以前は「そう言えば、あの件ってどうなったの?」と、疑問のままで終わっていたことが、たいてい突きとめられる。
もっとも、記事を鵜呑みにせず、独自の分析や判断が欠かせないのは、別にネットに限ったことじゃないけど。
ウォーカー裁判の発端は、たしか1983年、つまり『ジェダイの復讐(帰還)』(1983)公開後に、銀座の洋書屋イエナで立ち読みした、アメリカ本国版スターログの、この記事だった。
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ウォーカースターログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/16/addicto/e9/01/j/t02200162_0487035910230837840.jpg?caw=800)
この時のショックは、けっこう大きかった。
これまでも何度も述べてきたように、ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』(1973)に大して感心しなかった(ここが大事!)私は、『スター・ウォーズ』(1977)の変貌ぶりに、「こりゃあ、ルーカスの功績じゃねえな」とにらんでいたので、すぐにマクォーリーのポートフォリオや、
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ポートフォリオ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/17/addicto/1e/df/j/t02200356_0800129410230851065.jpg?caw=800)
ジョンストンのスケッチブック(両方とも別タイトルでバンダイ出版から邦訳版が出てた)のおかげで、
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-スケッチ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/17/addicto/b6/fe/j/t02200513_0702163710230853873.jpg?caw=800)
ビジュアルはルーカスよりも、優秀なデザイナーやアーティストに負うところが大きいとわかっていた。
今の若い人、つまりSWの入り口が新三部作だった人達には考えられないことだけど、
「ルーカス(「監督」ですらなかったしね)のSW」じゃなくて、
「マクォーリーの(与えた外観をまとった)SW」だとか、
「ジョンストンの(かっこいいデザインのメカが登場する)SW」だとかに心酔する人も多かった。
キャラの人気は、それほどでもなかった。
予算の都合もあって、無名の新人で構成された主役トリオも、
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-トリオ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/17/addicto/65/56/j/t02200147_0658044110230875038.jpg?caw=800)
ルーク(マーク・ハミル)は貧弱だし、
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ルーク](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/17/addicto/d0/02/j/t02200323_0320047010230875763.jpg?caw=800)
レイア姫(キャリー・フィッシャー)はブスだし、
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-レイア](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/17/addicto/28/69/j/t02200275_0615076810230878110.jpg?caw=800)
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)の魅力なんて、当時の男子高校生には、わかるはずもなく。
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ハン・ソロ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/18/addicto/b8/4e/j/t02200326_0700103610230880716.jpg?caw=800)
だから当時のSWファンって、みんな男の子で、だいたいは登場メカのファンで、その熱意はプラモデルに向けられてるのが、一番当たり前だった。
だって衣装やマスクは謎の部分が多かったし(鮮明な写真がほとんど公開されなかった)、だからコスプレなんかなかったし、実物大セットは思いの外チャチくて、再現するスペースも意義もなかったし。
↓当時は知るよしもなく、最近ようやく公表された、Xウイングのコクピット内撮影の様子。
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-コクピット](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/22/d7/j/t02200080_0709025910230917385.jpg?caw=800)
↓なんとレッドリーダーは、サンダル履きで撮影に臨んでた!
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-レッドリーダー](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/46/ad/j/t02200297_0536072410230918158.jpg?caw=800)
それに比べて撮影用モデルは、劇中ではスピード感あふれる演出のために、大半がブレて写っていたにせよ、細かな部分まで異様に良くできていた。
それともう一つ、見過ごされがちなことだけど、こと登場メカのファンやマニアでいる限り、映画『スター・ウォーズ』のセリフが英語であることなんか、おかまいなしでいられた。
だって画面や資料写真は、英語なんかわからなくても「見ればたちまちわかる」ものなので、そこらへんのアメリカ人なんかより、よほど撮影モデルに流用されたプラモデルのパーツに詳しかったり、細部の形状に精通している日本人のマニアがたくさんいて、そう言う人達は模型誌にこそ集っていた(=他に集う場所がなかった)。
そんなわけで、スター・ウォーズといえば、若者向けファッショントレンド誌「ポパイ」や、SF映画専門誌「スターログ」よりも、実は模型誌「ホビージャパン」だった世代っていうのが存在する。
↓当時は御法度の、キャラものを表紙にするという大英断の78年8月号以来、
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ホビジャ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/44/b5/j/t02200309_0359050510230910781.jpg?caw=800)
↓ホビージャパン誌は、1983年には3号連続でSWを表紙に持ってくるほどの、気合いの入れようだった。
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-3月連続](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/44/c6/j/t02200105_0480022810230926309.jpg?caw=800)
とまあ、話は逸れまくったが、私もSWメカの魅力に取り憑かれた男で、
父と子の相克や葛藤とかは、正直いってどうでもよかったというか、そっちはオマケみたいなもんだった。
1作目のユニークでイカした宇宙船の数々。
2作目にがっかりしなかったのは、1作目に勝る魅力的なメカが登場したからで、新機軸はウォーカーだった。
やっぱりジョンストンはサイコーだぜ!
と思ったのに、盗作だったなんて。
同じ記事は、スターログ日本版ではなく、「パノラマシティ」という学研の短命な映画雑誌の、84年1月号に掲載された。
↓家のどこかに眠っているはずが見つからないので、しかたなく最近ヤフオクで買い直しました。
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-パノラマ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/37/5e/j/t02200285_0291037710230934082.jpg?caw=800)
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-記事](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/b6/8e/j/t02200158_0640045910230935663.jpg?caw=800)
![オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-スカウト孤独](https://stat.ameba.jp/user_images/20090811/19/addicto/86/63/j/t02200289_0311040810230936159.jpg?caw=800)
私の目からすれば、これは原告(訴えを起こした人)のサイラーのイチャモンではなく、完全にルーカス側の盗作だと、すぐにピンと来た。
なぜなら……
この続きは、また今度!