0430135112607938947.jpg?caw=800)
誰にでもここまで完成させられるわけではないが、
再版以降のキットを使うよりは、近づけられる可能性はかなり高まる。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-frfr](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/19/addicto/1d/8b/j/o0430188412607276085.jpg?caw=800)
逆に言えば、再版のザラザラ版で、ここまで仕上げるのは、まずムリ。
初版の素性の良さとポテンシャルの高さが際立つ。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-saunu](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/19/addicto/84/11/j/o0430142912607291213.jpg?caw=800)
色々ネットを見て回ったが、amtの1/537スケールの映画版エンプラを、
ここまで仕上げた、おそらく最高峰では?
(一連の写真からは読み取れないが、きちんと電飾も施されています)
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-lwru](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/20/addicto/f0/00/j/o0430203412607309846.jpg?caw=800)
作者のアーサー・ペンドラゴン氏は、ネットに公開されている情報を駆使して、
2004年から2005年の、まるまる1年かけて、このレベルに完成させられた、とのこと。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-lop](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/22/addicto/da/59/j/o0430026812607475558.jpg?caw=800)
↑この画像のみ、本来の鏡像を正像に修正して公開しています。
より大判画像での閲覧はこちらで。
そこでサンスイートという、新たなアメリカとの太いパイプにより頼み、
一般的な洋書店には入荷されそうもない、マニアックな1冊を手に入れた。
それが、ポール・M・ニューイット(Paul M. Newitt)の、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-assennburi](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/17/addicto/2d/6b/j/o0430056812607154484.jpg?caw=800)
スターフリート・アッセンブリーマニュアル4
(SFAM4=宇宙艦隊組立要覧第四巻)
4ということは、1~3もあるわけで、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-haba](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/22/addicto/69/2a/j/o0222035012607497711.jpg?caw=800)
こちらは合冊版が、2004年に再刊されている。
amtのスタトレプラモを、できるだけ撮影用の実物モデルに仕上げるための解説書(マニュアル=便覧)で、このテレビTOS版3冊の好評を受けて、映画版エンプラ版が1982年に出版された。
塗装パターンを、「アズテック(アステカ模様)」と定義した、最初の書物だと記憶している。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぺいn](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/22/addicto/65/d4/j/o0430033012607517606.jpg?caw=800)
細部の修正指示や、
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ささ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/22/addicto/1d/0f/j/o0430059712607517604.jpg?caw=800)
モノクロとはいえ、改造途中の写真、
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-さく](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/22/addicto/5a/72/j/o0430057612607517605.jpg?caw=800)
電飾用回路図と、まさにいたれりつくせりの内容。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-せで](https://stat.ameba.jp/user_images/20130712/23/addicto/75/b0/j/o0430056212607521930.jpg?caw=800)
アメリカの代表的な電気店(電子部品を扱う店)を、レディオシャック(Radioshack)というのも、この本で初めて知った。
著者のニューイット氏は、マニア誌「エンタープライズ・インシデンツ」にも多く寄稿していた、まさにマニアモデラーの鑑(かがみ)。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-なーじ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130713/00/addicto/26/39/j/o0500029312607626130.jpg?caw=800)
↑彼はいた!
ニセタイトル『ブルー・ハーベスト』で秘密裏に撮影中だった、
『ジェダイの復讐』(当時邦題・1983)ロケ地の、
アリゾナ州ユマのバターカップバレーに。
↓現在は、カルトTVマンと言うサイトと懇意なようだ。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-きんえい](https://stat.ameba.jp/user_images/20130713/00/addicto/69/e5/j/o0303028812607628126.jpg?caw=800)
ニューイット氏は、現在はムスタング(自動車)の専門家として名を馳せている。
つづく。