(「容疑者xの献身」

テレビ「白夜行(ちょっとギリだが)」)

が多く、本作も

破綻のないできではあった。
とはいえ、やはり原作に引っ張られて、リアルな題材との兼ね合いだとか、抑制のきいた結末に至るまでが、色々とぎくしゃくしないわけではない。
〈ここから内容に触れます〉
*被害者の父への密告。密告者は自宅電話番号をどうやって知ったのか?
まあ、建築士という職業柄も、電話帳に記載されてたってことにはなるんでしょうが。
*殺人告白+次の予告は、どうしてマスコミにリークされたのか?+このことが本筋に関わってこないで、単なる緊迫感を高める役目しか果たしていない。
*川崎の警備体制のずさんさ。
*撃たせるのを止めるだけなら、伊東四朗は劇中の手段を取らなくても、銃を持つ者の腕だけ撃てばいいはず。
それだと結末が決まらないけどね。
ですがまあ、小説としては、相っ当に、まともな部類に入ると思いますよ。
「極悪人、人非人は、法にかまわず殺していいのか?」って問題に、軽々しい結論を示していないという点で。
しかし東野圭吾作品は、結末が暗く、主人公はうかばれない(死ぬ、破滅する、自滅する、逮捕される)のばっかりなのが気になる。単にモラルや良識の問題だけとはいいがたい。
ご賛同いただける方のみ、ポチどうぞ。