![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ロレンス](https://stat.ameba.jp/user_images/20090910/14/addicto/e6/1d/j/o0500023010250686287.jpg?caw=800)
この流れは2つに大別され、一つは
オリジナル・サウンドトラック。
つまり劇伴音楽として演奏、録音された純正品で、
新たな音源が発掘されたりすると、出し直されたりする。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-オープニング](https://stat.ameba.jp/user_images/20090911/00/addicto/bc/25/j/t02200097_0677030010251051604.jpg?caw=800)
特に最初の発売が、まだCDの普及してなかった1984年以前の場合、
音質を向上させ、レコード時代より曲数を増やして再発売されることがある。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ゴーグル](https://stat.ameba.jp/user_images/20090911/00/addicto/af/53/j/t02200097_0677030010251051606.jpg?caw=800)
『アラビアのロレンス』(1962)の純生サントラCDといえば、これが決定版だろう。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-naka](https://stat.ameba.jp/user_images/20120507/22/addicto/b5/37/j/t02200226_0486050011960828241.jpg?caw=800)
アラビアのロレンス オリジナル・サウンドトラック
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サントラ
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しかし悲しいかな、なにせ古い作品なので音質が悪く、
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-rore](https://stat.ameba.jp/user_images/20120425/03/addicto/54/06/p/t02200099_0698031411935132271.png?caw=800)
「このCDを聴く」という行為が、「映画館で体験した映像と音楽の華麗なる融合」の再現とは、およそほど遠いのが実情。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-アリ1](https://stat.ameba.jp/user_images/20090904/17/addicto/4b/01/j/t02200112_0500025510246819765.jpg?caw=800)
そこで、シルヴァというレーベルから、オリジナル・サウンドトラック・スコア盤、すなわち劇伴音楽の楽譜どおりに演奏と録音をやり直したものが、1992年に発売された。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-uyut](https://stat.ameba.jp/user_images/20120507/22/addicto/10/b4/j/t02200220_0600060011960828267.jpg?caw=800)
↑ジャケットは何度か変更されているが、ディスクの内容は同じ。
Lawrence of Arabia
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Philharmonia Orchestra
Silva Screen (2000-04-10)
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さすがに現代のデジタル録音の音質はきわめてクリア。
ところが今度は、きれいにまとまりすぎて、重厚な迫力とか、荒々しさが失われてしまった。
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-アリ2](https://stat.ameba.jp/user_images/20090904/17/addicto/da/59/j/t02200140_0350022210246820080.jpg?caw=800)
そしたら、別のスコア盤が、2年前に2枚組で出ていたのを、最近になって知った。
![$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-rtrtれ](https://stat.ameba.jp/user_images/20120507/22/addicto/a1/ea/j/t02200220_0300030011960858264.jpg?caw=800)
【2枚組完全盤】アラビアのロレンス(Lawrence Of Arabia)
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モーリス・ジャール(Maurice Jarre)
Tadlow/Rambling (2010-10-13)
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『ロレンス』の劇伴音楽は、全てを収録しても1枚のCDに収まってしまうので、2枚目はモーリス・ジャールの映画音楽集なのだが、それはともかく、サントラ盤ではなく、スコア盤が出し直されるなんて話は、初めて聞いた。
(有名代表曲の別演奏バージョンなら無数にありますが、そうではなくて、「1タイトル丸ごとぶんのスコア盤の再製作」という意味)
![作家集団Addictoe オフィシャルブログ-アリ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090904/17/addicto/e4/ce/j/t02200280_0800101810246807194.jpg?caw=800)
なぜならそれは、前のスコア盤に、「それじゃダメ」とケンカを売ってることになるからだ。
なのに今回、どうして2度目のスコア盤が実現したかというと、本アルバムのレーベル、タドロー・ミュージック(TADLOW MUSIC)の社長でありプロデューサーのジェームズ・フィツパトリック(James Fitzpatrick)は、先のシルヴァ版でもプロデューサーで、その時にやり残したことを今回やり遂げているから。
彼は恐らくこう考えた。
「モーリス・ジャールの手がけた『ロレンス』の音楽のポテンシャル(真価)は、実際には発揮されず終いで、ほとんどの人に魅力が伝わりきっていない。本当の『ロレンス』の音楽の実力は、まだまだこんなもんじゃない!」
スコア盤再製作に至った経緯は、書くとえらく長くなるので、英語のインタビューを読んでいただくとして、肝心なのは、リスナーにやり直した意味が伝わるかどうかだが----
聴いてみて、なるほど納得!
「ああ、ハイハイ、これがやりたかったのね!」
という感じ。
これならついに、映画館で『アラビアのロレンス』を観た時の
(※テレビ放映やDVD鑑賞ではない)
臨場感が見事に、いやもしかしたらそれ以上に、蘇りましたよ!
というわけで、選民意識っぽい、ちょっといやらしい物言いを覚悟の上で、
わかる人だけに限定ですが、激しくオススメの、執念の1枚
と申せましょう。