君が気に入ったなら、この艦(ふね)に乗れ | アディクトリポート

アディクトリポート

真実をリポート Addictoe Report

本ブログは、アメーバがスマホ向けアプリにシフトしたためか、ここのところアクセスが下がり気味ですが、とはいえアクセス者数が毎日約1500、総ページ閲覧数が約4000。

他ページからの流入で最大のものは、ありがたいことに今も、どろぼうひげさんのブログです。


そこで感謝記念企画……でもないですが、
このほど氏が完成させた最新作、
テレビ「宇宙海賊キャプテンハーロック」(1978年3月14日~1979年2月13日)の、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ゆうひ
アルカディア号をご紹介します。

アルカディア号のデザインは、原作者松本零士の指示で、スタジオぬえの宮武一貫氏がまとめたのは有名な話だが、基本デザインはなんと、テレビ放映の3年も前の1975年に固まっていた。

「宇宙戦艦ヤマト」の初放映が不本意に終わったこの年には、零時社の企画書がすでにあって
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ichi
その中に、ほぼ決定稿と変わらない、
アルカディア号の勇姿が描かれている。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nii

このデザインが陽の目を浴びるのは、ようやく1977年1月で、


まずは秋田書店のプレイコミックで連載開始。

カラー原稿や当時のオマケの下敷き、秋田文庫の表紙を見ると、

艦体の塗色は軍用のグリーン、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-みどり

つまり劇場版『銀河鉄道999』(1979)以降のアルカディア号と同系色だった。



これが翌78年に念願のアニメ化されると、

↑前期オープニング(一部改編)
↓後期オープニング(一部改編)

エンディング曲は「われらの旅立ち」



アルカディア号の艦体色は、ダークブルー系に変更された。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-doya

というわけで、どろぼうひげさんのアルカディア号は、あくまでもテレビのイメージ。

もちろん、まずはアルカディア号と聞いて、知ってる人がうなずける、おなじみの顔を再現することには抜かりないが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-bりdげ
↑こうして並べるとけっこう違うが、左の艦橋部分を単体で見た時の、「これこれ、これよ!」感には、なんともすさまじいものがあった。

元になったタイトーのプライズ品の

造形的突き詰めが、そこそこで、
各種電飾を組み込むため、主船体の大改造は見送ったこともあって、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-よこ
線画の設定資料と付き合わせるのは、若干つらい。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-usiro
ただしあくまでも、「完全な一致には至らない」というだけで、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-せまる
これだけ肉薄すれば充分、と言う気もしますが。
※設定資料の一部は、じうこさんのブログより拝借しました。

それを補ってあまりあるのが、電飾を駆使することで実現した、劇中イメージどおりの色の再現!
こんな絵や、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ゆかり
あんな絵や、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-きおく
はたまた、こういう絵まで、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ここにだけ
どれもこれも、ことごとくが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-こちら
記憶にある、まさに画面そのままの色で、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-てんとう
しかもしっかり、発光で再現されている。

「ヤマトを超えるアニメがついに登場!」
「松本零士の絵柄そのものが、今度こそアニメになって動く!」
※「ヤマト」のキャラは虫プロ風に変換されていた
と期待しながら、テレビ画面に釘付けになり、(そして裏切られた)
アルカディア号の勇姿に見惚れた1978年当時を、まざまざと思い出しましたよ。

ここには画面表示の制約で、大きな画像を貼れなくなったので、
ぜひどろぼうひげさんのページでまじまじと観察するか、あるいは関西の方は、今日から3日間開催される、

モデラーが創る夢のイベント!
Modeler's Expo. 2012
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ろごご

2012年11月23(祝)24(土)25(日)
11:00 ~ 18:00(最終日は17:00まで)
大阪南港ATC 10階 デザインギャラリー

で、じっくりと実物をご覧ください

その小ささと精密さ、美しさに驚きますよ!