2020年8月1日に開催した「川島素晴 plays... vol.2 “無音”」の動画を一挙公開致しました。

このエントリーでは、動画を一連のものとしてまとめておきましたので、上から順にご覧頂くと、どのようなコンサートだったのかがお判り頂けると思います。
各演目の詳しい解説などは、それぞれの「解説へのリンク」をご覧下さい。
 

また、プログラム全体の概要はこちらをご覧下さい。
 



<第1部「4’33” まで」>
・アルフォンス・アレー/偉大な聴覚障害者の葬儀のための葬送行進曲(1884)

 解説へのリンク
 この公演は、午後4時4分33秒開演でした。4時から4分33秒間、時刻の映像のみを流して開演を待ちました。この動画では、その、開演前から収録しています。
 

 


 

・エルヴィン・シュールホフ/《5つのピトレスク》より第3曲「未来にて」(1919)

 解説へのリンク
 

 


 

・イヴ・クライン/交響曲「単音−沈黙」(1949)
 解説へのリンク

 

 


 

・ジョン・ケージ/4’33”(1952)〜休憩に入るまで
 解説へのリンク

 休憩はサティ《家具の音楽》の演奏が遠くから聴こえます。
 この動画ではその導入までが収録されていて、次の動画では休憩の終盤からの流れが収録されています。
 上記解説リンクでは、この《家具の音楽》についても言及しています。

 

 


 

<休憩>
*エリック・サティ/家具の音楽「音のタイル貼り舗道」(1920)
<第2部「4’33” 以後」>
・ラ・モンテ・ヤング/Composition 1960 #6 
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・リゲティ・ジェルジ/デイヴィッド・テューダーのための3つのバガテル(1961)
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・ジョン・ケージ/Song Books(1970)より
 解説へのリンク
・杉山隼一/視覚音楽 I (2015)

 解説へのリンク

 この動画では、休憩中から後半4作品への一連の流れを収録しています。

 

 


 

・松平敬/心の中で歌う I(2020/舞台初演)
 解説へのリンク

 

 


 

・ささきしおり/ユビキタス "S"(2020/委嘱作品初演)
 解説へのリンク

 

 


 

・川島素晴/Exhibition 2020(2020/初演)
 解説へのリンク

 

 



このコンサートの当日に、木石岳さんからインタビューを受けた動画がありますので、そちらも併せてここでご紹介しておきます。
上記のリンク先の解説は全てかなり膨大なテキストになっていますが、その内容を簡潔に話しています。(といっても、2つの動画で35分にも及んでいますが・・・。)

 

 

 

<前編>

 

<後編>

 


 

本公演については、様々な反響が寄せられました。

平井洋さんのnote(有料)でレビューがあり、写真等も掲載されています。

また、関東アコーディオン演奏交流会の会報にも詳細なレポートが写真つきで掲載されました。
岩崎秀雄さんによるFacebookの投稿や、黒井緑朗さんのブログは、ぜひお目通し頂きたいレビューです。
アルテスの、木村元さんによるメルマガ連載で、本公演についてとりあげられましたが、これは今から登録しても読めるものなのかどうか・・・。
メルキュールデザールにも丘山万里子さんの批評記事があり、興味深い問題提起がなされています。(以前、観客の間に同調圧力が、といった表現があったので、それには抗議したのです。そしたら、久々に見たらそういった表現は削除されていました。)
 


 
ここで、このリサイタル・シリーズの次回の内容をお知らせします。

2021年3月19日(金) →4月27日(火)に延期になりました!
 杉並公会堂 小ホール
「川島素晴 plays... vol.3 “法螺貝”」

・ジョン・ケージ/THIRD CONSTRUCTION(1939-42)
   打楽器共演:亀尾洸一、真野宏樹、三塚佑馬
・ジョン・ケージ/INLETS(1977)
   法螺貝共演:ささきしおり他
・ジョン・ケージ/龍安寺(1985)法螺貝独演版
・ジョン・ケージ/Two3(1991)より  笙:田島和枝

・ジョージ・ブレクト/Saxophone Solo(1962)
・ヴィンコ・グロボカール/RES/AS/EX/INS-PIRER(1973)
・金ヨハン/Mediated Meditation(2021/委嘱新作初演)
・中川俊郎/「ディエス・イレ」法螺貝独奏 等のための(2021/委嘱新作初演)
・川島素晴/ほらほら、ホラの法螺がちらほら(2021/新作初演)

・・・ケージの創作史を、法螺貝の扱い方の変遷から見るという、たぶん誰もやったことのない前半。そしてグロボカールに挑戦(!)、さらに過激な新作群。
我ながら、これまた濃厚なプログラムとなりました。

これは大変。何しろ、今度は音を出さないとなりませんので!!

 


 
そして、来年の個展シリーズは次のようなことが決まっております。
 
2021年9月2日(木)豊洲シビックセンターホール
「川島素晴 works vol.5 by ROSCO」
 *全作川島作品
◆Adieu (1992) [vla, pf]
◆Presto Capriccioso (2004) [vn, pf]
◆ヴァイオリニストとピアニストに寄せる4つの私信 (1996-2021/初演)
 1) Eternal Light ー from a field gate (1996/初演) 
 2) 高時の歩み (2004/公開初演) 
 3) Ground ー3歳児が口ずさんだメロディによる主題と変奏 (2012/舞台初演) 
 4) か○か○○か○○○ (2021/初演)
◆トランペット協奏曲 (2012) [trp, vn, pf] 
<休憩>
◆ソナタとポストリュード (2012~13) [vn, pf]
◆ROSCO Chapel (2021/初演) [vn(vla), 1/4tone pf, 4 fl, stringraphy, cond.actor]
◆Exhibition 2021 [出演者全員] コンサートの中に適宜配置

<出演>
ROSCO(vn:甲斐史子 pf:大須賀かおり)
fl:木ノ脇道元 他 trp:曽我部清典 stringraphy:鈴木モモ
cond.actor:川島素晴
 


いずれも、ぜひご来場頂ければ幸いです。
 
なお、本日(12/7)はこちらの公演があります。
現音ペガサス・コンサートシリーズの、松平敬さんの無伴奏リサイタル「声のひとり旅」で、私の作品《月に憑かれたエチュード II》(2012)を再演して頂きます。
この日に「無音」動画を公開しましたのは、松平さんのリサイタルで私の作品を演奏して頂く日に、私のリサイタルで松平作品を上演した動画を公開する、という「交換」になってよいな、と思ったからです。
 
 
ネット経由の前売りは終わったようですが、当日券、普通にありますので是非ご来場下さい。
なお、インターネットでの視聴もできるようですが、期間限定で、
インターネット視聴券を購入すると、郵送物が届いて、その案内に従って

インターネット視聴申込のページで登録する、という方法のようです。

 

 

《月に憑かれたエチュード II》につきましては、私がかつてまとめた内容をご参照下さい。

それと、楽譜がチラ見せされた松平さんのツイート・・・

 

2012年の初演コンサートの内容はこちら

その後、愛媛での再演がありましたが、東京では8年ぶりの演奏です。
私の作品も相当の超絶技巧作品ですが、それ以外も完全無伴奏、極限的なリサイタルです。お見逃しなく!