他ページからの流入で最大のものは、ありがたいことに今も、どろぼうひげさんのブログです。
そこで感謝記念企画……でもないですが、
このほど氏が完成させた最新作、
テレビ「宇宙海賊キャプテンハーロック」(1978年3月14日~1979年2月13日)の、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ゆうひ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/18/addicto/9b/f0/j/o0400032012299212208.jpg?caw=800)
アルカディア号をご紹介します。
アルカディア号のデザインは、原作者松本零士の指示で、スタジオぬえの宮武一貫氏がまとめたのは有名な話だが、基本デザインはなんと、テレビ放映の3年も前の1975年に固まっていた。
「宇宙戦艦ヤマト」の初放映が不本意に終わったこの年には、零時社の企画書がすでにあって、
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ichi](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/03/addicto/57/57/j/o0400032812297005333.jpg?caw=800)
その中に、ほぼ決定稿と変わらない、
アルカディア号の勇姿が描かれている。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nii](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/03/addicto/1f/81/j/o0400052012297005332.jpg?caw=800)
このデザインが陽の目を浴びるのは、ようやく1977年1月で、
“そのまま”連載第1回 松本零士 (別冊宝島1639 カルチャー&スポーツ) (別冊宝島 1639 カルチャー&スポーツ)
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まずは秋田書店のプレイコミックで連載開始。
カラー原稿や当時のオマケの下敷き、秋田文庫の表紙を見ると、
宇宙海賊キャプテンハーロック 全3巻完結(文庫版)(秋田文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
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艦体の塗色は軍用のグリーン、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-みどり](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/03/addicto/bc/b7/j/o0335054912297010125.jpg?caw=800)
つまり劇場版『銀河鉄道999』(1979)以降のアルカディア号と同系色だった。
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これが翌78年に念願のアニメ化されると、
↑前期オープニング(一部改編)
↓後期オープニング(一部改編)
↓エンディング曲は「われらの旅立ち」
アルカディア号の艦体色は、ダークブルー系に変更された。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-doya](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/04/addicto/ca/2b/j/o0400089712297018969.jpg?caw=800)
というわけで、どろぼうひげさんのアルカディア号は、あくまでもテレビのイメージ。
もちろん、まずはアルカディア号と聞いて、知ってる人がうなずける、おなじみの顔を再現することには抜かりないが、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-bりdげ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/09/addicto/fd/39/j/o0400017912297143856.jpg?caw=800)
↑こうして並べるとけっこう違うが、左の艦橋部分を単体で見た時の、「これこれ、これよ!」感には、なんともすさまじいものがあった。
元になったタイトーのプライズ品の
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造形的突き詰めが、そこそこで、
各種電飾を組み込むため、主船体の大改造は見送ったこともあって、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-よこ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/09/addicto/24/47/j/o0400029312297148040.jpg?caw=800)
線画の設定資料と付き合わせるのは、若干つらい。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-usiro](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/09/addicto/23/89/j/o0400041612297156390.jpg?caw=800)
ただしあくまでも、「完全な一致には至らない」というだけで、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-せまる](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/09/addicto/4c/73/j/o0278031512297166192.jpg?caw=800)
これだけ肉薄すれば充分、と言う気もしますが。
※設定資料の一部は、じうこさんのブログより拝借しました。
それを補ってあまりあるのが、電飾を駆使することで実現した、劇中イメージどおりの色の再現!
こんな絵や、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ゆかり](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/10/addicto/59/fc/j/o0450057812297178102.jpg?caw=800)
あんな絵や、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-きおく](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/10/addicto/ca/1b/j/o0400068412297184976.jpg?caw=800)
はたまた、こういう絵まで、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ここにだけ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/10/addicto/0f/2f/j/o0450075412297192978.jpg?caw=800)
どれもこれも、ことごとくが、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-こちら](https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/18/addicto/07/a7/j/o0400063212299207119.jpg?caw=800)
記憶にある、まさに画面そのままの色で、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-てんとう](https://stat.ameba.jp/user_images/20121123/20/addicto/98/cf/j/o0373055212299368834.jpg?caw=800)
しかもしっかり、発光で再現されている。
「ヤマトを超えるアニメがついに登場!」
「松本零士の絵柄そのものが、今度こそアニメになって動く!」
(※「ヤマト」のキャラは虫プロ風に変換されていた)
と期待しながら、テレビ画面に釘付けになり、(そして裏切られた)
アルカディア号の勇姿に見惚れた1978年当時を、まざまざと思い出しましたよ。
ここには画面表示の制約で、大きな画像を貼れなくなったので、
ぜひどろぼうひげさんのページでまじまじと観察するか、あるいは関西の方は、今日から3日間開催される、
モデラーが創る夢のイベント!
Modeler's Expo. 2012
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ろごご](https://stat.ameba.jp/user_images/20121122/12/addicto/dc/3b/j/t02200042_0800015412297282710.jpg?caw=800)
2012年11月23(祝)24(土)25(日)
11:00 ~ 18:00(最終日は17:00まで)
大阪南港ATC 10階 デザインギャラリー
で、じっくりと実物をご覧ください。
その小ささと精密さ、美しさに驚きますよ!