まずはこれ。
「アニキ、サイコー、マジンガーZ、なつかしい!」
なんて思わない。
まず、前奏で、
「マッジーン、GO!」と叫ぶところで、早くも萎える。
縦横比がヘンだけど、これがオリジナルのオープニング。
前奏で、「マジン、ゴー」なんて叫んでないし。
歌い方に話を戻すと、
オリジナルのテレビサイズの歌い出しは、
「そぉらにぃ、そびえるぅ、くろがねの しろー」
って感じで、ステージ版の
「そーらにーー、そーびえるーー、くーろがねの しろー」
と、語頭と語尾をムダに伸ばしていない。
これはレコード用の歌い方。
昔から水木一郎は、テイクごとに歌い方を変える。
「空飛ぶマジンガーZ」も、
「スリー、ツー(トゥー)、ワン、ゼロ、発射!」のカウントダウンがない、
『マジンガーZ対デビルマン』のラストでは、演奏も所々でちょいと違うが、
0:16の、「あーらたないのちが」と、「あ」を伸ばし、
普及バージョンの、
0:26の「あらたないのちが」と、平坦なバージョンとは変えている。
けっこうノリで色々変えるのが、この人の味と売りみたいですけど、
またそれでこそ、現在のアニキオンステージが成立してもいるんだろうけど、
レコードやテレビの番組でその歌にハマリ、何十年も後になって、そのまんまを生歌で聴きたくてライブに出かけた人は、ガッカリするんじゃなかろうか?
たとえば堀江美都子は、原曲の歌い方をほとんど変えない。
かろうじて知ってるのは、
「ボルテスVの歌」(割り切った曲名ですね)で、
ぬくもりを 「しんじあうー」(0:30)のところを、
最近は(以下は11年前の2000年収録)
0:39で「しんじあーうー」と、「あ」を伸ばすようになったぐらい。
歌い方がパワフルになったとか、振り付けが加わったとかは抜きにして。
たとえば前川陽子。
テレビサイズも、(音質悪し)
レコードも、
40年後でも!
ホント言うと、後半(1:34あたりの「ひとみのあまい」あたり)ちょっと歌声が乱れてるけど(たぶん張り切りすぎて、飛ばしすぎたんでしょう、さすがに)。その後、無難に持ち直してるし!
(もっと音質の良いバージョンは、消されてしまいました)
ほとんど変わらない(むしろ後年の方がパワーアップしている)のとは、エライ違いだと思う。
以下の2曲を聴くと、水木一郎は、ほんとうに歌のうまい歌手だし、声がバツグンに良いのもわかる。
正確には、「三郎」(漢字)ではなく、「サブロー」のテーマ(音声のみはこちら)
アニソンはすぐ削除されちゃうよ!
この名曲を聴けるのは今のうち!
たとえばこの2曲を、今アニキがステージで歌うとして、アレンジなどありえようか?
アニキのステージに、アニソンを聴きに来る人と、彼の「ゼーーーーーーーーーーーーット!」な絶叫ノリに浸りに来る人と、どちらが多いのか?
私が言いたいのは、そういうことです!
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