居酒屋で出される、英語でいう
”compulsory appetizer” とは?
こんにちは。
スキルアップ英語コーチの安達直子です。
最近、居酒屋への日本人の客足 が
減少しているそうです。
それを埋め合わせるために
外国人観光客を呼び込もうと
居酒屋チェーンが工夫をこらして
効果を上げていると
ある英語記事で取り上げられていました。
居酒屋チェーンが
ランチタイムや夕方に
外国人向けにまぐろ の解体ショーをして
解体したまぐろをそのまま
にぎり寿司 にして提供するほか
外国人が好む料理 をメニューに加える
などの工夫をしているそうです。
日本人の私でも
思わず参加したくなる内容です(笑)。
ただ、解決しなければならない課題も
いくつかあるそうで
そのうちの1つが
日本の居酒屋独自の
compulsory appetizer
です。
何だかわかりますか?
これは、「お通し」 です。
日本の居酒屋独特の習慣である
このお通しには
外国人が戸惑うそうです。
さて、compulsory appetizer の
compulsory というのは
「強制的な、必須の、義務的な」
という意味があります。
(compulsory 発音はこちらを
appetizer の発音はこちらを
参考にしてください)
つまり
「強制的に出される前菜」
を意味します。
最近では、必要なければ「いりません」
と断ることができるお店もあるそうですが
ほとんどのお店では、まだ自動的に出てきますね。
そのほかに compulsory が使われるのはこんな場合です。
compulsory education (義務教育)
compulsory search (強制捜査)
Wearing a seat belt is compulsory.
(シートベルト着用は義務です)
などがあります。
ところで
居酒屋を利用するのが初めての外国人の方には
compulsory appetizerの補足説明を
してあげたほうがいいですね。
たとえば
They give a compulsory appetizer
to all customers who drink alcohol.
(お通しは、お酒を飲むすべてのお客様に提供されます)
Customers usually are not asked
which dish they want to have.
(普通お客様は、どんなお料理がお通しとして
ほしいかは聞かれません)
In general, a compulsory appetizer fee is added
to the bill as a seating charge.
(お通しの料金は普通、
席料として請求書に追加されます)
お通しの解釈も人によって異なったり
お通しの出し方もお店によって違うので
必要に応じて説明を変えるといいでしょう。
お店によって個性があらわれるお通しは
私は大好きですが
外国人が居酒屋を利用しやすくするには
考え直したほうがいいのかもしれませんね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。