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全国各地で伊達直人（だて・なおと）名義で寄せられる、ランドセルや現金などの善意の寄付に、
「矢吹丈」「桃太郎」を名乗るバリエーションまで含め、1/12までに善意の「タイガーマスク運動」は、全国で100件に達した。
「伊達直人って誰？」から始まり、そこからつながっていく「それまくる話」
ダテナオトは、まんが「タイガーマスク」（梶原一騎・原作／辻なおき・作画）の、
掲載誌は、1968年1月号から1969年10月号まで「ぼくら」→1970年1号から1971年23号まで「週刊ぼくらマガジン」→1971年26号から同年53号まで「週刊少年マガジン」と転々。
タイトルロールの主人公の、本名。
いかにもクラシックな、辻なおきの、
原作の絵柄より、
↑アニメの主題歌のレコードなのに、なぜかジャケットは、
↓原作マンガの辻なおきの絵柄。わからん……。
当時としては、かなり洗練されていた、アニメ（1969年10月2日から1971年9月30日まで、全105話を放映）の大胆なタッチの絵柄の方が有名。
↑アニメ版タイガーは、口を大きく開けている。
↓これがアニメの伊達直人。
アニメは大成功、大人気で、中嶋製作所のソフビ人形も、悪役レスラーやリングまで商品化されて、マスク着脱機構も画期的だったが、
なぜか造形はアニメ版ではなく、原作マンガに準拠。
さてでは、児童施設に寄付をする行為の主として、名前を借りることになった、そのストーリーは？
以下Wikiより。（一部編集）
孤児院ちびっこハウスの伊達直人は、動物園の虎の檻の前でケンカをしたのがきっかけ（？）で、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされる（……）。
↑原作版の虎の穴本部
↓同・アニメ版
虎の穴での殺人トレーニングをこなす日々の中で、自分と同じような生い立ちを持つ孤児たちに、同じような苦しみを味わわせたくないという想い（？）を抱くようになり、虎の穴を卒業、「タイガーマスク」としてプロレスデビューをしてからは、収入の一部を孤児院へ寄付するようになった。
当初は虎の穴へのファイトマネーの半額という上納金は支払った上で、自分の手取り分の範囲内での援助を考えていたが、自分の出身施設である孤児院「ちびっこハウス」の窮状を知り、虎の穴へ納める分まで寄付せざるを得なくなる。虎の穴はタイガーを裏切り者とみなし、タイガーを倒すための刺客を次々と送って来る。
同じ裏切り者となるなら、せめて後輩となる「ちびっ子ハウス」の子供たちに恥じない戦いをしたいと、正統派スタイルへ転向。当初は、身についた悪役ファイトが抜けきれず、また正攻法では大物レスラーを相手に通用しないので、苦闘の連続だった。レフェリーの目を盗んだ喉笛へのトウキックなどの隠し技を使うこともあったが、ジャイアント馬場にあっさりこれを見抜かれ、以後封印する。
で、タイガーマスクよりも、伊達直人に焦点をあてたのがエンディング曲。
歌手名の新田洋は、森本英世（知らん…）のことらしい。
伊達直人／タイガーマスクの声を担当したのは、富山敬。
故人（1938年10月31日 - 1995年9月25日）と言うこともあるのだろうが、今回の一連の篤志に関して、本家の伊達直人としてコメントを求められたのは、声優の森功至（もりかつじ）。
最近では、テレビ朝日「いきなり！黄金伝説」の、「１ヶ月１万円生活」なんかで、よく声を聞くけど、顔出ししてるんですね。（１月10日のフジテレビのニュースで拝見しました。「めざましテレビ」のナレーションで、自分？で、伊達直人ニュースをしゃべってるしね）
だけど森功至といえば、一連のタツノコ作品の主役としての認識が強く、
「科学忍者隊ガッチャマン」（1972年10月1日-1974年9月29日）の、
大鷲の健とか、
同じ路線を引き継いだキャラの、「宇宙の騎士テッカマン」（1975年7月2日-12月24日）の、
南城二とか、
劇中キャラのイメージを崩したくないと、長年顔出しを拒んでいた森だが、たしかにタツノコキャラ主役２人を演じて、そのキャラの顔が浸透してしまっていると、
このブログで指摘されたように、テノール歌手の秋川雅史みたいな顔を思い浮かべてしまうから、
実像とのギャップは激しかったとは思う。
あるいは、そもそものタツノコとの関わりの端緒となった、
「マッハGO GO GO」（1967年4月-1968年3月）の三船剛とか、
最初のテレビアニメ版の「サイボーグ009」（1968・モノクロ）の、
開始13秒の「ゼロ、ゼロ、ナイン！」が、森功至（田中雪弥）の声。
「田中雪弥」名義の方を思い出す。
そんな森功至が、伊達直人の役？
代役で第32から39話の８話のみ。
全105話中の８話だけってことは、たったの７.６パーセント。
知らんよ！
富山敬と森功至じゃ、まるで声が似ていない。
東映の声の代役って、スケジュールが空いてりゃ、誰でもいいって感じで、
「宇宙海賊キャプテンハーロック」のタイトルロールの、
井上真樹夫の
代役（9、10話のみ）の徳丸完（とくまる・かん って誰？）とか。
「仮面ライダー」の
66・67話で、新１号ライダーと本郷猛の声を、
藤岡弘のかわりに市川治とか。
声の交代の経緯は、こちらで！
腹の底から響く藤岡の声の代役に、甲高い鼻声の市川治って、どうよ？
だいたい市川治は、ニセライダー（ショッカーライダー）２号だろ！
市川は「スーパージェッター」（1965年1月7日-1966年1月20日）に始まり、
後年の美形キャラ、
プリンス・シャーキン（「勇者ライディーン」1975・昭和50年4月4日-1976・昭和51年3月26日）とか、
大将軍ガルーダ（「超電磁ロボ コン・バトラーＶ」1976・昭和51年4月17日-1977・昭和52年5月28日）とか、
プリンス・ハイネル（「超電磁マシーン ボルテスＶ」1977・昭和52年6月4日-1978・昭和53年3月25日）とか、
リヒテル提督（「闘将ダイモス」1978・昭和53年4月1日-1979・昭和54年1月27日）
で盛り返すが、基本的には、むかしのテレビまんが（「ヤマト」以前のアニメの呼称）の声だから、美形キャラのシンパが、「『機動戦士ガンダム』のシャア（声・池田秀一）も、
市川治が演じるべき」と主張したのには、「おいおい、それじゃ台無しだよ！」と思わされたのはいうまでもない。
昔のテレビまんがの主役の声っていうと、たとえば「風のフジ丸」の
小宮山清のように、
↑6:30あたりから登場する、ジロー少年の声。
「ゲゲゲの鬼太郎」の「大海獣」の、こざかしい青年の声とか、
ゲゲゲの鬼太郎 (1968) 第１０話 第１期 大海獣 OP 前編イントロ
アップロード者 spyagent0011. - 注目の映画やテレビショーを最初から最後まで見る。
今の基準から行ったら、絶対に主役級の声にあてがわれない、現実離れしたヘン声（つまりアニメ声）こそが抜擢理由だった時代があって、市川治だって、その部類に入ってたと思う。
伊達直人から始まって、うんとそれまくった話でしたが、まだ語りきってません。
ですが、さすがに今日はこのへんで。
過去の「それまくる話」
その１
その２
その３
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